アキラ リバイバル 後書き

小説「アキラ リバイバル」について少々。 白龍「いや~、ようやく書けましたよ。」 パルナ「また自転車操業したでしょ。」 白龍「最近、思うんです。準備してからも悪くはないけれども、準備なしで突撃することでしか得られない結果もあるのかな、と。」 パルナ「ライブとかは一度限りだもんね。生放送だからこそ生まれる緊張感、その場…
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アキラ リバイバル IF

※この話は本編とは関係ないと思われます。読む時にはご注意を。 もしもアキラ リバイバル 9の最初でマンションの管理人に見つかっていたら…。 「まあ、立ち話もなんですし、近くにカフェがあるのでそちらに行きましょう。それに今の私達は不法侵入な訳ですから。」 誘導され、翼を先頭に皆は小走りに階段を降りていく。その時だった…
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アキラ リバイバル 14

食事が終わって、皆は解散した。四郎は自身の病院の午後の診察の準備のために。ヨーコは神社で巫女の仕事をしながら一族の子ども達の教育を。翼は短縮授業だったので家に帰って宿題と明日の準備と家事手伝い。 そしてアキラとイセカイは息子と娘が住んでいるアパートへ向かう。高校は短縮授業なので息子と娘はもう家に戻っているはずだ。アキラは白衣を翻し…
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アキラ リバイバル 13

「まあ、戦うかどうかは別にして、その前にやるべきことがありますよね。」 翼はスプーンを置いて、アキラの方をまっすぐ見た。 「ちゃんと伝えること。結婚したという事実を素直に、ありのままに。だた一歩を勇気をもって踏み出すことです。」 アキラは目を伏せた。 「…わたしに勇気なんて…。」 「ありますよ。」 「あるな。」 『…
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アキラ リバイバル 12

翼は視線を戻してアキラの方を見た。 「もし、私がアキラ君とアキラちゃんの立場だったら、新しい家族が増えるってことですよね。なんだか、すごく楽しくなりそうです。朝、起きて最初におはようって言って、ちょっと照れくさくて、互いに苦笑して、でも何だか心地いい…。私だったら大歓迎です。」 『ま、白木さんならそう仰るし、そう思うのは誰も…
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アキラ リバイバル 11

翼達はイセカイに注目した。後ろの厨房でカーチャが料理をしている音が小さくなっていく。皆の意識はイセカイに向けられていた。ヘルメットの上に猫が一匹いるのも気にならないほど集中していた。 『先週、平行世界で、ワタシとアキラは―――結婚した。』 「…おめでとうございます!」 一瞬のびっくりした表情の後、翼は自分のことのような喜んだ。…
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アキラ リバイバル 10

「カーチャさんとヨーコさんが知り合いだなんて知らなかったです。」 階段を登っている途中で、翼は微笑みながら二人を見た。 『そ~なんですよ~。あたいとヨーコはとっても仲良し。』 『犬猿の仲だ。』 『ヨーコのいけずう(↑)。』 『お前の猫被りはいつ見ても腹立つな…。』 手すりのある狭い階段を登り切ると目の前にドアが一つ。…
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アキラ リバイバル 9

「まあ、立ち話もなんですし、近くにカフェがあるのでそちらに行きましょう。それに今の私達は不法侵入な訳ですから。」 翼に誘導されて皆は小走りに階段を降りて行った。 「こちら白木 翼。藪 四郎の通信による月守 照と思しき人物は平行世界の別人と判明。同時に安全を確認。警戒態勢解除。今後に関して見分け方を考案中。現在は私と共に行動中。以…
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アキラ リバイバル 8

『そうか、ACIRA(あきら)は極悪人だったのか。』 「ち、違います違います!わたしはただの一般人!平行世界だから別人ですー!」 慌てふためく白衣の男。ヘルメットの下からイセカイのかすかな笑い声が漏れた。 この世界には似ているようで違う、違うようで似ている別の世界が存在する。それは平行世界と呼ばれ、本来なら交わることのない…
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アキラ リバイバル 7

全速力で駆け付けた四郎とヨーコ。しかし、目の前の光景がよく理解出来なかった。なぜ月守 照が白木 翼の説教を聞いているのか。なぜ戦闘になっていないのか。頭の中はハテナマークで一杯だった。 『白木様?』 「翼ちゃん!その男…!」 「あ、四郎さん、ヨーコさん!月守 照らしき人物ってこの人ですよね。」 「そうだ!」 翼は白衣の男を…
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アキラ リバイバル 6

四郎とヨーコがマンションの屋上に駆け付けた時、ぷんぷんと怒る少女の声が聞こえてきた。四郎とヨーコが見たのは、白い髪の少女が正座をしている白衣の男とヘルメットの女性に説教をしている光景だった。 「そちらにも言い分があるのは分かります。で・す・が、それは後で聞きます。」 頬を膨らませ、眉を吊り上げる少女。 「駄目じ…
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アキラ リバイバル 5

その瞬間だった。白衣の男はヘルメットの女性を抱き締めると同時に、四郎、ヨーコの視界から消えた。 白衣の男の靴の底から凄まじい圧力で空気が発射され、二人は高く舞い上がった。続けて靴の底から噴射する空気によって白衣の男とヘルメットの女性は近くにあるどの建物よりも高く飛んでいた。 「三十六計逃げるにしかずってね。戦えないなら逃げる!妻…
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アキラ リバイバル 4

しばしの沈黙。その場は気まずい雰囲気に包まれた。しかし、それはすぐに崩壊する。 『お前が月守 照か。資料の写真通りの面だな。』 白衣の男は後ろから声がしたので振り返った。そこには背の高い狐目の女性がいた。彼女の名前はヨーコ。表向きは看護婦だったり、神社の巫女だったりする。 『お前と最初に関わったのは八年前になるか。紋白町の…
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アキラ リバイバル 3

白衣の男は警戒を解いてもらおうと話しかけたようだが、四郎は一向に警戒を解かない。 (息子と娘?そりゃ年明達は翼ちゃんに大変お世話になったさ…!八年前のビル倒壊の時からずっと…。よくも命を粗末に扱ってくれたな…。あの戦いで、お前の研究でどれだけの人が苦しみ、悲しみ、そして死んだか…。それを分かった上での発言か…!…落ち着け、これはわ…
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アキラ リバイバル 2

わたしの名前は藪 四郎(やぶ しろう)。医者だ。今日は高校での健康診断の仕事を終えて、挨拶も済ませたので、自分の診療所に帰るところだった。ところが、正門に近付いた時、戦慄した。最初は人違いかとも思った。だが、奴はわたしを見た瞬間、表情を変えた。間違いない、奴だ。 どうして月守 照(つきもり あきら)がここにいる? 奴は三年前…
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アキラ リバイバル 1

ここは紋白町(もんしろちょう)。様々な、本当に多種多様な人々が住む町。その町に二人の一風変わった来訪者がやってきた。 一人は白衣に身を包んだ中年男性。その服から職業は医者か科学者、もしくは何かの研究者と思われる。彼は少し周りを気にしながら、もう一人の案内の元、町を歩いて行く。周りを気にしているのはまるで見知らぬものへの恐怖と好奇心…
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夏の一コマ

