混線世界で遊戯王 ~湖の運命をかけた詰めデュエル編~ その3

魔宮の賄賂の攻略法が見つからない状態で、パルナちゃんは再び同じ詰めデュエルに挑むことになった。いつもは元気なパルナちゃんの表情も、この時ばかりは曇っていた。
「うーん…。ね、ねえ、ダブルー。」

『どうしたの?パルナ。』

「そ、その…。もしも、もしもだよ…。パルナが後二回とも間違えたら、どうなるの…?さっき、世界がどうとか言ってたけど…。」

『それはじゃな。』
またしてもWWは口調や声色をコロコロと変えて話し始めた。
『我は別世界の住人であり、その世界そのもの。』
『別世界と繋がった時、アレがあれば引き合っちゃう。』
『つまりは世界同士がぶつかるに等しいのじゃ。』
『世界同士がぶつかれば二つの世界は壊れて、その壊れたものを材料に新しい世界が始まる。例えばビッグバンとか。』
『どの道、どちらの世界もごく一部の例外を除いて生き残れはしない。こっちの世界の例外はWWのみ。』
『本来、世界同士がぶつかることは有り得ないし、そうならないためにいくつもの予防線が張られている。』
『千花白龍なら湖の主としての能力があるから私に連絡しながら、世界同士がぶつからないようには出来るんだけどね…。』

WWの話は支離滅裂というか、要領を得ないというか、とにかくパルナちゃんにはよく分からない内容だった。
「え、えーと?つまり、はくりゅーならなんとか出来るの?」

『違う。』
『今、ここにいるのはパルナだけ。接続したのもパルナだけ。つまり、これはパルナにしか解決出来ないし、パルナが解決しなければならない。』
『この場から離れたら試合放棄でゲームオーバー扱いになるから、それこそ世界同士がぶつかって滅んじゃうね。』
『大丈夫よ、パルナ。貴女ならこの詰めデュエルを必ず解いて湖も世界も守ってくれるって信じてるから。』
『僕はこの詰めデュエルの答えは知らないし、教えることも出来ないし、効果の発動も勝手に行われる。』
『パルナが自力で解かないといけないのは当然だし、デュエリストとして最後の最後まで挑戦するだろ?』

「つまり、パルナの手に湖や皆の運命がかかっているの…?」

『そうだ。』

パルナちゃんはしばらくの間、呆然としていた。



バチンっ!!

突然、パルナちゃんは自分の両頬を両手で思いっきり叩いた。

「分かった。パルナ、解くよ。」

その表情は先程とは別人であった。目付きは鋭く変わり、体全体から殺気に近いぐらいの気迫が湧き出していた。



問題:このターン内で勝利せよ。(残り挑戦回数二回。)

パルナちゃん LP100
手札5(大鳥獣-ポッポゥ、死者蘇生、?、?、?) 墓地34
フィールド:モンスター0 魔法&罠1(?) フィールドゾーン0
デッキ0 エクストラデッキ3 除外ゾーン0

魔女WW LP4000
手札0 墓地0
フィールド:モンスター1(裏側守備表示) 魔法&罠3(落とし穴、魔宮の賄賂、?) フィールドゾーン0
デッキ36 エクストラデッキ0 除外ゾーン0




パルナちゃんはまず手札を確認した。

(パルナの手札は五枚。中身は大鳥獣-ポッポゥ、死者蘇生、『守備』封じ、ハリケーン、心変わり、か。)

「ねえ、ダブルー。禁止制限はどうなってるの?」

『存在しないわ。問題としてここに用意されているカードは全て使えるわ。』

「墓地やエクストラデッキは確認出来るの?」

『貴女のデッキと私のデッキ、私の手札、私のフィールドの伏せカード全て、私のエクストラデッキ、以外は全て確認出来るわ。画面下のデュエルフィールドがそのまま、画面内のデュエルフィールドと連動しているから確認したい場所を指で触ってね。ちなみに、中身が確認出来ないところも、枚数は確認出来るわ。』

パルナちゃんはWWの言葉を頭の中に刻み込んだ。
(パルナのデッキは0だから確認する必要はない。ダブルーの手札とエクストラデッキも0だから同様。デッキはほっとくとして…。いや…。)

「ダブルーのデッキには、デッキから発動するカードは入っているの?」

『入っていないわ。このデッキは単なるお飾りよ。』

(…答えてくれなければ元々と思ったけど、すんなりと…。それも問題設定の一部ということだね。なるほど…。じゃあ、問題はダブルーの伏せモンスターと最後の伏せカード。そして魔宮の賄賂…。次の一回で、全ての情報を解放して、最後の一回で解いてみせる…。ごめん、はくりゅー。パルナが勝手なことしたばっかりに皆に迷惑がかかりそうだよ…。でも、だからこそ、パルナが責任持って解決してみせる!)

