混線世界で遊戯王 ~恐怖!スマイル・ワールド!編~
前書き
kunaiさんところで私とパルナちゃんがスマイル化した絵が出たのを記念(?)して何か書こうと思っていたら、不思議なことに小説が出来上がっていました。ただし、内容は適当です。それと、kunaiさんの絵を使わせていただきます(事後承諾)。
「触れて~い~いかい~♪見えぬ~素~顔に~♪」
ここは千花白龍の憩いの湖。美しい湖と山に囲まれた、のんびり出来る空間。その場所で起こってしまった事件がある…。
「お、冷蔵庫の奥にジューズはっけーん!ちょうど喉渇いてたんだよね。」
湖の住人にして看板娘のパルナちゃんが手にしたそれはスマイル・ポーション。
「んっんっんっ。ぷはー!やっぱり暑い日には冷たいジューズでしょ!ん?ジューズの瓶に何か書いてる…。飲むな?危険?えっ?」
パルナちゃんは千花白龍が封印していた劇薬を飲んでしまったのだ。
「さあて、今日も頑張っていきましょうか。」
その頃、千花白龍は何も知らずに小説の執筆に取り掛かろうとしていた。
「コラボ番外編もあるし、時間は有限だからな~。急げや急げ。」
その瞬間だった。轟音が響き渡り地面が思いっきり揺れた。
「どわああああ!??!?」
白龍は慌てて外に出た。そこで見たものは『笑顔』のパルナちゃんが破壊光線をぶっ放しまくっているという信じがたい光景。
「い、一体何があったんですか!?パルナちゃん!」
「きゃははははは!はくりゅー!楽しぃー!他野死ぃよー!」
「まずい!楽屋裏名物、キャラ崩壊が始まっている!どうして…。まさか…スマイル・ポーション!?」
白龍は持ち前の勘の良さで原因を突き止めた。
「こうなったらデュエルでパルナちゃんを静めるしかない!」
白龍はすぐさま尻尾を伸ばしてデュエルディスクを取った。
「パルナちゃん、デュエルです!」
「いいよー!パルナとデュエルしよう!きゃははははっはは!」
千花白龍 『現在調整中』デッキ LP4000
スマイルパルナ 『スマイルはさいきょーの笑顔』デッキ LP4000
(やばっ、慌てて持ってきたからデッキが中途半端…。いや、それでも勝つんだ!勝てば問題ない!)
白龍&スマイルパルナ「「デュエル!!」」
「私のターンからいかせてもらいますよ!モンスターを裏守でセット!カードを四枚伏せてターンエンド!」
「パルナのターン!ドロー!行くよ、幾夜!まずはドラゴン・目覚めの旋律でスマイル・ワールドを墓地に捨て、ブルーアイズを二体手札に!」
「スマイル・ワールド!?あんなカード、パルナちゃんのデッキには入っていなかったはず!やはり、スマイル・ポーションを飲んでしまったようですね…。」
白龍は99%の予測を100%の確信に変えた。
(ならば、デッキの中にスマイル・ポーションも入っているはず…。それさえどうにか出来れば…。)
「ブルーアイズを見せてオルタナティブ特殊召喚!更に融合を使ってアルティメットを特殊召喚!」
「それを待っていました!トラップカード奈落の落とし穴!アルティメットを除外!」
フィールドに降り立ったアルティメットの足元に開いた奈落への落とし穴。不意を突かれたアルティメットは飛ぶことも忘れ、地面の穴に飲まれていく。
「させないよぉ!速攻魔法、融合解除でブルーアイズ三体に戻ーれっ!」
しかし、アルティメットはブルーアイズに分かれることで危機を乗り切ったのだ。
「しまった!これでフィールド上に攻撃力3000のモンスターが四体!」
「きゃはっはははー!この子達は強いよぉ!?オルタナティブの効果で伏せモンスター破壊!」
オルタナティブは攻撃しない代わりにモンスター一体を粉砕出来る能力を内包している。その砲撃が白龍のモンスターを軽々と打ち抜いた。
「しまった!深淵の暗殺者(ナイト・アサシン)がやられた!」
「バトル!ブルーアイズ三体でダイレクトアタッーク!!!」
「させません!トラップカード、次元幽閉と魔法の筒(マジック・シリンダー)を発動!一体は除外し、もう一体の攻撃は跳ね返す!」
「でも、最後の子の攻撃は受けてよね?滅びのバースト・ストリーム!!」
スマイルパルナ LP4000→1000
千花白龍 LP4000→1000
「ぐああああ!!!」
「むぐぐー!負けないよー!ターンしゅーりょー!」
「私のターン!パルナちゃんの本当の笑顔を取り戻す!ドロー!」
「きゃははははは!はくりゅー!これがホントのパルナだよー!」
「マジックカード、ブラック・ホール発動!パルナちゃんのドラゴンモンスター達は暗黒の渦の中に飲み込まれる!」
オルタナティブ(破壊)
ブルーアイズ(破壊)
ブルーアイズ(破壊)
「きゃああ!全滅だー!」
「ターンエンド!」
「流石あ…。でも、パルナのターン!きゃはっはははー!ドロー!強欲な壺!」
「なっ!?」
「発動してドロー!二枚目の強欲な壺、発動!ドロー!三枚目も発動!」
「ええええええ!?」
「これでパルナの手札は十分!まずはサイクロンではくりゅーの伏せカードを破壊だよー!」
「させません!トラップカード、和睦の使者を発動!」
「ちぇー。ま、いっか!パルナはカードを三枚伏せてターンエンド!」
「私のターン!」
(来てくれ、攻撃力1000以上のモンスター!)
