ルビデの受難 1
この世界には悪魔と呼ばれる生物が存在する。悪魔はある時は人間の魂を奪い、ある時は人間を誘惑し、不幸にする。その悪魔達が住んでいる世界を魔界という。魔界の一角に人間の家を模したような建物が存在する。本来、悪魔が好んで人間の家に住むなどということはない。多くの悪魔にとって人間は自分達の餌なのだから。しかし、この悪魔は違う。ルビデと呼ばれるこの悪魔は、知的に、狡猾に人間の魂を手に入れるため、人間を研究している。このような家に住んでいるのも研究の一環である。今日もルビデは人間の魂を手に入れるための研究を続けていた。
「悪魔っ娘ルビデちゃん、さーんじょ~!」
その家の二階の一番奥の部屋の大きな鏡の前で一人の少女が水飴のような甘ったるい声を出しながらポーズを取っている。髪の毛は金髪で羽をイメージしたようなツインテール。ぱっちりと大きな瞳の色は赤。みずみずしい唇からは八重歯がちらりと見える。半袖の黒いドレスは薄い布で出来ていて涼しそうだが、黒くて長い手袋がそのイメージを壊す。スカートはミニだが、黒の二―ソックスを穿いているので肌の露出は少ない。ミニスカートの下からは黒い尻尾が出ていてクネクネと動く。背中には飛ぶのには向いていないような小さな羽があり、パタパタと動いている。
「…こんなものかな?さあて、苦労して造った魅惑のボディで馬鹿な人間共の魂をわんさかゲットしてやんよ。ケケケケケケケッ。」
この少女の姿をした者こそ、悪魔と戦う人々エクソシスト達の間で危険視されている悪魔ルビデである。高等な魔術が使えるルビデは人に変身することは朝飯前であるが、今回はより多くの人間を見た目で誘惑出来るボディに変身することを目指していた。そのため細胞を培養して本物の人間の肉体を造る研究を重ねていた。いよいよ人間界へ出撃しようと意気込むルビデ。その時、何者かの声がした。
「話は聞かせてもらったわ!」
その声と共にシャッター音が聞こえた。
「誰だ!」
「悪魔っ娘ルビデちゃん、さーんじょ~!」
その家の二階の一番奥の部屋の大きな鏡の前で一人の少女が水飴のような甘ったるい声を出しながらポーズを取っている。髪の毛は金髪で羽をイメージしたようなツインテール。ぱっちりと大きな瞳の色は赤。みずみずしい唇からは八重歯がちらりと見える。半袖の黒いドレスは薄い布で出来ていて涼しそうだが、黒くて長い手袋がそのイメージを壊す。スカートはミニだが、黒の二―ソックスを穿いているので肌の露出は少ない。ミニスカートの下からは黒い尻尾が出ていてクネクネと動く。背中には飛ぶのには向いていないような小さな羽があり、パタパタと動いている。
「…こんなものかな?さあて、苦労して造った魅惑のボディで馬鹿な人間共の魂をわんさかゲットしてやんよ。ケケケケケケケッ。」
この少女の姿をした者こそ、悪魔と戦う人々エクソシスト達の間で危険視されている悪魔ルビデである。高等な魔術が使えるルビデは人に変身することは朝飯前であるが、今回はより多くの人間を見た目で誘惑出来るボディに変身することを目指していた。そのため細胞を培養して本物の人間の肉体を造る研究を重ねていた。いよいよ人間界へ出撃しようと意気込むルビデ。その時、何者かの声がした。
「話は聞かせてもらったわ!」
その声と共にシャッター音が聞こえた。
「誰だ!」
この記事へのコメント
これに対抗するには人間も悪魔の特性を研究するしかないか。
悪魔は悪魔とわからないように忍び寄る。その一つが「小悪魔戦法」か。小悪魔に弱い男は多数。
しかし早くもルビデの計画を阻止する者が現れたのか? タイトルも「ルビデの受難」だし。
いや、そもそも男も女もないのでしょうか。どっちにしても全く問題ないですけどね!
八武「ルビデちゃん、こっちへおいで。可愛がってあげるよ。」
山田「お前・・・魂取られても知らんからな。」
佐久間「そこは私がフォローしよう。“天罰の十字架”と“ヘル・ファントムズ・ジェイル”を用意した。それから聖水もな。」
八武「聖水に触れると悪魔は痛みを感じるとか。敏感なところを洗ってあげましょう。」
佐久間「ヌルいわ。医者なら血管に直接注入してやれ。」
八武「ついでにクスリも入れるか。」
山田「・・・こいつらこそ悪魔だ。」
人間は未知や脅威に対して研究を行い、それらを克服してきました。獰猛な獣やかつては死にいたる病も今では対策や治療法が確立しているものがたくさんあります。
ルビデも同じく、自分の脅威に成り得る人間の研究を行っています。普通の悪魔と違って、ルビデが危険視されている理由はこの辺りにあります。
さて、ルビデは計画を実行出来るのか。そして、ルビデにはどんな受難が待っているのか。
クックックッ。さっそく馬鹿な連中が釣られたようねぇ。さっそく魂を頂く…と言いたいところだけど、悪魔戦闘のプロ共じゃない。お前らの相手なんかしないわよ。こっちが罠を張る時は、相手もおんなじだって忘れちゃ駄目ね。でもぉ、お前らエクソシスト共もいずれ叩き潰してあげるわぁ。
人生で一番苦しい思いをしながら死んでもらうぜ!ヒャハハハハハハハ!