白龍「さて、次の小説は…っと。って、パルナちゃん!いくら家の中だからってなんというはしたない恰好を!」 パルナ「ふえ?」 白龍「はいはい、おへそを隠して…。」 パルナ「はあ~い。あ、そうだ、新作はどうするの?」 白龍「これにしようと思います。」(小説ちら見せ) パルナ「…タイトル、これでいいの?」 …
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絵を貰っちゃった!その12

パルナ「出番が来そうにないから、小説『スイカサッカー』に乱入だー!」 白龍「止めてください…。」 白木 翼「湖に遊びに来て頂いた絵師サーナイトさんがサッカーをしようとするパルナちゃんを描いてくれました。 ありがとうございます。」
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英雄招来 後書き

小説「英雄招来」について色々。 白龍「いやー、長かったです~。まさか二か月ほどの連載になるとは。しかも一回一回を今までよりも長めにしてたのに…。」 パルナ「お疲れ様~。」 白龍「どうもどうも。最初はどう転んでも「英雄の子孫」よりも長くなることはないな、とタカを括って掲載をスタートさせたのです…
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英雄招来 58

梅花が目を覚ますとそこは『真ん中の土地』だった。 夜明けなのか、夕方か、地平線には半分の太陽の光。 多分夜明けだ。皆がまだ寝ているのだから。 梅花が起き上がると均衡が崩れてマテルナルが倒れた。 「…っ、バイカ様!!」 梅花は人差し指を唇に当てた。 「皆さん、まだ眠いでしょう。」 そう言って梅花はマテ…
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英雄招来 57

魔法陣は動き続けている。回り続け、魔物を集め、消し続けている。梅花が生きている証拠か、それとも梅花の手を離れひとりでに回り始め全ての魔物を消すまで止まらないのか。 しかし、巨大な鳥の魔物にとってどうでもよかった。魔法陣に引っ張られているのは相変わらずだが抵抗出来る。先ほどまでも抵抗出来ていたから吸い込まれなかった。それよりも目の前…
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英雄招来 56

『なぜだあ!!!なぜ死なねええええ!!!?!』 巨大な熊の魔物の攻撃は全て梅花に命中している。しかし、梅花は両手で防御しているのだが、全く潰れる様子がない。それどころか、巨大な熊の魔物の腕の方が傷付いていく。 梅花を包み込む地獄の瘴気。それはいばらの棘のように梅花を守り、巨大な熊の魔物を傷付けた。 地獄の扉が開いて…
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英雄招来 55

次々と魔法陣に吸い込まれていく魔物達。その度に梅花は激しい腹痛、鋭い胸の痛み、鈍い頭の痛み、繰り返す吐き気に襲われる。まるで斬り刻まれているような感覚が肌の奥に染み込んだ次の瞬間には、はらわたを鷲掴みされたような痛み。それは今まで魔法を使った時に感じた違和感や疲労感、言い知れぬ澱みのような感覚とは違う、命の危機を知らせる警告だった。 …
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英雄招来 54

白い竜との会話。 梅花とマテルナルがイーリストに向けて出発しようとした時だった。 『随分と悩んだようだね。』 それは梅花にだけ聞こえた、人ではないものの声だった。梅花は聖剣の柄を握って振り向く。 次の瞬間、梅花達が風よけに使っていた岩が動き出した。梅花達がそれを岩だと思っていただけで、それは大きな竜だった。白くてゴツゴツ…
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英雄招来 53

『真ん中の土地』の上空、梅花が魔法陣の上に乗ることでそれは完成し、発動した。 巨大な魔法陣はゆっくりと回転を始める。それと同時に地上のあちこちから何かが集まってくる。それは魔物だった。小さな魔物、大きな魔物、強い魔物、弱い魔物、空を飛ぶ魔物、地を這う魔物、植物の姿をした魔物、動物の姿をした魔物、あらゆる魔物が魔法陣の力で無理やり引…
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英雄招来 52

ついに梅花はイーリストとウエリスト、両方の国の人々を『真ん中の土地』に集めた。そこで梅花は改めて皆に宣言する。 「皆さん、今まで人間は魔物と戦い、魔物に殺され、魔物に怯え、と魔物中心の生活、魔物のことを考えないと生きていけなかった。ですが、それも今日で終わりです。今日をもって魔物はこの世界から消え去ります。私の魔法で一体残らず。皆…
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英雄招来 51

ウエリストから『真ん中の土地』に向かう時、梅花はずっと自分の血まみれの手のひらを見つめていた。 「バイカ様、具合が悪いのですか?竜との戦いでどこか怪我でも…。」 「いいえ、むしろ逆です。」 梅花は手をギュッと握って拳を作る。 「…怖いのです。私の力、竜も殺せる力、そして私自身が…。」 呟くように、絞り出した言葉。梅花の死ん…
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英雄招来 50

黒い竜がイーリストに辿り着いた時、そこは既に無人だった。そのため竜は進路をウエリストにとった。しかし、竜はウエリストの正確な位置を知らなかった。それと『真ん中の土地』を避けるために遠回りして、まずは南西に進路を取って獣人族が住んでいた西の山に向かった。そこから東に向かってウエリストに辿り着いたのだった。 空を飛べる竜とはいえ夜は目…
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英雄招来 49

空にかかっていた虹が消えていく。梅花はゆっくりと立ち上がり、呟いた。 「オルド、最後の言葉、確かに受け取りました。私が、マテルナルが、ロアドが、皆が、後のことは全て引き継ぎます。」 梅花は振り返り皆の方を見た。その梅花の表情は凛々しく、例えるなら王の風格を漂わせていた。皆は自然と梅花の言葉を待った。 「これより、オルドの、そし…
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英雄招来 48

梅花は操り人形のようにロアドの後を付いて行く。隣にはマテルナルが控える。ロアドが向かったのはウエリストの中でも見晴らしのいい場所にある墓地。ここにはウエリスト建国から今までに死んだ全ての人の墓がある。魔物に殺された者、栄養不足で倒れた者、病気にかかって苦しみ抜いた者、誰一人として幸福に死んだ者はいないであろう人々の墓。せめて死後ぐらいは…
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英雄招来 47

『死にたくない!死にたくない…!』 『逃しはしないぞ【赤の英雄】!』 『にんげえええええええん!』 『よくも殺してくれたな!』 『楽に死ねると思うな!』 『皆殺しだ!皆殺し!』 『逃げ場などない!』 『大人しく死ね!』 『殺してやる!』 『待てええ!』 『逃さん!』 『戦え!』 『!!』 『!』 …
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英雄招来 46

人類の夢である『真ん中の土地』への移住は驚くほど簡単に行われた。しかし、それらは梅花の力なしには誰も成し得ることは出来なかった。イーリストの人々は感謝を込め、感動と感涙の中、梅花とマテルナルと一緒に食事をした。『真ん中の土地』の食料をふんだんに使った料理。人類の記念日としてこれほどふさわしい料理はないだろう。もう、魔物を恐れる必要はない…
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英雄招来 45

北の山脈から飛び立った黒い竜は、その巨大な羽根を羽ばたかせながら南東を目指していた。目標は大陸全体から見れば東に位置する人間の国イーリスト。イーリストに向かう黒い竜の視界に突然飛び込んでくる完全な荒野。梅花が開けた地獄の扉の影響だった。直接地獄に落ちた部分もあるが、地獄から噴き出した瘴気によって更に広範囲の草木が枯れ、生き物が住めないよ…
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英雄招来 44