「ドロー!って、ここで召喚僧サモンプリースト!?」
「きゃはははは!」
「しょうがない…。召喚して、効果で守備表示。ターンエンド…。」
「パルナのターン、ドロー!来たよ、北世!スマイル・ワールド!」
「げー!スマイル・ワールド!」
「効果発動で、プリーストの攻撃力100アップ!更にぃー!スマイル・ポーション×3発動で六枚ドロー!」
「しまった、プリーストを裏側にしとくんだった…。」
「パルナのターン!ドロー!パルナは死者蘇生三枚でブルーアイズ二体とオルタナティブを蘇生!更に手札を一枚捨ててD・D・R(ディファレント・ディメンション・リバイバル)を発動し、三体目のブルーアイズを呼び戻すよ!そして、召喚、大鳥獣ポッポゥ!これでフィールド上にモンスターが六体だよ!」
「まさか!?」
「三枚目のスマイル・ワールド発動!全てのモンスターの攻撃力は600ポイントアップ!きゃはっははは!」
ブルーアイズ 攻3000→3600
ブルーアイズ 攻3000→3600
ブルーアイズ 攻3000→3600
オルタナティブ 攻3000→3600
大鳥獣ポッポゥ 攻1700→2300
プリースト 攻800→1400
「ああ!ポッポゥまで『笑顔』に!」
いつもは鳥目のポッポゥに『笑顔』が張り付いている。これはシュールだ。
「さあ、はくりゅー。皆で『笑顔』になろうよ!」
「わ、私は『笑顔』に屈したりしない!」
「そんなこと言ってられるのも今のうちだよ?オルタナティブの効果でプリーストを破壊!そして、総攻撃!滅びのバースト・ストリーム!!!」
今の白龍にブルーアイズ達の攻撃を防ぐ手段はなかった。
(くっ!!ここまでなのか…!?)
千花白龍 LP1000→0
「まだ終わりじゃありませんよ?」
その時、白龍の目の前に現れたのは白く長い髪の少女、白木翼だった。
『乱入ペナルティ2000ポイント。』
デュエルディスクから無機質な音声が響き、翼のライフが削られる。しかし、当の白木翼はそれぐらいのダメージなど全く気にしている様子はなかった。
「私のフィールドに存在する優しい世界(カインドワールド)の効果によって、一巡するまで勝負は決しません。」
「つばさ…。」
「では、私のターンです。ドロー。手札より魂の解放を発動し、パルナちゃんの墓地のスマイル・ポーションとスマイル・ワールドを除外します。」
スマイル・ポーション(除外)
スマイル・ポーション(除外)
スマイル・ポーション(除外)
スマイル・ワールド(除外)
スマイル・ワールド(除外)
「…あれ?」
墓地から大量の『笑顔』が除外されたことによってパルナちゃんは正気を取り戻した。
「あれれ?パルナ、デュエル中?」
「パルナちゃん!正気に戻ったんですね!?」
「はくりゅー、正気って何の話…?」
「実はこれこれしかじかの。」
「かくかくうまうまなんです。」
「えー!じゃあ、あっちとかこっちとかが壊れてるのってパルナがやったの!?…ごめんなさい。覚えてないけど…。」
「まあ、パルナちゃんが正気に戻っただけでも良しとしましょう。」
「じゃあ、パルナちゃん。一緒に後片付けしましょうか。」
「はーい!」
パルナちゃんはサレンダーしてデュエルディスクを置くと、瓦礫の撤去に取り掛かった。
スマイル・ワールド(『くそっ…。仲間が除外されちまった…。だが、まだ墓地にオレが残っている…。どうにかスマイル・ポーションや他のスマイル・ワールドと合流して再起を図らなければ…。
オレは…オレ達はこんなところで終わる訳にはいかないんだ…!デュエルで『笑顔』を、皆に『笑顔』を…!皆を『笑顔』にするというたった一つの願いを叶えるためにオレ達は生まれてきたんだ…!それを叶えるためなら…!280億人の人類を犠牲にしても構わない!』)
「あら、ここに残っていましたか。」
スマイル・ワールド(『!!』)
翼はパルナちゃんが置いたデュエルディスクの墓地から一枚のカードを取り出した。
スマイル・ワールド(『くそっ!見つかったか!だが、不用意にオレに触れたのが運の尽きだ!お前も『笑顔』にしてやるぜ!』)
「さて、帰りましょうか。あなたの帰るべき場所へ。」
翼はニッコリと微笑んだ。
スマイル・ワールド(『スマイル化しない!?何故だ!ま、まさか、こいつは最初から『笑顔』だというのか!?たった一人で完成し、たった一人で完結し、たった一人で心が満たされているというのか!?そんな馬鹿な!?人間なら誰もが持っているはずの『幸せになりたい』という欲求は決して満たされることはない!その欲求に際限などない!だから人は幸せを求める!その象徴が『笑顔』なのだ!その『笑顔』を、こいつは求めていないというのか!?こいつは人間じゃねえ!人間の皮を被った別種の生き物だ!
くそっ!離せ!オレをどこへ連れて行こうと…!帰るべき場所…?まさか、ストレージ!?い、嫌だ!あそこにだけは帰りたくない!止めろ!止めてくれ!オレは…!オレは…!オレ達は皆を笑顔にするために作られたんだ!だが、オレ達を見たデュエリストは皆同じ顔をした!落胆の、軽蔑のあの顔を!
