2017年2月14日

2017年2月14日

訳の分からん伯爵にデュエルを申し込まれた。


「やあ。君が千花白龍だね?ワタシは伯爵。希望伯爵さ。」

ああ、どうも。
また新キャラか…。唐突に登場したなぁ…。

「この世界にはたくさんの希望が、可能性が満ち溢れている!光り輝きすぎて真っ直ぐに歩けないほどに…。まさに世界は素晴らしい!君もそう思うだろう?」

はあ…。

「では、デュエルだ。」

はい?

リアルタイムデュエルマシーン起動!」

ああ!それは私がこの前、翼ちゃんとリアルタイムデュエルをするために作った機械!倉庫になおしておいたはずなのに!

「奪ったのさ。この機械がワタシに使われたがっていたからね!」

ふざけんな。

「文句があるならデュエルで勝てばいい。かつては最強を目指したんだろう?千花白龍!」

…いいでしょう。これでもかつては最強のデュエリストを目指した者として一指し舞うとしましょうか!

「ライフポイントは互いに4000ポイント!デュエル!」

もらった!『道ばたの小石』三個を拾って手札エクシーズ!来い、『抵抗石(アンチストーン)―頑張り屋のカンラン』!

「早速エクシーズモンスターですか。では、ワタシも…!」

キャー子「キャー!」

なっ!?

キャー子「何よ!急に触るだなんて失礼な人ね!って、あれ…?体…が…。」

一般人のキャー子さんがカードに!?

「くくく…。これぞリアルタイムデュエルの醍醐味!現実(リアル)にあるものならば全てカードとして扱う!そして―――――!」

まさか!?

「ワタシは手札のレベル1『絶叫のキャー子』にワタシの左腕をチューニング!光閉ざす世界へ!ダークシンクロ!」

奴の左腕が闇に飲まれ、キャー子さんのカードも闇に覆われていく…!

「レベルマイナス10!『阿鼻叫喚クロウラア』を特殊召喚!」

うわあ…闇の巨大芋虫だ…。しかし、こちらの頑張り屋のカンランの攻撃力はオーバーレイユニットの数×1000ポイント攻撃力がアップする!よって攻撃力は3100ポイント!私が勝ったらキャー子さんは元に戻してもらいますよ!攻―――――!

「おおっと、いいのかね?このモンスターを破壊すればキャー子とやらも一緒に破壊されるかもしれないぞ?」

なっ!?

「ははは。心優しき者は辛いねえ。」

お前…命を盾にするのか!

「当然だよ!命とは可能性に満ち溢れた存在!それを奪うことは誰にも許されていない!だから、盾として最高の防御力を発揮する!『阿鼻叫喚クロウラア』の効果発動!相手モンスターを破壊して、その攻撃力分のダメージを与える!」

ぐああああああ!!!

『抵抗石(アンチストーン)―頑張り屋のカンラン』(破壊)

千花白龍 LP4000→900

「この効果を使った場合、このバトルフェイズでは攻撃出来ない。命拾いをしたね。」

てめえ…。命を盾にした代償は払ってもらうぞ…!

「おお、怖い怖い。しかし、出来るのかね!?既にライフポイントは風前の灯!次にモンスターを召喚すれば再び『阿鼻叫喚クロウラア』の効果で破壊されてダメージを受ける!」

だが、『阿鼻叫喚クロウラア』の効果発動には条件がある…。

「っ!」

相手モンスターが攻撃しなかった場合、だ。

「ははは。見破られていたか。では攻撃するのかね?キャー子の命が惜しくないのかね!?守る命を見捨てては本末転倒だと思わないのかね!?」

何、勘違いしてやがる…。

「はっ?」

俺は命を盾にした代償を払ってもらうと言った…。

「ま、まさか…。み、見捨てるというのか…。命を見捨てるというのかぁ!?」

俺はレベル1の『竜鉱石の欠片』二体に俺自身をチューニング!シンクロ召喚!


