天下一

俺は天下一の剣豪だ。最早、誰であろうと勝てる者はいない。そんな話を酒場でしていたら、近くにいた老人が話しかけてきた。
「そなたは剣聖には勝ったのかね?」
知らない名だった。聞けば、その剣聖という人物はずいぶん昔の剣の達人で、今でも山に籠もって剣の修行をしているらしい。俺は剣聖に勝負を挑むことにした。

剣聖が修行しているらしいと聞いた山に入って三日が過ぎた時、それらしい家が見えてきた。
「御免。」
俺がその家の戸を叩くと中から低い声が返ってきた。
「どうぞ。」
俺は戸を開けた。それと同時に俺は斬られていた。
「試し斬りにされた息子の仇じゃ。」
俺はどこかで聞いた老人の声と自分の血の中で息絶えた。

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この記事へのコメント

2012年09月21日 23:31
見事に敵討ちを成し遂げた老人。
剣聖とは作り話ではなく、老人自身のことだと思えてきます。なにしろ人を一瞬で殺せる剣の腕前。
こういう話、好きですねー。
2012年09月22日 14:20
ん? 初めてここのスタジオに入る。デビルはいるか? ルビデか。
俺様は制作者として多くの弟子を持つ。漫画家の激村創や官能小説家の白茶熊賢吾も俺に指導を受けている。本人に聞いても照れ隠しなのか激怒しながら否定するが。
俺様はSMストーリーに関しては誰にも負けない。ネットでも本屋でも自分を超えるSM作品を探し回っているが、ない。だからこの剣聖の気持ちはよくわかる・・・ん? 剣聖は老人か。剣豪だ。
この剣豪の気持ちはよくわかる。自分が最強と思いながらも、どこかで自分とタメ張れる好敵手を探しに旅を続けるのが剣豪というものよ。
しかし自分より強い剣豪と出会うイコール死だから、そこは切ないところだが。
2012年09月22日 19:32
>アッキーさん
まともに闘えば老いた体では相手に勝てない。そこで今まで培った知恵を使って、仇を取れる瞬間を作り出しました。確かにこの老人なら剣聖と呼ばれても不思議ではないかも。
好きだと言って頂き、嬉しい限りです。
2012年09月22日 19:33
>火剣獣三郎さん
パルナ「いらっしゃいませ~。ごゆっくり~。」
白龍「ルビデは、今は魔界の方にいますね。」
パルナ「ルビデの出番はしばらくないかも。」

白龍「そうか、激村さんや白茶熊さんの師匠だったのか…。」
パルナ「疑うことも覚えようよ…。」
白龍「自分の道を進んでいくと、探さなくても自然とライバルが現れるが、更に先に行くと自分の前に誰もいないような領域に辿り着くのかもしれません。その場合、ある種の達成感と共にある種の寂しさもあるのかもしれません。その寂しさを紛らわすために更にその道を進んでいく。剣豪に限らず、道を極めるというのはそういうことなのかもしれませんね。」
パルナ「でも死んじゃったら何にも出来ないよ。」
白龍「そうですねえ…。」

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