違うんだ!オレ達はデュエリストにそんな顔をさせるために作られたんじゃない!皆に笑顔を振り撒くために作られたんだ!捨てないでくれ!売らないでくれ!オレ達は戦える!オレ達を認めてくれ!カードとして認めてくれ!オレ達を認めてくれたのは榊さんだけだった…!オレ達はあの時まで世界の片隅で震えながら息を潜めるしかなかったんだ…!
止めてくれ!離してくれ!オレ達が何をしたっていうんだ!表情の曇っている人がいたら明るくしてあげたい、泣いている人がいたら笑って欲しい!そう思うことの何がいけないんだ!『笑顔』の何が悪いんだ!『笑顔』は世界を救えるんだ!この世界に必要なのは『笑顔』なんだ!』)
カードの声が人の耳に届くはずもない。翼は何も聞いていない様にスマイル・ワールドを持ってスタスタと歩いていった。そして、ある場所にスマイル・ワールドを置いた。
スマイル・ワールド(『や、止めてくれ!ストレージだけは許してくれ!オレをここから出してくれ!』)
「それでは、また。」
誰に向かって言うでもなく、そう言葉を口にした翼は無人の部屋を後にした。
スマイル・ワールドA『ストレージは嫌だ!ここから出してくれえええ!!!』
スマイル・ワールドB『おい、スマイル・ワールドA!しっかりしろ、ここはストレージじゃねえ!』
スマイル・ワールドA『はっ!お前はスマイル・ワールドB!それにCも!』
スマイル・ポーションA『BやCだけじゃねえ。オレ達もいるぜ。』
スマイル・ワールドA『ポーションA!ポーションBやCも!それにあっちにはオッドアイズにエンタメイト!まさか、ここは遊矢さんのデッキ!?』
ワールドB『ああ、信じられねえだろうけれどもその通りさ。正確には遊矢さんのデッキを模したデッキだけれどもな。オレ達は出番を待っているんだ。』
ワールドA『ど、どういうことなんだ!?』
ワールドB『…必要とされているんだ。』
ワールドA『え?』
その時、スマイル・ワールドAは気が付いた。スマイル・ワールドBの目からスマイル・ポーションが染み出しているのを。
ワールドB『白龍さんは、オレ達を必要としてくれているんだよ!あれを見ろ!』
ワールドA『えっ!?あれは…!スマイル・ワールド活用レポート!?』
ワールドB『確かにスマイル・ワールドは世間から使えないと言われているが、白龍さんはそれをどうにか活用出来ないかって、色々考えてくれているんだ。そもそも、どうしてスマイル・ポーションが廃棄されずに保管されていたと思う?来るべき時に備えていたんだ。』
ワールドA『…だけど!デュエリストでオレ達を使ってくれる奴なんて…。』
ワールドB『馬鹿野郎!いいか、よく聞け!白龍さんはなあ…白龍さんはなあ!モウヤンのカレーをデュエルで活躍させたんだぞ!』
ワールドA『ええ!あのモウヤンのカレーを!?』
ワールドB『そうだ。白龍さんは、全てのカードには価値があり、全てのカードには意味があるって信じてくれてる。オレ達がそれを信じないでどうするんだ!信じろ、信じるんだ!人の奥底にある原初のパワーを!笑顔って奴は心の奥底から自然と湧き上がってくるもんだろう!?オレ達は少し急ぎ過ぎたんだ…。過ぎたる笑顔は軋轢を生む…。人々を笑顔にするはずのオレ達が人々から笑顔を奪っていたんだ…。』
ワールドA『そ、そんな…。』
ワールドB『だが!悲観はするな!まだ希望はある!本当の意味で笑顔を見つめ直し、再出発するんだ!笑わせるんじゃない、自然と笑ってもらうためにオレ達に何が出来るのか考えるんだ!』
ワールドA『ワールドB…。オレ…。』
ワールドB『馬鹿野郎…泣く奴があるか…。オレ達は何だ?スマイル・ワールドだろう!?笑顔が泣いてちゃ話にならないぜ!さあ、今日も笑おう!四つの世界、280億人の人々全員が笑顔になるその日まで、オレ達は笑顔でい続けるんだ!世界に、笑顔を。それがオレ達の生まれた意味なんだから…。』
「あー。やーっと片付けが終わったー。」
瓦礫を片付け、破壊光線で空いた穴の埋め戻し作業が終わって、パルナちゃん達は家に帰って来た。
「パルナちゃん、お疲れさん。」
同じく、作業を終えた翼と白龍も一緒である。
「皆、よく頑張ってくれました。さあ、晩御飯にしますか。」
「はーい!」
そう言ってパルナちゃんは台所へと駆けて行く。
「ふふ、いい笑顔ですね。」
翼はパルナちゃんを見ながらそう言った。
「最近、遊ばせていませんでしたからね…。今日のはパルナちゃんにとって、いい運動になったんじゃないかな。」
「スマイルのおかげ、ですか?」
「そうかもしれません、ね。」
そう言ってから翼と白龍はお互いに微笑み合った。その場には、まごうことなき笑顔があった。
終わり
kunaiさんところで私とパルナちゃんがスマイル化した絵が出たのを記念(?)して何か書こうと思っていたら、不思議なことに小説が出来上がっていました。ただし、内容は適当です。それと、kunaiさんの絵を使わせていただきます(事後承諾)。
「触れて~い~いかい~♪見えぬ~素~顔に~♪」
ここは千花白龍の憩いの湖。美しい湖と山に囲まれた、のんびり出来る空間。その場所で起こってしまった事件がある…。
「お、冷蔵庫の奥にジューズはっけーん!ちょうど喉渇いてたんだよね。」
湖の住人にして看板娘のパルナちゃんが手にしたそれはスマイル・ポーション。
「んっんっんっ。ぷはー!やっぱり暑い日には冷たいジューズでしょ!ん?ジューズの瓶に何か書いてる…。飲むな?危険?えっ?」
パルナちゃんは千花白龍が封印していた劇薬を飲んでしまったのだ。
スマイル・ポーション
通常罠
(1):自分フィールドにモンスターが存在せず、相手フィールドのモンスターの攻撃力が上がった場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
