混線世界で遊戯王 ~恐怖!ランニング・デュエル~ ラストターン
「行くよ、パルナのターン!ランニング・ドロー!」
絶体絶命の中でパルナちゃんが引いたカードは!?
ドローカード:龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)
「キター!パルナは魔法カード、龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)を発動!」
パルナちゃんは嬉々としてカードを発動させた。おそらく、このデッキ最強だと思われるあのモンスターを呼び出すために。
龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー):通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、ドラゴン族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
ドラゴンと関係の深いパルナちゃんは、このデッキがどんなコンセプトで作られているのかを感じ取っていた。そう、このデッキを分類するならば間違いなくドラゴン族モンスターを中心とする【ドラゴン族】である。従って、【ドラゴン族】ならばあのモンスターがいるに違いない。パルナちゃんは高らかに叫んだ。
「パルナは墓地に存在するフェアリー・ドラゴン、砦を守る翼竜、グランド・ドラゴン、プチリュウ、ベビードラゴンをゲームから除外し、F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴンを召喚するよー!」
『カッパアー!?』
「獰猛なる妖精よ!砦を守る翼よ!偉大なる竜よ!小さな勇気よ!千年の可能性よ!光の渦で一つとなりて、新たな力を生み出さん!融合召喚!お出でよ、F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴン!!!」
F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴン:融合・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000
ドラゴン族モンスター×5
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。このカードの融合召喚に成功した時、相手フィールド上のカードを全て破壊する。
『ちょ、ちょっと待つカッパ!F・G・Dに破壊効果なんて…!?』
「え?アニメ見てない?とにかくF・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴンの召喚に成功したからブラック・ミストを破壊!」
『解セヌ…。』
ブラック・ミスト(破壊)
『ああ、ブラック・ミストがああッパああ!!』
「そしてー!F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴンでー!ダイレクトアターックー!!」
『ギェエエエエエ!!!カパアアアアアアアアア!!』
復讐のカッパLP3400→0
デッデーン!勝利の効果音と共に目の前にゴールテープが現れた。パルナちゃんは元気一杯に走りきってテープを切った。
「やったー!パルナの勝ちぃ!」
パルナちゃんはカメラ目線になり、Vサインでポーズを取っていた。
『カパア…!こんなことがあってはならないカパ…。こんなことがあっては…!こうなったらリアルファイトで…!』
パルナちゃんは背後に悪の波動を感じた。そこにはボロボロになり、目の血走ったカッパがいた。
「ちょ!もうデュエルは終わったんだよ!?」
『デュエルは終わってもミーの復讐は終わっていないカッパ!お前から尻子玉を抜いてやるカッパー!』
カッパは復讐心に駆られて襲いかかってきた!
「きゃー!」
パルナちゃんのドラゴンクロー!カッパに120ポイントのダメージ!
『ゲフッ…!』
「嫌ー!」
パルナちゃんのドラゴンダイブ!カッパに150ポイントのダメージ!
『ゴハッ…!』
「来ないでー!」
パルナちゃんの反動なし破壊光線!カッパに150ポイントのダメージ!
『カ、カハ…!』
「パルナ、お触り禁止だよー!」
パルナちゃんの流星群!カッパに210ポイントのダメージ!
『…!!』
意識が朦朧となるカッパ。その時、何者かが割って入り、パルナちゃんを止めた。
「もう止めるんです!パルナちゃーん!とっくにカッパのHPは0ですよ!もう勝負はついています!」
止めに入ったのは憩いの湖の主、千花白龍であった。
「あ、はくりゅー。」
パルナちゃんは冷静さを取り戻した。
「…てへっ、やり過ぎちゃった
」
倒れていたカッパはどうにか意識を取り戻した。
『うう…。済まないサイコ・カッパー…。お前の仇は討てなかったカッパ…。』
「何だか悪いことしちゃったのかな…。」
カッパの流した涙がデュエルディスクにこぼれ落ちる。泣いているカッパを見て、パルナちゃんも気が付くと貰い泣きをしていた。その時、眩い光が辺りを包んだ。
「ええ!?一体、何が!?」
『兄ちゃん…。兄ちゃん…!』
眩い光の中からサイコ・カッパーのカードが実体化する。そこに現れたのは本物のサイコ・カッパーだった。
『サ、サイコ・カッパー!?どういうことだカッパ!?』
『ボクは人間に殺されたんじゃなくて、不思議な力でカードに封印されていただけだったんだカパ。そして今、100回ものデュエルにカードとして参加したことによって封印が解けたんだカパ!』
『そ、そうだったのカパ…。うおおお~ん、サイコ・カッパー!』
『兄ちゃ~ん!』
二体のカッパは感動の再会を果たし、しばし涙を流しながら抱き合っていた。
「よかったね、カッパ。」
「ええ、そうですね。」
パルナちゃんと白龍はカッパ兄弟の感動の再会を温かい目で見守っていた。
そして、二体のカッパはデュエルをしてくれたパルナちゃんにお礼を言って湖の中へと去っていったとさ。
めでたし、めでたし。
混線世界で遊戯王 ~恐怖!ランニング・デュエル~ おわり
絶体絶命の中でパルナちゃんが引いたカードは!?