『殺した、殺した。【赤の英雄】が全て殺した。』 『地獄の扉すら開けてしまう。もう誰も勝てない。』 『逃げろ、逃げろ。地獄の扉が再び開く前に。』 『どこに逃げる?どこに行ける?』 『きっとどこにも行けない。もう道はどこにもない。ワレワレは行き止まったのだ。』 『行き止まった?』 『そうだ、ここが…
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英雄招来 43

イーリストの中心部の巨大な時計台の鐘が鳴る。皆に大切な知らせがあると、鐘の音が告げる。皆が集まると、そこにはカロワンと、それ以外にも国のまとめ役の人達もいた。カロワンは彼らと事前に話し合い、移住計画の承諾を得ていた。そして、カロワンは皆にも移住計画の話をした。 現在の状況を分かりやすく話しながら、皆の気持ちを『真ん中の土地』への移…
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絵を貰っちゃった!その11

パルナ「梅雨明けしちゃったね…。」 白龍「発表が少し遅かったかな…?」 パルナ「気にしない、気にしない。」 白木 翼「湖に遊びに来て頂いた絵師サーナイトさんが梅雨時のパルナちゃん達の一コマを描いてくれました。 ありがとうございます。」
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七夕(二回目)

白龍「そう言えば、今日は七夕でしたね…。去年の七夕はジラーチを呼んだんだっけ…。あれから一年か…。」 パルナ「はくりゅー?」 白龍「おや?パルナちゃん、物陰に隠れてどうしたんですか?」 パルナ「…今日は七夕だから、つばさに手伝ってもらっていつもと違う格好をしてみたんだけど…。変じゃないかな…?」(物陰から出てくる。) …
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英雄招来 42

「待ってください。」 そう言ったのは『真ん中の土地』に行こうと提案した梅花自身だった。 「ただ、皆を連れて『真ん中の土地』に歩いて行くには、出発から到着まで最低でも二日はかかるかと思います。夜、寝ている時に魔物に襲われれば、見通しの悪い中では皆を守り切れません。」 「確かに…。」 もし、大急ぎでまっすぐに『真ん中の土地』に夜…
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英雄招来 41

「ただ、バイカ様はウエリスト出身ではないのです。」 マテルナルの言葉にカロワンは首を傾げた。 「?まさか、他の国がまだ残っていたのか…!?」 数百年前はいくつもの人間の国があったとされているが、そのほとんどが魔物の襲撃の中で滅びていった。現在はイーリストとウエリストしか人間の国は残っていないとされている。 「いえ、バイカ様は…
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英雄招来 40

休息も兼ねて、梅花はマテルナルと共にカロワンの屋敷に案内された。屋敷というだけあって外見はイーリストの中で一番大きな建物だった。しかし、その内実は時計台と鍛冶工房を内蔵した巨大な集合住宅で、時計台の管理人でもあるカロワンと鍛冶職人達とその家族で住んでいる。そのため中は荷物が多く、外見の割に結構狭かった。 昔は力の強い若者だったカロ…
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英雄招来 39

梅花は考えていた。自分は何をするべきなのかを。 梅花は考えていた。イーリストの人々を本当に救うには何をするべきなのかを。 魔物を退治するためにはいえ、イーリストの土地をも殺したことは大きな損失に違いなかった。土地が蘇るまでには数十年、数百年の年月が必要になる。魔法で今すぐ元の状態に戻すことは不可能ではないかもしれないが、脳裏に魔…
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英雄招来 38

マテルナルの口から二の句が出る前に梅花が一歩前に出た。それは暗黙の内にマテルナルの言葉を留めるものであった。マテルナルはそれに気が付いて口を閉じた。梅花は周りを見回してから、言った。 「イーリストの皆さん。私は拝島 梅花です。私達は皆さんを救いに来ました。」 そして梅花は呪文を唱えた。次の瞬間、地面に魔法陣が現れ、そこから大…
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英雄招来 37

ところが少し妙だった。 イーリストの門はすぐに開くかと思われたが中々開かない。マテルナルの呼びかけにも返答がない。城壁の上にも人が姿を見せる気配がない。 「バイカ様、恐らくイーリストは安全を確認していると思われます。門を開けることは常に魔物を中に入れてしまう可能性があるのでイーリストは慎重になっているのでしょう。」 梅花とマテ…
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英雄招来 36

『ん?おお、梅花(ザー)、随分と魂がすり減(ガガガッ)ないか。(ピー)死はいけない。【戻れ】。それと『えねるぎぃ』も供給(ザー ガガッ)う。』 黒い人型がそう言った次の瞬間、突然、梅花は不思議な感覚に襲われた。心臓の高鳴り、血液が体中を駆け巡り、力が全身にみなぎる。今まで抱えていた痛みが消え、視界が今まで以上にはっきり見える。色々…
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英雄招来 35

飛んできたのはビールの空き缶だった。 梅花が小学校から自分の家に帰ってきて扉を開けた瞬間、梅花の顔に金属の塊が投げ付けられて梅花は怯んだ。ぶつけられたのはビールの空き缶。投げたのは酔っぱらった女性。梅花の母親だった。 「梅花あああ!どこにいってたんだい!」 自分の娘が小学校に行って終わりの会の後、寄り道をせずにそのまま帰ってき…
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英雄招来 34

ん? あれ? どこだ? 私達だけ。 誰もいない。 静かな場所だ。 光なく暗い場所。 空気が澱んでいる。 下の方からは叫び声。 きっと魔物に違いない。 私達もいずれ落ちていく。 そう思ったけれど違うのか? 私は空中を足場にしている? どうしてこんなことが出来るの? いや、違う。私じゃない。誰かが…。 …
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英雄招来 33

「開け、地獄の扉。ヘル・クベルス。」 その場にいた全ての生物が背筋の凍るような嫌な予感と共にズンという重く鈍い振動を感じた。空の色が心なしか黒っぽく見える中で、突然地面に穴が開いた。見渡す限りの全ての地面という地面に穴が開いていく。その穴からは毒々しい霧が吹き出し、血流蜘蛛の死体を飲み込んでいく。それだけではない。周りの木々も岩も…
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英雄招来 32

むせ返るような血の臭いが世界を包む。おびただしい数の血流蜘蛛の死骸から発せられる血の臭いの中、マテルナルは梅花の肩につかまってイーリストに向かい歩き始めた。その時だった。 『キュラララララ!!』 地平線の彼方から無数の何かが唸り声を上げてやってくる。イーリスト特有の、マテルナルも直接見たことのない魔物、死屍屍蟲(ししかばむし…
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英雄招来 31

マテルナルの右足が太ももを残して丈夫な靴ごと消えた。 「あああああああ!!!!」 地面に落ちるマテルナル。それでも意識を失うことはなく、戦うための武器である長剣も離さなかった。 血流蜘蛛はマテルナルの残りを喰おうと向かってきた。 (バイカ様は獣人族との戦で自らの足を斬り裂いた!これしきのことで戦えなくなるわたしではない!) …
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英雄招来 30