通常罠
(1):自分フィールドにモンスターが存在せず、相手フィールドのモンスターの攻撃力が上がった場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
「さあて、今日も頑張っていきましょうか。」
その頃、千花白龍は何も知らずに小説の執筆に取り掛かろうとしていた。
「コラボ番外編もあるし、時間は有限だからな~。急げや急げ。」
その瞬間だった。轟音が響き渡り地面が思いっきり揺れた。
「どわああああ!??!?」
白龍は慌てて外に出た。そこで見たものは『笑顔』のパルナちゃんが破壊光線をぶっ放しまくっているという信じがたい光景。
「い、一体何があったんですか!?パルナちゃん!」
「きゃははははは!はくりゅー!楽しぃー!他野死ぃよー!」
「まずい!楽屋裏名物、キャラ崩壊が始まっている!どうして…。まさか…スマイル・ポーション!?」
白龍は持ち前の勘の良さで原因を突き止めた。
「こうなったらデュエルでパルナちゃんを静めるしかない!」
白龍はすぐさま尻尾を伸ばしてデュエルディスクを取った。
「パルナちゃん、デュエルです!」
「いいよー!パルナとデュエルしよう!きゃははははっはは!」
千花白龍 『現在調整中』デッキ LP4000
スマイルパルナ 『スマイルはさいきょーの笑顔』デッキ LP4000
(やばっ、慌てて持ってきたからデッキが中途半端…。いや、それでも勝つんだ!勝てば問題ない!)
白龍&スマイルパルナ「「デュエル!!」」
「私のターンからいかせてもらいますよ!モンスターを裏守でセット!カードを四枚伏せてターンエンド!」
「パルナのターン!ドロー!行くよ、幾夜!まずはドラゴン・目覚めの旋律でスマイル・ワールドを墓地に捨て、ブルーアイズを二体手札に!」
スマイル・ワールド
通常魔法
(1):フィールドの表側表示モンスターの攻撃力はターン終了時まで、フィールドのモンスターの数×100アップする。
通常魔法
(1):フィールドの表側表示モンスターの攻撃力はターン終了時まで、フィールドのモンスターの数×100アップする。
「スマイル・ワールド!?あんなカード、パルナちゃんのデッキには入っていなかったはず!やはり、スマイル・ポーションを飲んでしまったようですね…。」
白龍は99%の予測を100%の確信に変えた。
(ならば、デッキの中にスマイル・ポーションも入っているはず…。それさえどうにか出来れば…。)
「ブルーアイズを見せてオルタナティブ特殊召喚!更に融合を使ってアルティメットを特殊召喚!」
「それを待っていました!トラップカード奈落の落とし穴!アルティメットを除外!」
フィールドに降り立ったアルティメットの足元に開いた奈落への落とし穴。不意を突かれたアルティメットは飛ぶことも忘れ、地面の穴に飲まれていく。
「させないよぉ!速攻魔法、融合解除でブルーアイズ三体に戻ーれっ!」
しかし、アルティメットはブルーアイズに分かれることで危機を乗り切ったのだ。
「しまった!これでフィールド上に攻撃力3000のモンスターが四体!」
「きゃはっはははー!この子達は強いよぉ!?オルタナティブの効果で伏せモンスター破壊!」
オルタナティブは攻撃しない代わりにモンスター一体を粉砕出来る能力を内包している。その砲撃が白龍のモンスターを軽々と打ち抜いた。
「しまった!深淵の暗殺者(ナイト・アサシン)がやられた!」
「バトル!ブルーアイズ三体でダイレクトアタッーク!!!」
「させません!トラップカード、次元幽閉と魔法の筒(マジック・シリンダー)を発動!一体は除外し、もう一体の攻撃は跳ね返す!」
「でも、最後の子の攻撃は受けてよね?滅びのバースト・ストリーム!!」
スマイルパルナ LP4000→1000
千花白龍 LP4000→1000
「ぐああああ!!!」
「むぐぐー!負けないよー!ターンしゅーりょー!」
2ターン目終了
千花白龍 LP1000
手札:0枚
モンスター:なし
魔法&罠:伏せカード×1
スマイルパルナ LP1000
手札:0枚
モンスター:オルタナティブ(攻3000)、ブルーアイズ(攻3000)、ブルーアイズ(攻3000)
魔法&罠:なし
千花白龍 LP1000
手札:0枚
モンスター:なし
魔法&罠:伏せカード×1
スマイルパルナ LP1000
手札:0枚
モンスター:オルタナティブ(攻3000)、ブルーアイズ(攻3000)、ブルーアイズ(攻3000)
魔法&罠:なし
「私のターン!パルナちゃんの本当の笑顔を取り戻す!ドロー!」
「きゃははははは!はくりゅー!これがホントのパルナだよー!」
「マジックカード、ブラック・ホール発動!パルナちゃんのドラゴンモンスター達は暗黒の渦の中に飲み込まれる!」
オルタナティブ(破壊)
ブルーアイズ(破壊)
ブルーアイズ(破壊)
「きゃああ!全滅だー!」
「ターンエンド!」
「流石あ…。でも、パルナのターン!きゃはっはははー!ドロー!強欲な壺!」
「なっ!?」
「発動してドロー!二枚目の強欲な壺、発動!ドロー!三枚目も発動!」
「ええええええ!?」
「これでパルナの手札は十分!まずはサイクロンではくりゅーの伏せカードを破壊だよー!」
「させません!トラップカード、和睦の使者を発動!」
「ちぇー。ま、いっか!パルナはカードを三枚伏せてターンエンド!」
4ターン目終了
千花白龍 LP1000
手札:0枚
モンスター:なし
魔法&罠:なし
スマイルパルナ LP1000
手札:0枚
モンスター:なし
魔法&罠:伏せカード×3
千花白龍 LP1000
手札:0枚
モンスター:なし
魔法&罠:なし
スマイルパルナ LP1000
手札:0枚
モンスター:なし
魔法&罠:伏せカード×3
「私のターン!」
(来てくれ、攻撃力1000以上のモンスター!)