ドローカード:龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)
「キター!パルナは魔法カード、龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)を発動!」
パルナちゃんは嬉々としてカードを発動させた。おそらく、このデッキ最強だと思われるあのモンスターを呼び出すために。
龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー):通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、ドラゴン族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
ドラゴンと関係の深いパルナちゃんは、このデッキがどんなコンセプトで作られているのかを感じ取っていた。そう、このデッキを分類するならば間違いなくドラゴン族モンスターを中心とする【ドラゴン族】である。従って、【ドラゴン族】ならばあのモンスターがいるに違いない。パルナちゃんは高らかに叫んだ。
「パルナは墓地に存在するフェアリー・ドラゴン、砦を守る翼竜、グランド・ドラゴン、プチリュウ、ベビードラゴンをゲームから除外し、F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴンを召喚するよー!」
『カッパアー!?』
「獰猛なる妖精よ!砦を守る翼よ!偉大なる竜よ!小さな勇気よ!千年の可能性よ!光の渦で一つとなりて、新たな力を生み出さん!融合召喚!お出でよ、F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴン!!!」
F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴン:融合・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000
ドラゴン族モンスター×5
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。このカードの融合召喚に成功した時、相手フィールド上のカードを全て破壊する。
『ちょ、ちょっと待つカッパ!F・G・Dに破壊効果なんて…!?』
「え?アニメ見てない?とにかくF・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴンの召喚に成功したからブラック・ミストを破壊!」
『解セヌ…。』
ブラック・ミスト(破壊)
『ああ、ブラック・ミストがああッパああ!!』
「そしてー!F・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴンでー!ダイレクトアターックー!!」
『ギェエエエエエ!!!カパアアアアアアアアア!!』
復讐のカッパLP3400→0
デッデーン!勝利の効果音と共に目の前にゴールテープが現れた。パルナちゃんは元気一杯に走りきってテープを切った。
「やったー!パルナの勝ちぃ!」
パルナちゃんはカメラ目線になり、Vサインでポーズを取っていた。
『カパア…!こんなことがあってはならないカパ…。こんなことがあっては…!こうなったらリアルファイトで…!』
パルナちゃんは背後に悪の波動を感じた。そこにはボロボロになり、目の血走ったカッパがいた。
「ちょ!もうデュエルは終わったんだよ!?」
『デュエルは終わってもミーの復讐は終わっていないカッパ!お前から尻子玉を抜いてやるカッパー!』
カッパは復讐心に駆られて襲いかかってきた!
「きゃー!」
パルナちゃんのドラゴンクロー!カッパに120ポイントのダメージ!
『ゲフッ…!』
「嫌ー!」
パルナちゃんのドラゴンダイブ!カッパに150ポイントのダメージ!
『ゴハッ…!』
「来ないでー!」
パルナちゃんの反動なし破壊光線!カッパに150ポイントのダメージ!
『カ、カハ…!』
「パルナ、お触り禁止だよー!」
パルナちゃんの流星群!カッパに210ポイントのダメージ!