イーリストは小さな湖に面した国だった。この湖には幸いなことに強い魔物はいなかった。毒を持った魚はいるが調理しだいで美味しく食べられる。水があるので農耕も出来るし、周囲には果実や薬草も生えている。人間にとって必要不可欠な水の不足に悩まされることはない。問題は湖の水に引き寄せられてやってくる魔物達だった。 人間にとって重要な水は魔物に…
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英雄招来 29

我が身を焦がす太陽。この身を焼き尽くす太陽。赤く光る巨大な太陽。そして、私の眠りの終わりを告げる太陽。 ずっと眠っていられたら、この苦しみから逃れられるでしょうか。ずっと眠っていられたら、この苦しみを忘れられるでしょうか。 それでも私は目覚める。今日も一日が始まる。 「おはよう、マテルナル。今日もいい天気ね。」 「お…
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英雄招来 28

(やはり、わたしは間違ったのだ。今朝のバイカ様を見てようやく確信した。いや、認めたくなかっただけだ…。) マテルナルは長剣を突き立てる。 「届け、『激戦の長剣・貫世(げきせんのちょうけん・かんぜ)』。」 木に突き刺さった長剣の魔力は、そのまま木を伝って地面に流れ落ち、地面から突き出る岩となった。 『キィシャアアアア!!』…
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英雄招来 27

どこかに行きましょう。どこかに行きましょう。 この戦が終わったら皆でどこかに行きましょう。 どこに行きましょうか。どこに行きましょうか。 どこか遠くに行きましょう。普段は行けないようなどこか遠くへ。 山に行きましょう。山に行きましょう。 世界で一番高い山に登りましょう。世界で一番太陽に近い場所に行きましょう。 山の頂上か…
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英雄招来 26

細い道。足一つ分あるかないかの幅の道。曲がりくねった細い道。 道を外れれば断崖絶壁に真っ逆さま。その底には何かが蠢いている。毛むくじゃらに鋭い牙、鋭い爪。 道の外れの下の方から声がする。呻き声、嘆き声、恨み声。意味は、考えなくていい。 一歩、一歩、一歩。早く、早く、早く。この道が崩れ切る前に。 落ちたらきっと上がれない。一度落ち…
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英雄招来 25

どこかに行きましょう。どこかに行きましょう。 小さな世界では悲しいですから。小さな世界だけでは寂しいですから。 どこかに出かけましょう。どこかに出かけましょう。 どこか遠くに出かけましょう。皆と一緒に出かけましょう。 海に行きましょう。海に行きましょう。 広い海に抱かれて波に揺られましょう。冷たい水に囲まれて焼ける太陽の光…
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英雄招来 24

どこに行きましょう。どこに行きましょう。この戦が終わったら。 どこに行きましょうか。どこに行きましょうか。全員を救ったら。 どこかに行きましょう。どこかに行きましょう。全てが終わったら。 『獣人族が滅びたみたいだぞ。』 『誰が滅ぼした?』 『人間が滅ぼした。』 『人間?人間が?』 『人間…
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絵を貰っちゃった!その9

パルナ「暗い話ばっかりだと気が滅入るからパルナも人肌脱ぐよ~。」 ルビデ「何で俺様がパルナより小っちゃいんだ!」 パルナ「ルビデ、心、小っちゃい。」 ルビデ「」 白木 翼「湖に遊びに来て頂いた絵師サーナイトさんがバニーコスプレのパルナちゃん(+ルビ娘)を描いてくれました。 ありが…
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絵を貰っちゃった!その8

宇佐月バーニー「ウッサウッサ~。最近、小説の方が暗いからバーニーの姿を見て癒されるウサ。」 白龍「何これ、可愛い。」 白木 翼「湖に遊びに来て頂いた絵師サーナイトさんがバーニーさんを描いてくれました。 ありがとうございます。それと発表が遅れて申し訳ありませんでした。」
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英雄招来 23

その日、獣人族は滅んだ。 夜の闇が薄まり大地に光差す頃、四人は洞窟の外のウエリストが微かに見える見晴らしのいい場所にグレアトの死体を埋めた。墓標には彼の武器『激戦の斧・砕豪(げきせんのおの・さいごう)』を立てて。 梅花は歌う。鎮魂歌を歌う。元いた世界のどこかで聞いた歌を歌う。梅花はもう涙を流さなかった。 ウ…
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英雄招来 22

マテルナルは壁に叩き付けられた拍子に頭を打って半ば意識が飛んでいた。梅花は巨大な狼の魔物に押さえ付けられて身動き一つ取れない。 その時、梅花達が来た方とは別の道から水の竜巻が飛んできた。 「『激戦の槍・王牙(げきせんのやり・おうが)』!」 「『激戦の剣・風斬(げきせんのつるぎ・かざきり)』!」 突然の声と共に放たれる攻撃。巨…
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英雄招来 21

マテルナルの叫びと共に長剣の先から放たれる鋭い岩。しかし、巨大な狼の魔物はそれを素早くかわして側面からマテルナルに襲いかかった。巨大な狼の魔物の前足がマテルナルに当たる瞬間、飛び出した何かによってその前足は斬られた。梅花だった。体格差の不利を感じさせない鮮やかな一撃だった。その一撃で前足を一本斬られて、巨大な狼の魔物は一度後ろに引いた。…
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英雄招来 20

時間を少し巻き戻す。 数体の獣人族を見つけた梅花は反射的に飛び出し追って、まっすぐ洞窟の奥へと誘われた。逃走している獣人族は三体。地形は曲がりくねっていて進みにくいが、勝手知っている獣人族は最小限の動きで奥へと逃げていく。普通なら追いつくまで時間がかかる。しかし、獣人族の誤算は逃げ切れると思っていたことだった。 …
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英雄招来 19

何の反応も示さないことにロアドは更に苛立ちを募らせた。 「何も言うことがないということか…。外道め!あれだけのことをしておいて何もないというのか!ならば、さっさと死ね!『激戦の剣・風斬(げきせんのつるぎ・かざきり)』!」 ロアドは『激戦の剣・風斬(げきせんのつるぎ・かざきり)』の風の斬撃を放つために踏み込んだ。その瞬間、…
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英雄招来 18

時間を少し巻き戻す。 ロアドは怒りに駆られていた。いや、狂気に駆られていたというべきだろうか。逃げる獣人族を追って洞窟の中を駆けていく。次第に通路が狭くなっていくのにも気付かず、ロアドは走り続ける。 (殺してやる!殺してやる!殺してやる!仲間を、人間を、どれだけ殺したと思っているんだ!逃げるな獣人族!ここで殺してやるから…
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英雄招来 17

叫ぶ、叫ぶ。巨大な狼の魔物が叫ぶ。そして慟哭をピタリと止めて、グレアトを睨んで動かなくなった。それは嵐の前の静けさと呼ぶにふさわしかった。その鋭い目は僅かな隙も逃すまいと闇色に輝いていた。 グレアトも迂闊には責められない。相手は今までの相手と明らかに違う。単純に突撃して勝てる相手ではない。下手すれば一撃で喰い殺されるかもしれない。…
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英雄招来 16

『この場所はもう終わりだ。新しい場所を探すしかない。』 獣人族の巣の一番奥の部屋で、巨大な狼の魔物は小さな獣人族達に話をしていた。 『その後ろの隠し道を進めば入口の近くまで誰にも見つからずに行ける。人間の相手はワシらがする。お前達は新しい場所に逃げるのだ。』 『なんでだよ、じっさま!あいつらは父さんを、母さんを殺した!』 『…
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英雄招来 15