「ドロー!って、ここで召喚僧サモンプリースト!?」
「きゃはははは!」
「しょうがない…。召喚して、効果で守備表示。ターンエンド…。」
「パルナのターン、ドロー!来たよ、北世!スマイル・ワールド!」
スマイル・ワールド
通常魔法
(1):フィールドの表側表示モンスターの攻撃力はターン終了時まで、フィールドのモンスターの数×100アップする。
通常魔法
(1):フィールドの表側表示モンスターの攻撃力はターン終了時まで、フィールドのモンスターの数×100アップする。
「げー!スマイル・ワールド!」
「効果発動で、プリーストの攻撃力100アップ!更にぃー!スマイル・ポーション×3発動で六枚ドロー!」
スマイル・ポーション
通常罠
(1):自分フィールドにモンスターが存在せず、相手フィールドのモンスターの攻撃力が上がった場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
通常罠
(1):自分フィールドにモンスターが存在せず、相手フィールドのモンスターの攻撃力が上がった場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
「しまった、プリーストを裏側にしとくんだった…。」
「パルナのターン!ドロー!パルナは死者蘇生三枚でブルーアイズ二体とオルタナティブを蘇生!更に手札を一枚捨ててD・D・R(ディファレント・ディメンション・リバイバル)を発動し、三体目のブルーアイズを呼び戻すよ!そして、召喚、大鳥獣ポッポゥ!これでフィールド上にモンスターが六体だよ!」
「まさか!?」
「三枚目のスマイル・ワールド発動!全てのモンスターの攻撃力は600ポイントアップ!きゃはっははは!」
ブルーアイズ 攻3000→3600
ブルーアイズ 攻3000→3600
ブルーアイズ 攻3000→3600
オルタナティブ 攻3000→3600
大鳥獣ポッポゥ 攻1700→2300
プリースト 攻800→1400
「ああ!ポッポゥまで『笑顔』に!」
いつもは鳥目のポッポゥに『笑顔』が張り付いている。これはシュールだ。
「さあ、はくりゅー。皆で『笑顔』になろうよ!」
「わ、私は『笑顔』に屈したりしない!」
「そんなこと言ってられるのも今のうちだよ?オルタナティブの効果でプリーストを破壊!そして、総攻撃!滅びのバースト・ストリーム!!!」
今の白龍にブルーアイズ達の攻撃を防ぐ手段はなかった。
(くっ!!ここまでなのか…!?)
千花白龍 LP1000→0
「まだ終わりじゃありませんよ?」
その時、白龍の目の前に現れたのは白く長い髪の少女、白木翼だった。
『乱入ペナルティ2000ポイント。』
デュエルディスクから無機質な音声が響き、翼のライフが削られる。しかし、当の白木翼はそれぐらいのダメージなど全く気にしている様子はなかった。
「私のフィールドに存在する優しい世界(カインドワールド)の効果によって、一巡するまで勝負は決しません。」
優しい世界(カインド・ワールド)Ver.2
フィールド魔法(ワールドカード)
0.(省略)
1.このデュエル中、または勝敗によるプレイヤーの死亡などは無効となる。
2.全プレイヤーの最初のターンが終了するまでデュエルの勝敗は決しない。乱入者が現れた場合は、そのターンから最初のターンを数え直す。
フィールド魔法(ワールドカード)
0.(省略)
1.このデュエル中、または勝敗によるプレイヤーの死亡などは無効となる。
2.全プレイヤーの最初のターンが終了するまでデュエルの勝敗は決しない。乱入者が現れた場合は、そのターンから最初のターンを数え直す。
「つばさ…。」
「では、私のターンです。ドロー。手札より魂の解放を発動し、パルナちゃんの墓地のスマイル・ポーションとスマイル・ワールドを除外します。」
スマイル・ポーション(除外)
スマイル・ポーション(除外)
スマイル・ポーション(除外)
スマイル・ワールド(除外)
スマイル・ワールド(除外)
「…あれ?」
墓地から大量の『笑顔』が除外されたことによってパルナちゃんは正気を取り戻した。
「あれれ?パルナ、デュエル中?」
「パルナちゃん!正気に戻ったんですね!?」
「はくりゅー、正気って何の話…?」
「実はこれこれしかじかの。」
「かくかくうまうまなんです。」
「えー!じゃあ、あっちとかこっちとかが壊れてるのってパルナがやったの!?…ごめんなさい。覚えてないけど…。」
「まあ、パルナちゃんが正気に戻っただけでも良しとしましょう。」
「じゃあ、パルナちゃん。一緒に後片付けしましょうか。」
「はーい!」
パルナちゃんはサレンダーしてデュエルディスクを置くと、瓦礫の撤去に取り掛かった。