『…!!』
意識が朦朧となるカッパ。その時、何者かが割って入り、パルナちゃんを止めた。
「もう止めるんです!パルナちゃーん!とっくにカッパのHPは0ですよ!もう勝負はついています!」
止めに入ったのは憩いの湖の主、千花白龍であった。
「あ、はくりゅー。」
パルナちゃんは冷静さを取り戻した。
「…てへっ、やり過ぎちゃった

倒れていたカッパはどうにか意識を取り戻した。
『うう…。済まないサイコ・カッパー…。お前の仇は討てなかったカッパ…。』
「何だか悪いことしちゃったのかな…。」
カッパの流した涙がデュエルディスクにこぼれ落ちる。泣いているカッパを見て、パルナちゃんも気が付くと貰い泣きをしていた。その時、眩い光が辺りを包んだ。
「ええ!?一体、何が!?」
『兄ちゃん…。兄ちゃん…!』
眩い光の中からサイコ・カッパーのカードが実体化する。そこに現れたのは本物のサイコ・カッパーだった。
『サ、サイコ・カッパー!?どういうことだカッパ!?』
『ボクは人間に殺されたんじゃなくて、不思議な力でカードに封印されていただけだったんだカパ。そして今、100回ものデュエルにカードとして参加したことによって封印が解けたんだカパ!』
『そ、そうだったのカパ…。うおおお~ん、サイコ・カッパー!』
『兄ちゃ~ん!』
二体のカッパは感動の再会を果たし、しばし涙を流しながら抱き合っていた。
「よかったね、カッパ。」
「ええ、そうですね。」
パルナちゃんと白龍はカッパ兄弟の感動の再会を温かい目で見守っていた。
そして、二体のカッパはデュエルをしてくれたパルナちゃんにお礼を言って湖の中へと去っていったとさ。
めでたし、めでたし。
混線世界で遊戯王 ~恐怖!ランニング・デュエル~ おわり
この記事へのコメント
ラストターンはタイトルのことかと思っていたら、正真正銘のラストターンだった! こんなことなら真剣に挑戦状思考に頭を切り替えるべきだった!(まあそれでも解けなかった気はしますが)
殺されていたと思いきや、カードに封印されていただけでしたか。もしや融合次元の連中?
すっかり融合が悪者扱いされている昨今のアークVですが、融合で勝利したパルナちゃんは良い子!
八武「パルナちゃんのかわゆいヒップにダイレクトアタック!」
山田「はいそこへ俺のヒップドロップ!」
八武「ごげっ!?」
佐久間「むごい。」
神邪「龍の鏡、当たってましたね!」
維澄「しかしアニメ仕様までは読みきれなかった・・・無念。」
そんなわけで、楽しく読ませてもらいました。どのへんに恐怖要素があったのかはさておき・・・。
むしろ全てが心温まる話でした。
名前もこっそり、F・G・DではなくF・G・D-ファイブ・ゴッド・ドラゴンと激しく分かりにくい違いを作り出しております。パルナちゃんだから許される抜け道。これはずるい。少し強引に終わらせてしまったかもしれませんが、そこはご愛嬌ということで。
復讐のカッパにこそ救いが必要なんじゃないかなと考えていたら、木馬君のカード化を思い出したので、殺されたと思いきや封印されていましたパターンを使いました。やっぱりパルナちゃんがいる限りバッドエンドにはさせないぜ。封印したのは一体誰なんだ…?悪い人間もいたものです。そういえば、昔は千年アイテムで魂をカードに封印するというトンデモ芸当が可能だった訳ですが、融合次元ではそれをあっさりやっている辺りにプロフェッサーの技術力の高さが伺えます。
何だかんだでパルナちゃんは融合使いですね。シンクロが出た辺りで融合がかなり駆逐されたかと思いきや、融合には融合の良さがあるから生き残っていると思います。
ちなみにこの「恐怖!」というのはチャージマン研という動画を見て、そのタイトルの一部を深夜の勢いで取り入れただけです。深い意味は全くありません。
心温まる話がかけたのならば、良かったです。ありがとうございます。
早食いのことは全く意識したことがなかったのですが、
そこには数多の戦略(?)が隠されていたんですね……。
でも私は最近、あまり多く食べられなくなってきてますが……(´・ω・`)
ランニングデュエルもこっそり拝見させていただきました。
カッパさんもさりげなく可愛かったり、短くまとまったデュエルも好きなので、気軽に読むことができて楽しませて頂きました。……あとは、こちらでもいつもの八武先生で安心。
ポッポゥちゃん使用は、いつでも是非!
でも私も全部を把握できておらず、使って頂いても気がつかないことが結構あるので、使用した際は教えて頂けると、確実に見に行けちゃいます……!
早速、作品の方を見ていただいたのですね。ありがとうございます。昔、TVチャンピオンで大食い王選手権とかやってるのを見てて、大食いという一つの催しの中にも様々なドラマがある感じを書きたかった気がします。まあ、大体は想像でそれっぽく書いているだけですが。私は朝ごはんを食べるとお腹を壊すのに気が付いてから、朝ごはん食べなくなりました。健康に良くないとは思っているのですが…。ちなみに、季節外れの肝試し
http://92428657.at.webry.info/201301/article_19.html
には再び、水太君が登場します。
ランニングデュエルも見ていただいたようで恐縮です。デュエルメインの小説を発表したのはこれが最初ですので、またアイデアが閃いたら第二弾も書いていきたいと思います。おお、ポッポゥちゃん解禁!ありがとうございます!第二弾には是非とも登場させなければ…!使った時にはお声かけさせて頂きます。