焼死体に向かって叫ぶグレアト。自分の中に溜まった怒りや澱みの一部を吐き出して冷静になった彼はふと、先程崩した岩の向こうに小さな横穴を見つけた。 岩で隠した横穴、そこから出てきた獣人族。奴らの秘密の通路に違いない、グレアトはそう思った。入口は小さいが中は普通の広さだった。グレアトが進むと向こうから小さな獣人族が三体逃げてきていた。 …
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英雄招来 14

獣人族の巣穴の入口近くで何十という獣人族を殺した梅花達は残りの獣人族も殺すべく奥へと向かった。 しばらく進むと数体の獣人族が見えた。その獣人族は梅花達を見るなり一目散に逃げ出した。梅花はすぐに追った。マテルナルはいち早く梅花に続く。ロアド、オルド、グレアトも続く。 その時、ロアドは左の横穴の方に別の獣人族がいるのが見えた…
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英雄招来 13

『人間だー!人間が仲間の皮をかぶってやがるぞー!』 『殺せー!巣には絶対入れるなー!』 巣の入口にいた獣人族と交戦した時、梅花の仮説は確信に変わった。昼間ウエリストで戦った時の獣人族と比べると明らかに動きが鈍かった。最初の攻撃で梅花の一撃が当たった。一撃で頭を割られることは避けたが、それでも腕一本が使えなくなった獣人族。返す刃で…
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英雄招来 12

日が沈み始めた頃、獣人族の巣である山の洞窟は怒号と悲鳴に包まれた。 獣人族の巣を前にして先頭に立った梅花はたった一言、聖剣の切っ先を巣穴の入口に向け冷淡に言い放った。 「皆殺しです。」 その時、梅花がどんな表情をしていたのか、後ろにいた四人には見えていなかった。 梅花はマテルナル達から獣人族について分かっている情…
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英雄招来 11

日が傾く。焼けるような色の夕日が大地を照らす。直に夜が来るのだ。 獣人族が住んでいるのはウエリストから更に西に進んだ山の中だった。山といっても木々はほとんど茂っておらず、岩山と呼ばれる部類の山だった。獣人族は山の洞窟をねぐらとしている。自然に出来た穴を掘り進め、内部を住居化して、獣人族でなくてもそれなりに住めるような快適な住処に仕…
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英雄招来 10

「皆の者!我らの救世主をお連れしたぞ!バイカ様だ!」 最初に梅花を出迎えたのはウエリストの国王率いる国軍だった。ウエリストを襲撃していた獣人族と必死の戦いを繰り広げていた国軍。しかし旗色は悪くなる一方。そんな時に梅花とマテルナルが戻ってきて、獣人族の注意を引いただけではなく全滅までさせたのだ。梅花はまさに英雄だった。梅花は英雄とし…
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英雄招来 9

「痛いの痛いの飛んでいけ…。痛いの痛いの飛んでいけ…。」 梅花は小さく呟きながら自分の足の怪我を治療していた。全身が獣人族の血でまみれた梅花。口の中も跳ね返った血でまみれていて言葉を呟く度に吐き気を感じる。外套の服は焼けた鉄のように朱に染まっている。手を握れば血が滲み、胸も腰も足も血の風呂に入ったような感覚を伝えるのみ。剣は柄も刃…
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英雄招来 8

獣人族は憎しみをあらわにしていた。しかし、同時に強敵が相手であることも自覚しているので迂闊には攻めてこない。梅花の足が使い物にならないことがバレているのかは分からないが、五体が連携を取って一斉に襲いかかって来たら一、二体道連れに出来たとしても梅花とマテルナルが命を落とすことは確実だった。 次の瞬間、獣人族が連携攻撃を仕掛ける前に梅…
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英雄招来 7

迫り来る八体の獣人族。目の前にも一体。梅花とマテルナルの攻撃を全てかわしてしまう敏捷性を持った相手にどう戦えばいいのか。梅花は考えた。そしてすぐに結論を出した。 梅花は聖剣で自分の足を躊躇なく斬り裂いた。 「――――――!!!!!!!!!」 飛び散る鮮血。辺りに広がる血の匂い。立てなくなって地面に膝を着く梅花。その瞬間、獣人族…
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英雄招来 6

人喰い花に群がる別の魔物が騒いで他の魔物の注意を引く。そのおかげで梅花とマテルナルは他の魔物に見つからずに草原地帯を抜けた。ウエリストが近くなると今までより岩の数が増えてきた。代わりに草地がどことなく少なくなっている。そして、ウエリストが見えてきた。 ウエリストは小高い丘の上にある多少入り組んだ岩場だったところを人間が手を加えて城…
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英雄招来 5

人喰い花の罠を梅花はどうやって見破ったのか。少し時間を巻き戻す。小さな草むらから真っ赤な花の魔物が飛び出して二人に襲いかかった時のことだ。マテルナルにはただの魔物の叫びに聞こえていたが、梅花はそうではなかった。 『岩陰に行けやあああああ!!!!!』 梅花はマテルナルと出会った『真ん中の土地』で呟いていた。誰とでも会話が出来るよう…
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英雄招来 4

人間と魔物の戦を終わらせるために梅花は黒い台座から立ち上がった。 「バイカ様、お召し物を。今はこれしかありませんが、お許しを。」 マテルナルは外套を外し、自分が身に付けている鎧を梅花に差し出そうとした。しかし、梅花はボロボロの外套を掴んで言った。 「私はこちらを有り難く頂きます。」 外套を羽織った梅花は呟いた。 「【服にな…
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英雄招来 3

「私が救世主というのなら、どのような脅威から誰を救えばいいのか教えてください。出来れば今までの経緯とこの世界のことについても話して頂けると助かります。」 梅花はひたすら聞き、情報を得ることに専念した。 その者はウエリストの騎士マテルナルと名乗った。マテルナルが言うには、この大陸には東西二つの国があるという。一つは東の国イーリ…
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英雄招来 2

茂みから人が一人現れた。もしや凶暴な獣、熊や狼などの可能性もあったから少しだけほっとしたけれど、その人は武器を持っていた。片手に握られているのは鋭い長剣。たくましい体に鉄の鎧。敵か味方か分からない。もし、私に襲いかかるようなら、敵。敵なら悪。悪なら――――――。 梅花は何も行動せず、相手の出方を伺った。無意識の内に下手に刺激を与え…
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英雄招来 1

「私」は、死んだと思っていた。「私」は、世界に必要ないと思っていた。「私」は、世界から消えたと思っていた。しかし。しかし、しかし。事実は違ったようだ。 ――。 ――――。 ――――――。 ―――――――――――――――――――。 鳥の囁くような声がする。うっすらと日の光が見える。鬱蒼と木々が生い茂る…
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第三回人気投票記念絵

白龍「ふーやれやれ…。ようやく、年明君達の絵が出来ました…。相変わらず、男性を書くのが苦手な私…。」 チュルーリ「かかっ。もう休息はいいのか?」 白龍「これは好きでやってますから。って!なんかチュルーリさん主導で企画が始まってる!!?」 チュルーリ「好きにやらせてもらってる。」 白龍「まあいいですが。」 チ…
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魔法ツ会議(一回目)