パルナちゃんは自分のフィールド上の魔法&罠ゾーンに伏せてある一枚のカードを確認した。

(これは、思い出のブランコ…。通常モンスターの蘇生カードだ…。ということは…。)

パルナちゃんは自分の墓地のカードに手を伸ばした。その中身を見た時、パルナちゃんは素っ頓狂な声を上げた。

「うわっ!なあにこれ!?」

パルナちゃんの墓地に存在したカードのほとんどが魔法カードで占められていて、通常モンスターなど一体も存在しなかった。

墓地のカード:モウヤンのカレー×3、レッド・ポーション×3、ブルー・ポーション×3、ゴブリンの秘薬×3、天使の生き血×3、治療の神ディアン・ケト×3、恵みの雨×3、盗人ゴブリン×3、ご隠居の猛毒薬×3、火の粉×3、ファイヤー・ボール×3、ゾンビキャリア

(あ、ゾンビキャリアがいる…。ということは…。)

パルナちゃんは更に自分のエクストラデッキを確認した。中身は三体のシンクロモンスターだった。

エクストラデッキのカード;ゴヨウ・ガーディアン、氷結界の龍ブリューナク、アームズ・エイド

(なるほど…。)

パルナちゃんは一度、瞳を閉じた。そして、カッと目を開けた。

「分かったよ、ダブルー。この詰めデュエルという名の迷宮を抜ける道を吹く風を感じたよ。」

『頼もしいわね。では、解答をどうぞ。』



問題:このターン内で勝利せよ。(残り挑戦回数二回。)

パルナちゃん LP100
手札5(大鳥獣-ポッポゥ、死者蘇生、『守備』封じ、ハリケーン、心変わり)
墓地34(モウヤンのカレー×3、レッド・ポーション×3、ブルー・ポーション×3、ゴブリンの秘薬×3、天使の生き血×3、治療の神ディアン・ケト×3、恵みの雨×3、盗人ゴブリン×3、ご隠居の猛毒薬×3、火の粉×3、ファイヤー・ボール×3、ゾンビキャリア)
フィールド:モンスター0 魔法&罠1(思い出のブランコ) フィールドゾーン0
デッキ0 エクストラデッキ3(ゴヨウ・ガーディアン、氷結界の龍ブリューナク、アームズ・エイド) 除外ゾーン0

魔女WW LP4000
手札0 墓地0
フィールド:モンスター1(裏側守備表示) 魔法&罠3(落とし穴、魔宮の賄賂、?) フィールドゾーン0
デッキ36(お飾り) エクストラデッキ0 除外ゾーン0

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この記事へのコメント

2015年10月01日 02:14
キャリア合ってた! でも5分は無理だったぉ
とりあえず墓地の大半が役に立たないことが判明し、《マジカル・エクスプロージョン》が伏せてあればと思わずにはいられませんでした。
とりあえず《ゾンビキャリア》の効果は使って、《ハリケーン》なり《心変わり》なり用いて、最後の伏せカードの正体を明かしておく必要がありますね。
それと考えを進めていく際に、セットモンスターが意外と厄介。メタモさんとかだったら突破する方法が見当たらない・・・。キャリアが除外されてしまう以上、セットはレベル2と思われますし、いよいよメタモさんの香りが・・・。
セットがレベル4なら、奪ってからブリューナクを呼んで、ポッポゥと合わせてジャストキルできるんですがねぇ・・・。うーむ。
その場合でも、伏せてある魔法・罠の3枚目によって対処が異なるので、まずは情報を全て解き明かさなくてはならないようです。頑張れパルナちゃん!
2015年10月03日 10:00
>アッキーさん
墓地の大半は問題に関係ないカードでした。でも、ゲーム開始時のデッキは40枚なので、こうなりました。これを考えた後にマジカルエクスプロージョンも考えましたが、没になりました。
ゾンビキャリアで魔宮の賄賂を突破した後、どうすればいいのか。まだ判明していないカードが存在するので、ここからが本番か。セットモンスターと最後の伏せカードを見破らないといけませんね。シンクロモンスターもどれを召喚するべきか…。ダミーも混じってますし。最初はもっとたくさんのダミーを入れている予定でしたが、墓地ほどに必要性を感じなかったので止めました。

さて、仕事が色々と立て込んで、更新出来ませんでした。そして、今から東京に行ってきます。ごめんなさい。更新は2~3日後になると思われます。パルナちゃんの活躍をお楽しみに!

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