◎千花 白龍-本気の瞳-
シンクロ・効果モンスター(オリジナルカード):星12/炎属性/ドラゴン族/攻4000/守 2000
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター2体以上
このカードは、このターン攻撃する代わりに相手フィールド上のモンスターを全て墓地に送り、その数×1000ポイントのダメージを与えることができる。
このカードが攻撃する時、相手は魔法・罠・モンスター効果を発動できない。


「ま、待て!考え直せ!憩いの湖の主がそんな簡単に命を投げ捨てていいのか!?それでも主か!?それが傲慢だというのが分からないのかぁ!?」

黙れ…。

「ひっ…!」

俺の効果、発―――――!

『キャー!』

…っ!

「馬鹿め。その躊躇を攻撃放棄と見なす!よって『阿鼻叫喚クロウラア』の効果発動!お前自身が破壊されれば、その時点でお前の負けだ!怒りで我を忘れた愚か者に相応しい末路をその身に受けよ!」

悪井「おい、コラ。」

ドスッ。

「あ?…れ?」

希望伯爵 LP4000→0

「な、何で…。何でワタシの高貴なライフが0にぃいいいい!?あ、何これ?血?刺されたの?ワタシは刺されたの?え?何で?どこを?え?し、心臓ですかぁあああ!?」

悪井「よくもキャー子をカードにしやがったな…!」

「そ、そんな馬鹿な。そんな馬鹿なああああ!このワタシがこんな悪い顔の奴に刺されて死ぬ?え?有り得ない…。有り得ないぃいいいいい!だってそうでしょう!?こんなの夢だ!絶対におかしいよ!だってワタシには夢がある!希望がある!無限大の可能性がある!それを閉ざすだなんて何人たりとも許されるはずがない!お前!何てことをしてくれたんだ!このままじゃワタシが死ぬじゃないか!悪い奴だ!お前は世界で一番悪い奴だぁああああ!」

悪井「オレは正義を気取るつもりもないし、自分が善人でないことぐらい知ってるぜ。だがな、許しちゃいけねえ奴がどんな奴かも知ってるつもりだぜ!」

「馬鹿なあぁぁぁ…。デュエルに勝利したワタシがどうしてぇ…。」

残念ながら、あなたのライフポイントは0で、私のライフポイントは900残っている。このデュエル、どう見てもあなたの負けですよ。

「お、おかしいじゃないか!こんなのデュエルじゃない!関係ないデュエリストの乱入で結果がめちゃくちゃになっただけじゃないか!やり直しだ!やり直ししかない!」

関係ない…?それは違いますね。希望伯爵、あなたが最初に言ったとおりリアルファイトデュエルシステムが作動した段階で、この周囲の全てのものはデュエルモンスターズのカードとしても扱われる。つまり、悪井さんはモンスター、ナイフは装備カード扱いになっていたんですよ。

「馬鹿なぁ…。」

命を盾にするのは確かに強力でしょう。しかし、強力なものには代償が必ずつきものです。因果応報、報いは受けてもらいますよ。

「い、嫌だ!死にたくない!ワタシには無限の可能性があるんだ!それを消すだなんて許されるはずがないぃぃぃ!」

他人の可能性をないがしろにしておいて、自分だけが守られると思っていたんですか?まあ、死なないのはその通りですが。罰ゲームの時間です。

「はっ!?」

私が勝った場合、約束通りキャー子さんは元に戻る。そして、お前は闇に喰われる。

「なっ!?」

多分、死にはしないでしょう。闇の中で磨り潰されて永遠に彷徨うだけでしょうから。

「ま、待て!話が違う!ワタシとのデュエルではワタシの死など約束されていない!」

あなたがキャー子さんの命をデュエル内に持ち込んだから、命を賭けた闇のゲームになってしまったんですよ。自業自得というやつです。さあ、闇が迎えに来てくれてますよ。

「い、嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁぁああああ!!!」

お休みなさい、希望伯爵。

ゴギュン。

希望伯爵は闇に消えた。そして、悪井さんは眠っているキャー子さんを抱き抱えるとその場を立ち去った。私は軽く溜息を吐いて、破壊光線を放った。リアルファイトデュエルシステムの機械はド派手な爆発と共に壊れた。もう二度と使えないだろう。これでよかったんだ。リアルファイトデュエルは人類には早かったんだ。

帰ろう。私はゆっくりと家路に着いた。

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