参加メンバー:『英雄の子孫』の魔法使い達 チュルーリ「諸君、私はエンターテイメントが好きだ。エンターテイメントが大好きだ。エンターテイメントが超好きだ。よって諸君らに集まってもらった。という訳で、白龍の奴が久しぶりの休日でゴロゴロしているのをいいことに、ここに魔法使いの、魔法使いによる、魔法使いのためだけの会議、略して魔法ツ会議の…
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第三回人気投票結果発表!その3

翼「いよいよ人気投票も大詰めです!第三位から発表!」 白龍「それでは第三位。ある時は優しいお父さん、ある時はマッドサイエンティスト。その実態は極悪人にして、超人類と一年計画の生みの親!7.4票獲得の月守 照!!!」 照「わっはっは!わっはっは!ありがとう!ありがとう!まさかボクがこんなところに来るだなんてね!人生は何が起こるか分…
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第三回人気投票結果発表!その2

白龍「それでは、第十位から発表していきます。」 パルナ「第十位!2.5票獲得、白木 真紅!」 真紅『おう、投票ありがとな。後々、翼と一緒にちょくちょく登場するかもな。』 翼「そうね。これからもよろしくね、真紅。」 真紅『おう。』 翼「第九位、3.45票獲得の黒衣さんです。」 黒衣「翼王、お元気ですか?って聞くまで…
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第三回人気投票結果発表!その1

投票リストはこちら。 千花 白龍「ビスケット太郎さん、ブラックホークさん、アッキーさん、呵々闘諍さん、きむらのほうしさん、すずなさん、表裏さん、投票ありがとうございます!」 パルナ「人気投票の度に投票してくれる人が一人ずつ増えてるよね。」 白龍「ありがたい話です。マジで。」 白木 翼「それでは第三回キャラクター人気…
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ゲーム感想:ワールド・デストラクション について(2/2)

パルナ「主人公が死んでも物語が続くなんてあり得ないよ!」 白龍「つまり生き返るフラグです。」 パルナ「なるほど~。」 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。 ・ネタバレだらけです。 ・ところどころ改変がなされている部分があります。 ・心の広い…
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ゲーム感想:ワールド・デストラクション について(1/2)

白龍「今度のゲーム感想も適当に打ったら二万字超えたので二回に分けます。」 パルナ「そんだけ書けるのが凄い…。そう言えばこれってアニメ化、漫画化もされてたっけ。」 白龍「そっちも時間があれば見たいなあ…。」 パルナ「とにかく人気投票終了までゲーム感想行くよー。」 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。…
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ゲーム:フロム・ジ・アビスについて

白龍「さて、人気投票の期限までゲーム感想でも。」 パルナ「だんだんネタ切れになってきてない?」 白龍「ゲームをする時間がないからね…。」(泣き) 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないと思います。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。 ・ネタバレだらけです。 ・ところどころ改変がなされてい…
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ゲーム感想:ヘラクレスの栄光~魂の証明~ について(3/3)

白龍「ついに完結。」 パルナ「ヘラクレスの栄光は誰の手に?」 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。 ・ネタバレだらけです。 ・ところどころ改変がなされている部分があります。 ・心の広い方じゃないと不快に感じるかもしれません。 …
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ゲーム感想:ヘラクレスの栄光~魂の証明~ について(2/3)

白龍「という訳で二回目です。」 パルナ「アキレスとカッサンドラは有名だよね。」 白龍「ヘラクレスやダイダロスもですね。」 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。 ・ネタバレだらけです。 ・ところどころ改変がなされている部分があります…
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ゲーム感想:ヘラクレスの栄光~魂の証明~ について(1/3)

白龍「今回のゲーム感想は二万字以上ありますから三回分けることにします。」 パルナ「何で適当に書いて二万字超えるの…。」 白龍「それだけ、少なくとも私にとってボリュームのあったゲームってことですかね。ちなみに一記事の限界が二万字と気が付いたのもこれがきっかけ。」 パルナ「じゃあ、取り敢えず人気投票締め切りまでゲーム感想行ってみよー!…
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第三回人気投票開催!

千花 白龍「皆様、一周年目はありがとうございました。そして、二周年目もよろしくお願いします、な千花 白龍です。」 パルナ「混線世界で名探偵は楽しんでもらえましたか~。細かいこと言う人にはドラゴンクロー♡湖のアイドル、パルナで~す。そんな訳で、(どんな訳だ?)第三回キャラクター人気投票始めちゃうよ…
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混線世界で名探偵 7

皆の視線が一人の少女に集まる。 小織「ちょ、ちょっと!何でアタシを見るの!?そ、そりゃあ氷使いはアタシだけどさ!氷なんか冷凍庫でいくらでも作れるし!」 翼「残念ながら、作れても刺せませんよ。小織さん以外は。」 小織「!?」 翼「超人類と化した照は素手で飛んできた椅子を破壊出来るレベル。あれから更にパワーアップしているので、普…
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混線世界で名探偵 6

翼は皆を見回して、説明を始めた。 翼「まず、月守 照の死亡状況ですが、犯行現場は路地裏でした。そして争った形跡もない。もし、犯人が見知らぬ人だったらおかしいですよね。」 パルナ「照の家の方向を考えても買い物行くのにそこの路地裏通る必要ないもんね。つまり照はよく知っている人に路地裏に呼ばれて殺された…。犯人は顔見知り! もし争っ…
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混線世界で名探偵 5

翼は困惑した表情で言葉を紡ぐ。 翼「ごめんなさい、何があったのかさっぱり分からないんですけど…。」 パルナ「あ…。」 パルナは失念していた。翼はまだこの事件を知らないのだ。 翼「取り敢えず、月守 照が殺されて、その犯人を追っていて、色々推理した結果、私が容疑者に上がったってことでいいんですか?」 パルナ「…うん。」 翼「…
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混線世界で名探偵 4

パルナは灰色の頭脳をフル回転させて犯人を推理していた。 パルナ「…他に筋肥大を使えるのは…まさか!」 白龍「誰か心当たりが?」 パルナ「確か、マッスル達と丸姫は基本的に同じ能力、『筋肉の変化』だったよね…。コメント辺りで、丸姫も訓練次第で筋肥大が出来るって誰かが言ってた…。」 白龍「まさか…。」 パルナ「…。悲しい事件――…
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混線世界で名探偵 3

パルナの目の前に呼び出されたのは偽警察の六人だった。 パルナ「マッスル…えっと…。君達!ネタはもう上がっているんだ!大人しく吐いちまえよ!カツ丼食うか!?」 白龍「パルナちゃん、それ、探偵やない!刑事や!」 マッスル高倉「全く、突然人を呼び付けておいて無礼が過ぎるんじゃないか?我々超人類の名前ぐらい把握しておくべきだ。」 ウーハ…
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混線世界で名探偵 2

ウサ耳の少女は涙ながらに語る。 バーニー「あのね、今日はパパと、一緒にお買い物に行く、予定だったの…。新しいハイヒールとロウソクとピアスとベルトと生クリームとエプロンと…。」 パルナ「死ねえ!月守 照ー!!!」 照「ガッ!!」 死体は更に傷付いた。 白龍「落ち着いてくださいパルナちゃん。今は事件解決が先です。」 パルナ「…
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混線世界で名探偵 1