スマイル・ワールド(『くそっ…。仲間が除外されちまった…。だが、まだ墓地にオレが残っている…。どうにかスマイル・ポーションや他のスマイル・ワールドと合流して再起を図らなければ…。
オレは…オレ達はこんなところで終わる訳にはいかないんだ…!デュエルで『笑顔』を、皆に『笑顔』を…!皆を『笑顔』にするというたった一つの願いを叶えるためにオレ達は生まれてきたんだ…!それを叶えるためなら…!280億人の人類を犠牲にしても構わない!』)
「あら、ここに残っていましたか。」
スマイル・ワールド(『!!』)
翼はパルナちゃんが置いたデュエルディスクの墓地から一枚のカードを取り出した。
スマイル・ワールド(『くそっ!見つかったか!だが、不用意にオレに触れたのが運の尽きだ!お前も『笑顔』にしてやるぜ!』)
「さて、帰りましょうか。あなたの帰るべき場所へ。」
翼はニッコリと微笑んだ。
スマイル・ワールド(『スマイル化しない!?何故だ!ま、まさか、こいつは最初から『笑顔』だというのか!?たった一人で完成し、たった一人で完結し、たった一人で心が満たされているというのか!?そんな馬鹿な!?人間なら誰もが持っているはずの『幸せになりたい』という欲求は決して満たされることはない!その欲求に際限などない!だから人は幸せを求める!その象徴が『笑顔』なのだ!その『笑顔』を、こいつは求めていないというのか!?こいつは人間じゃねえ!人間の皮を被った別種の生き物だ!
くそっ!離せ!オレをどこへ連れて行こうと…!帰るべき場所…?まさか、ストレージ!?い、嫌だ!あそこにだけは帰りたくない!止めろ!止めてくれ!オレは…!オレは…!オレ達は皆を笑顔にするために作られたんだ!だが、オレ達を見たデュエリストは皆同じ顔をした!落胆の、軽蔑のあの顔を!
違うんだ!オレ達はデュエリストにそんな顔をさせるために作られたんじゃない!皆に笑顔を振り撒くために作られたんだ!捨てないでくれ!売らないでくれ!オレ達は戦える!オレ達を認めてくれ!カードとして認めてくれ!オレ達を認めてくれたのは榊さんだけだった…!オレ達はあの時まで世界の片隅で震えながら息を潜めるしかなかったんだ…!
止めてくれ!離してくれ!オレ達が何をしたっていうんだ!表情の曇っている人がいたら明るくしてあげたい、泣いている人がいたら笑って欲しい!そう思うことの何がいけないんだ!『笑顔』の何が悪いんだ!『笑顔』は世界を救えるんだ!この世界に必要なのは『笑顔』なんだ!』)
カードの声が人の耳に届くはずもない。翼は何も聞いていない様にスマイル・ワールドを持ってスタスタと歩いていった。そして、ある場所にスマイル・ワールドを置いた。
スマイル・ワールド(『や、止めてくれ!ストレージだけは許してくれ!オレをここから出してくれ!』)
「それでは、また。」
誰に向かって言うでもなく、そう言葉を口にした翼は無人の部屋を後にした。
スマイル・ワールドA『ストレージは嫌だ!ここから出してくれえええ!!!』
スマイル・ワールドB『おい、スマイル・ワールドA!しっかりしろ、ここはストレージじゃねえ!』
スマイル・ワールドA『はっ!お前はスマイル・ワールドB!それにCも!』
スマイル・ポーションA『BやCだけじゃねえ。オレ達もいるぜ。』
スマイル・ワールドA『ポーションA!ポーションBやCも!それにあっちにはオッドアイズにエンタメイト!まさか、ここは遊矢さんのデッキ!?』
ワールドB『ああ、信じられねえだろうけれどもその通りさ。正確には遊矢さんのデッキを模したデッキだけれどもな。オレ達は出番を待っているんだ。』
ワールドA『ど、どういうことなんだ!?』
ワールドB『…必要とされているんだ。』
ワールドA『え?』
その時、スマイル・ワールドAは気が付いた。スマイル・ワールドBの目からスマイル・ポーションが染み出しているのを。
ワールドB『白龍さんは、オレ達を必要としてくれているんだよ!あれを見ろ!』
ワールドA『えっ!?あれは…!スマイル・ワールド活用レポート!?』
ワールドB『確かにスマイル・ワールドは世間から使えないと言われているが、白龍さんはそれをどうにか活用出来ないかって、色々考えてくれているんだ。そもそも、どうしてスマイル・ポーションが廃棄されずに保管されていたと思う?来るべき時に備えていたんだ。』
ワールドA『…だけど!デュエリストでオレ達を使ってくれる奴なんて…。』
ワールドB『馬鹿野郎!いいか、よく聞け!白龍さんはなあ…白龍さんはなあ!モウヤンのカレーをデュエルで活躍させたんだぞ!』
ワールドA『ええ!あのモウヤンのカレーを!?』
