絵を貰っちゃった!その14
春のうららの中、湖の主である千花白龍はうとうとしていた。
白龍「うつら、うつら…こっくり、こっくり…。」
――――――――――――――――――――
ケンジ「カズヤ…!お前、隠れクツシタンだったのか!?」
カズヤ「へへ…。ばれちまったか…。」
カズヤ「ばれちまった以上、俺はここにはいられない。あばよ…。」
ケンジ「待て、カズヤ!まだ…まだ改宗すれば…!」
カズヤ「ケンジ…。お前、同じ台詞をシズカの前でも言えんの?」
ケンジ「っ…。」
カズヤ「なあ、カズヤ…。今は無理でも…クツシタンとニーソックすが共に笑い合える世界…。300年後になら実現出来ているかな…。」
ケンジ「待て、カズヤ!そっちは崖だぞ!」
カズヤ「300年後、生まれ変わったら俺はクツシタンじゃない人生を歩むかもしれない…。でも、生まれ変わってもお前とはダチでいたいぜ…。サラバ!」
ケンジ「カズヤー!」
(崖下の海に落ちる音)
ケンジ「畜生…!何がクツシタンだ!何がニーソックすだ!ダチ一人救えなくて何が信仰だ!シズカ…カズヤ…!俺はニーソックすを辞めるぞー!」
(茂みから人が現れる音)
ショウスケ「ケンジ。」
ケンジ「ショ、ショウスケ…!」
ショウスケ「聞き間違いか?ケンジ。ニーソックすを辞めると言っていたようだが…。」
ケンジ「聞き間違いじゃねえ…!俺はニーソックすを辞める!」
ショウスケ「正気か…?制裁が怖くはないのか?それに今更ニーソックすを抜けてどうする気だ?クツシタンにでも戻るのか。」
ケンジ「俺は自分が裏切ったクツシタンに戻れるなんて思っちゃいねえ。俺は…俺は何も信仰しない!」
ショウスケ「ケンジ、正気か!?この世界で確たる何かを持たず生きていけると本気で思っているのか!?」
ケンジ「空っぽでも生きてやるさ!人間は信仰がなくても生きていけるって証明してやる!天国のカズヤのためにもなあ!」
ショウスケ「正気の沙汰じゃないな…!ケンジ!それを人は自殺行為と呼ぶ…。悪いが止めさせてもらうぞ。シズカとの約束があるからなあ!」
次回、ケンジとショウスケが激突!!!!!?
五月号へ続く
――――――――――――――――――――
白龍「はっ!いけない、いけない。つい、うたた寝をしてしまったようですね…。変な夢を見ていたような…。」
パルナ「はくりゅー!お花見しよー!」
白龍「おお、パルナちゃん。随分と唐突ですね。でも良いですね。たまには花を見て心穏やかに過ごしましょうか。」
サーナイトがお花見をテーマに描いてくださいました。ありがとうございます!
白龍「うつら、うつら…こっくり、こっくり…。」
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ケンジ「カズヤ…!お前、隠れクツシタンだったのか!?」
カズヤ「へへ…。ばれちまったか…。」
カズヤ「ばれちまった以上、俺はここにはいられない。あばよ…。」
ケンジ「待て、カズヤ!まだ…まだ改宗すれば…!」
カズヤ「ケンジ…。お前、同じ台詞をシズカの前でも言えんの?」
ケンジ「っ…。」
カズヤ「なあ、カズヤ…。今は無理でも…クツシタンとニーソックすが共に笑い合える世界…。300年後になら実現出来ているかな…。」
ケンジ「待て、カズヤ!そっちは崖だぞ!」
カズヤ「300年後、生まれ変わったら俺はクツシタンじゃない人生を歩むかもしれない…。でも、生まれ変わってもお前とはダチでいたいぜ…。サラバ!」
ケンジ「カズヤー!」
(崖下の海に落ちる音)
ケンジ「畜生…!何がクツシタンだ!何がニーソックすだ!ダチ一人救えなくて何が信仰だ!シズカ…カズヤ…!俺はニーソックすを辞めるぞー!」
(茂みから人が現れる音)
ショウスケ「ケンジ。」
ケンジ「ショ、ショウスケ…!」
ショウスケ「聞き間違いか?ケンジ。ニーソックすを辞めると言っていたようだが…。」
ケンジ「聞き間違いじゃねえ…!俺はニーソックすを辞める!」
ショウスケ「正気か…?制裁が怖くはないのか?それに今更ニーソックすを抜けてどうする気だ?クツシタンにでも戻るのか。」
ケンジ「俺は自分が裏切ったクツシタンに戻れるなんて思っちゃいねえ。俺は…俺は何も信仰しない!」
ショウスケ「ケンジ、正気か!?この世界で確たる何かを持たず生きていけると本気で思っているのか!?」
ケンジ「空っぽでも生きてやるさ!人間は信仰がなくても生きていけるって証明してやる!天国のカズヤのためにもなあ!」
ショウスケ「正気の沙汰じゃないな…!ケンジ!それを人は自殺行為と呼ぶ…。悪いが止めさせてもらうぞ。シズカとの約束があるからなあ!」
次回、ケンジとショウスケが激突!!!!!?
五月号へ続く
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白龍「はっ!いけない、いけない。つい、うたた寝をしてしまったようですね…。変な夢を見ていたような…。」
パルナ「はくりゅー!お花見しよー!」
白龍「おお、パルナちゃん。随分と唐突ですね。でも良いですね。たまには花を見て心穏やかに過ごしましょうか。」
サーナイトがお花見をテーマに描いてくださいました。ありがとうございます!
この記事へのコメント
五月号の発売を楽しみにしています!
八武「しかしちょっと待って欲しい。女の子に穿かせるなら何かという話だよね? 決して自分が穿くという意味ではないよね? 靴下はともかくニーソックスは!」
山田「やめろ、想像したら吐きそうだ。」
佐久間「むしろ最高じゃないか。」
八武「狂ってるのか貴様は。」
神邪「靴下派とニーソックス派が共に笑い合える世界ですか・・・。それは“0デニールの境地”、でしょうか?」
維澄「それは裸足派の勝利だと思う。」
佐久間「新たなる勢力、上靴派・・・いったい何者なんだ・・・」
山田「ホントにな。」
夢のシュールさとは打って変わって、のどかな花見の光景・・・。
私もシュールでいいから悪夢でない夢を見ながら過ごしたいものです。最近は疲れが酷いのか、悪夢が多い・・・。
とてつもなく前後の脈絡が気になりますが、夢ではその辺りのことを一切合財すっ飛ばして始まることはよくあることです。そして唐突に終わりを迎えて、続きが気になるけれども思い出せないのも夢ではよくあること。
このクツシタンとニーソックすの戦いは、スク水派かブルマ派かという争いに似ているのかもしれません。かつてキング牧師はいつの日か、奴隷だった者の息子や娘達が、奴隷を使う支配者だった者の息子や娘達が同じテーブルに座り、話をして、笑い合える日が来ることを夢見て活動し続けました。クツシタンとニーソックすもまた、いつの日にか共に笑い合える日が来るのでしょうか…。しかも世界は単純に二分割出来ない。次々と新しい派閥が…!
そんな夢のことを忘れて今は花でも見て、のどかなひと時を過ごすとしましょうか。