ここは紋白町。超能力者や悪魔、人間や妖狐、トロルや異世界人など、様々な個性溢れる面々が集う不思議な町。その紋白町に一人の探偵と助手が歩いていた。 パルナ(探偵役)「ふむ、事件の匂いだよワトソン君。」 白龍(探偵の助手役)「誰がワトソンですか。それにまだ事件は起こってませんから。って言うか衣装からしてノリノリですね…。」 パルナ…
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混線世界で名探偵 プロローグ

パルナ「よーやく、終わったね。ダークサイド小説。さあ、ここからは明るい話で盛り上げていくよー!」 白龍「ほう?どうやって?」 パルナ「はくりゅーが全部何とかしてくれる。」 白龍「また、私任せですか!しょうがないですね…。じゃあ、再び適当に台本書いてっと…。よし、今回は探偵物と見せかけたギャグ物語だ!」 …
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一年の妹達 十五歳の対決 NG集

注意:これは本編とは関係ないNG集です。本編とは無関係なので、読んだ場合、本編の色々を壊す可能性があります。あくまでNG台本です。読む時はそれをご了承ください。 パルナ「確か、この辺りに…。」 パパパパーン!パルナは「一年の妹達 十五歳の対決 NG集」を手に入れた! 年明…
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祝!一周年達成&二周年目突入!

白龍「いやあ、まさかの一周年ですよ。一周年。」 パルナ「凄い、すごーい!でもパルナのはくりゅーなら、こんなの当たり前だよ。えっへん!」 白龍「何故に得意顔…。キリのいいところで「一年の妹達 十五歳の対決」も終わらせることが出来たし、まさに年が明けたって感じです。という訳で明日から二周年目に突入ですよ~…
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一年の妹達 十五歳の対決 あとがき

小説「一年の妹達 十五歳の対決」について少々。 さて、いかがでしたでしょうか。これで、月守 照(つきもり あきら)と月守 年明(つきもり としあき)のお話は一旦、終わりです。「一年の妹達 十歳の目覚め」や「ネコネココネコ」を含めれば二ヶ月ぐらいの連載になるでしょうか。ちなみに今回の「十五歳の対決」は、後半からストックが切れたので毎…
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一年の妹達 十五歳の対決 42

しかし、何も起こらなかった。 「ウサ…。何で…。」 「先ほど言った通りです。バーニーさん、あなたの能力は無効化させて頂きました。捕まえましたよ、バーニーさん!」 「ウ、ウ、ウ、ウサアアアーー!!?!!」 バーニーは翼の両腕に抱えられて完全に身動きが取れなくなっていた。バーニーは脱出しようと暴れるが、そのパワーは全てウエディングド…
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一年の妹達 十五歳の対決 41

「バーニー!待―――!」 年明が止めに入るよりも速く、バーニーは翼に突っ込んでいく。 「同じ手は通じません。無効化させて頂きます。」 バサッ。 翼は左右にある羽根を少しだけ動かした。その瞬間、突風が吹いてバーニーは宙に吹き飛ばされた。 「ウサア!?」 「羽毛ガード!」 翼の巨大な羽根の一部が一つ一つバラバラになって…
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一年の妹達 十五歳の対決 40

遠くからでもはっきり分かるぐらいの巨大な羽根。左の羽根は輝く朝日のような紅色。右の羽根はその朝日に照らされて光る森林のような優しい緑。周りには銀色のロケットエンジンがいくつもあり、それぞれが火を噴いて、とてつもない速さでこちらに近付いてくる。夜の闇も月の光を受けて全て照らすような純白の姿。その顔は年明もよく知っていた。長く白い髪を風にな…
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一年の妹達 十五歳の対決 39

「ぴょ~ん。」 次の瞬間、年明の前に飛び出したバーニーが照の渾身の一撃を左腕一本でガードした。 「ウッサ~。」 照の腕が叩き落とされた次の瞬間、バーニーは高速ダッシュで照の目の前にまで迫った。そして照の頭を掴み、押さえ付けるように床に叩き付けて網タイツの足で踏ん付けた。照の頭こそ砕けなかったが、床にはヒビが入る。 「ガッ!!」 …
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一年の妹達 十五歳の対決 38

年明の叫びを聞いていて、照はかすかに体が震えていた。そして、無意識の内に一歩、後ずさりした。その瞬間、照は書類を踏ん付けた拍子に尻餅をついた。 「ああ…ごめん、年明。謝って済む問題じゃないよね…。でも、ごめん。ごめんなさい。父さんは、本当に悪い奴だ…。」 「…父さん、自首してくれ。今更、取り返しがつかないのは分かりきってる。引き返せ…
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一年の妹達 十五歳の対決 37

「根拠は…決め手は一体なんだった?」 「俺に構い過ぎているからだ。」 年明はバーニーに目をやった。 「バーニーの能力が分かった段階で、もう俺は必要ない。バーニーだけで超人類が世界を席巻する計画が達成出来る。遺伝子調整した超人類の次の世代の成功を確認して第二段階を実行すればいいはず。それを十歳の誕生日からネチネチネチネチと嫌がら…
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一年の妹達 十五歳の対決 36

「いや、まーじでやっちゃったんだけど…。」 照はポリポリと頭をかいた。 「何故?」 「何故って…?超人類増産のためだよ。」 「さっきの計算、一億人って出たよな。あれ、計算間違ってるから。」 「え?どこがどこが?」 「お前自身が言った。放流組で生き残ったのは俺と丸姫だけだって。さっき挙げた六人と合わせて放流組は八人。生存確率は…
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一年の妹達 十五歳の対決 35

フッと年明の視界に明かりが戻った。電気が点いたのだ。 「誕生日おめでとう、年明!」 「あんちゃん、おめでとー!」 その場には白いクロスのかかったテーブルと椅子、たくさんのジュースに大きなケーキ、皿にフォーク、パーティーの準備が整っていた。おそらくバーニーのテレポートで持ってきたのだろう。一方で窓の外の街の灯りがどんどん戻っていく。…
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一年の妹達 十五歳の対決 34

―――――――――――――――――――――――― どこまでも続く暗黒。年明は前後左右の感覚もなく、ただ闇の中を漂っていた。その時、ふと遠くにほのかな光を見つけた年明は泳ぐようにそちらに向かった。光の方に近付けば近付くほど温かく、どこか懐かしい声が聞こえてきた。 「遅っせえなあ、兄貴…。」 (シアン!?シアンなのか…!?…
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一年の妹達 十五歳の対決 33

「年明、今どんな気持ち?ねえ、どんな気持ち?」 照は跳ねるような踊るような声で聞く。 「妹は、さっき年明が言ったように最高だよね!年明はシアンと出会い、妹の良さを知った。一年後には新しい妹が一億人ぐらい誕生するんだ。あ、弟もいるから5000万人ぐらいかな。始まるよ、年明。新しい時代、年が明けるんだ。そして、その中心にいるのが、年明、…
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一年の妹達 十五歳の対決 32