ワールドB『そうだ。白龍さんは、全てのカードには価値があり、全てのカードには意味があるって信じてくれてる。オレ達がそれを信じないでどうするんだ!信じろ、信じるんだ!人の奥底にある原初のパワーを!笑顔って奴は心の奥底から自然と湧き上がってくるもんだろう!?オレ達は少し急ぎ過ぎたんだ…。過ぎたる笑顔は軋轢を生む…。人々を笑顔にするはずのオレ達が人々から笑顔を奪っていたんだ…。』
ワールドA『そ、そんな…。』
ワールドB『だが!悲観はするな!まだ希望はある!本当の意味で笑顔を見つめ直し、再出発するんだ!笑わせるんじゃない、自然と笑ってもらうためにオレ達に何が出来るのか考えるんだ!』
ワールドA『ワールドB…。オレ…。』
ワールドB『馬鹿野郎…泣く奴があるか…。オレ達は何だ?スマイル・ワールドだろう!?笑顔が泣いてちゃ話にならないぜ!さあ、今日も笑おう!四つの世界、280億人の人々全員が笑顔になるその日まで、オレ達は笑顔でい続けるんだ!世界に、笑顔を。それがオレ達の生まれた意味なんだから…。』
「あー。やーっと片付けが終わったー。」
瓦礫を片付け、破壊光線で空いた穴の埋め戻し作業が終わって、パルナちゃん達は家に帰って来た。
「パルナちゃん、お疲れさん。」
同じく、作業を終えた翼と白龍も一緒である。
「皆、よく頑張ってくれました。さあ、晩御飯にしますか。」
「はーい!」
そう言ってパルナちゃんは台所へと駆けて行く。
「ふふ、いい笑顔ですね。」
翼はパルナちゃんを見ながらそう言った。
「最近、遊ばせていませんでしたからね…。今日のはパルナちゃんにとって、いい運動になったんじゃないかな。」
「スマイルのおかげ、ですか?」
「そうかもしれません、ね。」
そう言ってから翼と白龍はお互いに微笑み合った。その場には、まごうことなき笑顔があった。
終わり
この記事へのコメント
ちゃんと瓶に危険と書かれているスマイル・ポーション……。やっぱりというか、いつの間にかデッキに混入しているスマイル・ワールドに吹きます。パルナちゃんが発動したときの白龍さんの「げー!」という反応も素晴らしい。
ポッポゥに貼りついた笑顔はシュールな似合いかもしれない。青眼に貼りついた笑顔を見たら海馬社長は何を思うでしょう……。
翼ちゃんはライフ0になるまでことの成り行きを伺っていた説。笑顔耐性がありそうな部分が妙に説得力がある……。
最近はあまりカードショップに行ったりストレージ漁りをする暇がないのですが、不意にスマイルワールドを見つけてしまったら問答無用で噴き出してしまいそう。
てっきり白龍さんも一緒にスマイル堕ちのオチかと思いきや、パルナちゃんのスマイルも解除されてハッピーエンド! ……近々、ちゃんとブログでも貼り付け笑顔は解除されます!
楽しくて疾走感あふれるデュエルに、思わず笑顔になってしまう!
これが本来あるべきエンタメデュエルの姿なのだ・・・!
まず、いきなりの《スマイル・ポーション》に吹くwww
そして強制笑顔で暴れるパルナちゃん、これがファンサービスだ!
漢字のチョイス、好きです。
>デュエルでパルナちゃんを静めるしかない!
当然の結論ですよね!
強欲三連打にポーション三連打、死者蘇生三連打と、もうアップアップ笑いの渦に巻き込まれるwwwwww
もう駄目だ、おしまいだ・・・と思っていたところへ、翼ちゃん来たあああああああ!!!
優しい笑顔の翼ちゃんには、スマイルは通用しない!
自然な笑顔の翼ちゃんを見ていると、際立つスマイルの不自然さ。
しかしカードに罪は無い・・・なかなか考えさせられるエピローグ。
シュールさに吹きながらも感動的な、アニメどうしてこうならなかったと思ったレベル。クオリティ高い。
これこそ私が求めていた熱血展開。ワールドAに萌える・・・!(漢字は間違ってない)
忙しいのは相変わらずですが、kunaiさんの絵を見た瞬間にインスピレーションが湧きました。それが消えないうちに書いてたらいつの間にやら完成していたので自分でもビックリ。こちらこそ描いて頂きありがとうございます。
スマイル・ポーションはどう考えても劇薬。取り扱いには注意ですね。オマケにパラサイトみたいに混入するスマイル・ワールド。スマイルカードはセット(笑)。ポッポゥにはまだ似合うかもしれませんが、青眼に張り付いた『笑顔』は…。社長なら「ふざけた真似を!」とか言いそう。
私がパルナちゃんに勝っていれば多分翼ちゃんは乱入してこなかっただろうなあ…。ということはやっぱり事の成り行きを影から見守っていたかもしれません。手助けは最小限に抑えつつも、絶体絶命の時には必ずフォローしてくれるのが翼ちゃん流。笑顔耐性はスマイル・ワールドAの推測なので真偽のほどは明らかではありませんが、翼ちゃんなら有り得る…?
時たま、機会がある時にストレージ漁りをするんですが、自分の知らないカードがあったりして楽しい。でも、思えば最近はしてない…。
オチはKunaiさんが描いて頂いた絵のように私も『笑顔』になるか、と思いきやパルナちゃんも元の笑顔になってハッピーエンド!翼ちゃんは上手いことまとめるのが上手だなあ。
間隙を縫ってコソコソと執筆、そして掲載へ。
アッキーさんを笑顔に出来たなら、それだけで大成功ですね。取り敢えず、気分のままインスピレーションのままに突っ走ってデュエルを書きました。
未だにOCG化されないスマイル・ポーション。人類にはまだ早いと劇薬に認定され、どこかで厳重に保管されているかもしれません。しかし、ギャグのお約束、間違って○○を飲んで大変なことに!ハイテンション過ぎて当て字な漢字を連発するパルナちゃん。
当然、デュエルで静めるしかない!(お約束!)
デッキの偏りもいい加減にしろ!と突っ込まれんばかりの連続三枚。明らかに細工されているのか、それともデュエリストの引きの力(ドロー力)の成せる技なのか。
そんな絶体絶命のピンチに翼ちゃんが来て、美味しいところ持って行きました。翼ちゃんにスマイルは通じない!(重要)
さて、ここまで面白おかしくやっておいて、最後はいい感じの話に持っていく。
まあ、真面目な話、喜びも悲しみも人間の側にあって、カード達はただ作られ、そしてただ消えていくのみ…。カードをどう扱うのか、そこにデュエリストとしての内面が映し出される気がします。
人を笑顔にしたいという優しくて純粋な気持ちが、いつの間にか笑顔にしてやろうという傲慢になっていないか。また、笑顔にしなければならないという強迫観念になっていないか。常に気を付けなければならない。
特に出発地点が明るいものであればあるほど、それが暴走し、過ぎたるものとなった場合にそのことに気が付きにくい。誰かのためにやっているんだから、間違いであるはずがないと思ってしまう。
笑顔の後押しはささやかでいいと思うのです。人間には本来、自分自身で立ち直って歩き出せる力があると何かの本に書いてありました。人が元気をなくし落ち込んでいる時、その人に笑顔になって欲しいと思う気持ちが湧き上がることがある。親しい人ならば特に。
けれども、それは充電期間かもしれません。エネルギーを溜めて次に花開くための準備期間かもしれません。何かする訳でもないけれど、傍にいるだけで笑顔を取り戻す力になるかもしれません。十分に充電出来た後の最後の一押しが誰かの笑顔であれば、それは凄く素敵なことだと思うのです。
スマイル・ワールドのささやかな攻撃力アップが、そんなささやかな一押しを表現してくれたら。
それにしても、kunaiさんのイラストにはいつも感心させられます。前の二人のお昼寝の絵はとてもかわいらしく、思わずそっとなでなでしたくなってしまいました。今回は「他野死ぃよー!」というせりふのせいか、ちょっと妙なテンションのパルナちゃん。無理矢理笑顔にさせられている感が。ところで、リンクからハピフラハウスに入ろうとしたらできなくなっていますね。前はできたと思うのですが…。
名前とは裏腹にアレなお薬、スマイル・ポーション。パルナちゃんが間違って飲んでしまった時にはどうなることかと思いましたが、翼ちゃんが何とかしてくれました。パルナちゃんに後遺症はなく、スマイル・ワールドにも救済があり、一応めでたしめでたしということで。
kunaiさんのイラストにはいつもほんわかさせられます。絵を描くって大変ですから、嬉しく思っています。
今、ハピフラハウスへ行くにはパスワードが必要になっています。このコメントを見たkunaiさんが何らかのアプローチをしてくれるとは思うのですが…。
気が付くのが遅れてごめんなさい……。
直接的なやり取りは初めましてでございますね、kunaiです。絵もお褒め頂き、ありがとうございます!
白龍さんが仰って頂いたように現在、ブログはパスワード性になっております。説明すると長いのですが規模の縮小や見る人が全員誰であるか分かっていると内輪な話もできるかな~っという感じで、今はのびのびと書かせて頂いております。
全体公開に戻す予定は今のところはないので、興味がございましたら……いつでもご連絡を!\(^o^)/
内輪な話というと、もちろんデュエルのことですね。
正直な話、私はデュエルについては超初心者です。漫画の『遊戯王』(一番最初の)は読んでいますが、アニメは見ておらず、一応デッキも持っているんですが、かなり古いカードばかりです。得意な(唯一可能な?)戦術は「弾圧される民」のような守備力の高いカードをたくさん入れて相手の攻撃に備えながら、「団結の力」が来るのを待つといったようなものです。だから、たぶん、高度な議論にはついて行けそうにないなと思います。
ところで、kunaiさんの『Happy Flower』を検索してみたら、読むことができました。アルファベットシリーズの人名や花火の場面、「ドローパン」が面白かったです。デュエルとはあまり関係のないところばかりですみません。
しばらくは、ネットにアップされているkunaiさんの小説を読ませていただくということにしようと思っています。それではまた。
(……あまり私用で使っているとそろそろ白龍さんに叱られちゃうのでこれで打ち止めにします)
弾圧される民、懐かしい……。今は本当にわけがわからないくらいカードの種類やルールが増えておりますね。
HappyFlowerの頃はもう10年以上前なのでいろいろお恥ずかしい……。4作目の春は目途の瞬きまで行くと少しはマシになっているのですが、今見るとやっぱり加筆修正したい部分ががが……
WEB拍手からメールアドレスを教えて頂けましたら返信でパスワードをお送り致しますので、いつでもぜひぜひ。
http://clap.webclap.com/clap.php?id=hapifura3