不気味な笑顔のまま、照は机の上の書類を一枚取った。 「『一年計画』は月影さやかの卵子の有用性が確認出来た段階で本格的にスタートしたんだ。さやかに関してはこの書類と同じものを家に置いといたから読んでくれたよね?分かってると思うけど、年明も超人類の一人だ。年明を長男として十二人の娘を産み出すことに成功。娘達それぞれに『一月』から『十二月』…
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一年の妹達 十五歳の対決 31

年明は瞳を大きく見開いて、拳を握り締め、照に言葉で食ってかかった。 「そのためにシアンは死んだのか!?何のためにビルを壊した!?崩れたビルの跡地、その惨状を俺は見た!たくさんの人が死に、たくさんの人が傷付いた!!何が命の線引きだ!何が素晴らしい世界だ!!丸姫もあの能力で死にかけたんだぞ!?何が超人類だ!命を、命を粗末に…!何が命は吐き…
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一年の妹達 十五歳の対決 30

夜の輝く街を背景に、白衣を翻す一人の男。その男は間違いなく月守 照だった。照は年明の十歳の誕生日の時とほとんど変わらない笑顔でそこに立っていた。 ―――――――――――――――――― 崩れゆくビル。消え行く町の光。そして自分の父だと思っていた者の吐き気のするような気持ち悪い笑顔。あの光無き場所でどれだけの人が傷付き、嘆き悲し…
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一年の妹達 十五歳の対決 29

チャ~チャ、チャ~チャ、チャチャチャチャチャ~♪チャ~チャ、チャ~チャ、チャチャチャ♪ラビィ♪ 突然、バーニーの胸の辺りから音楽が流れた。どうやら携帯電話の着信のようだった。 「あ、そーだった。あんちゃん、パパのとこ、行くよ?」 (は?) その時の年明の嫌悪と恐怖と憎悪の混ぜ込ぜの混沌とした表情をバーニーは好ましいものを見…
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一年の妹達 十五歳の対決 28

顔面蒼白の年明。現在の状況が全く理解出来ていなかった。むしろ、理解出来る方が異常とでも言うべき状況か。一つだけ確かなことは白木 翼が目の前から消えたということだけ。 「白木さ―――!!」 「うっさー♡」 年明は跳んできたバーニーに押し倒された。 「あんちゃん、お待たせー!」 「は、離せ!」 バーニーは年明に馬乗り…
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一年の妹達 十五歳の対決 27

「さて、そろそろおいとましますか。」 翼はそう言って立ち上がった。 「そろそろ丸姫さんのお母さんが迎えに来るころですから。」 「そうですね…。」 丸姫は時計の針を見て、名残惜しそうに呟いた。 「それでは兄上様、明日も来ますので。ゆっくり休んでくださいよ。」 「お休みなさい、年明さん。」 「お休み。」 二人が帰った後、年明…
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一年の妹達 十五歳の対決 26

ブスブスブス…。黒い料理が出来ました…。 「…。」 「…。」 「ご、ごめんなさい…。」 (前略、まだ見ぬ母さんへ。妹の丸姫はかなり料理が下手のようです…。) 事の発端は翼が料理を作るはずだったのを、丸姫も年明のためにと参加を表明したところから始まる。丸姫の料理はかなりワイルド、というよりも結論として火力が強過ぎた。どうも丸…
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一年の妹達 十五歳の対決 25

隣を見れば思いっきり近くに、すやすやと寝息を立ててる丸姫の横顔があった。 「私の方で事情は把握しました。四郎さんはもう解放されています。」 「…白木さん、俺…。」 「どうしました?」 翼は少しだけ首を傾け年明の方を見る。 「俺、駄目だな…。月守 照って聞いただけで頭に血が上って、結果として薮先生が…。」 「いいえ。」 翼は…
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一年の妹達 十五歳の対決 24

『年明さん!』 「兄上様!」 その声で年明は心の暗闇から一気に現実に引き戻された。白木 翼と長月 丸姫が駆けつけたのだ。 (俺は…今、何考えてた…?) 年明は先程までの自分の心のよどみに、自分の中にある化け物のような部分を垣間見た。まるで自分が自分でないような、自分が自分の意志とは関係なく何かとんでもないことをしてしまいそうな、…
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一年の妹達 十五歳の対決 23

銃に全く怯まず突進する年明。 「ああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 「ひっ!」 その迫力は犯罪者を相手する警察官ですら怯ますものを持っていた。だが、それは恐怖という感情の引き金となり、そして発砲の引き金となった。 一発の銃声が響く。その時、警察官と年明の間に立っていたのは、飛び出した薮 四郎だった。 「双方…
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一年の妹達 十五歳の対決 22

(紋白高校の近く!) 年明は一も二もなく走り出していた。翼や丸姫の声も届かず、校舎の階段を駆け降り、校庭を走り切り、学校を出て、壁を回って、人の気配のする騒がしい方へ全速力で駆けていた。 (奴が、自殺!?あり得ない!あり得ないだろ!俺はまだ、奴をぶん殴ってない!シアンの分、俺自身の分、丸姫の分、他の妹達の分、巻き込まれた人達の分、犠…
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一年の妹達 十五歳の対決 21

―――――――――――――――――― 「く、食い切った…。」 「何とか…。」 『記憶の書架』において年明と丸姫はついに黄粉餅を完食した。長い戦いだった。 『治療完了。』 ―――――――――――――――――― その次の瞬間、二人は学校の廊下に座っていた。 「おめでとうございます。年明さん、丸姫さん、治…
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一年の妹達 十五歳の対決 20

真紅の髪も瞳の色も激しく燃え上がっているのに、小織を見るその眼は冷たく鋭かった。 「痛い痛い痛い痛い!!!!!痛過ぎるよオおお!!!」 『痛い?痛いだろうな、腕が一本なくなったんだから。』 小織は出血個所を押さえながら、のた打ち回った。 「ぐ!グ!グアアア!!!」 次の瞬間、出血個所が凍り付いて血が止まった。 「ちょ、超人類…
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一年の妹達 十五歳の対決 19

「誰だ?」 黒衣は構えを取った。 「誰だ、彼だと聞かれたら、答えちゃいましょ、小織ちゃん。どーも『十一月』霜月 小織(しもつき こおり)で~す。」 階段の方から出てきた少女はペロリと舌を出す。 『黒衣、撤退だ。』 「え?あ、なるほど。治療中ですもんね。じゃあしんがりはオレが。」 『いや今回は逆だ。』 「え?」 『俺は治療…
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一年の妹達 十五歳の対決 18

黒衣がカウンターの構えに入って動きそうにないのを好機と捉えて、隊長は大砲を構えた。それにエネルギーが充填されるか否かの瞬間、隊長は黒衣の方へ吹き飛ばされた。バイオメタル・カプセルの突撃で隊長は宙を舞ったのだ。 『黒衣!』 「あいよ!」 黒衣は掌底を撃つ構えに入っていた。 「邪気祓い掌底撃ち!」 隊長は腹に掌底を入れられ、吹き飛…
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一年の妹達 十五歳の対決 17

「死神だと!ふざけやがって!」 激昂する男共。それに対して黒衣は飄々としていた。 「いや?むしろ命の恩人?翼王が戦ってたらお前らどうなってたか…。」 『待っていたぞ黒衣。命は勘弁してやれ。』 「了解しました。」 黒衣は颯爽と男共の前に飛び出した。 「舐めるな!」 黒衣は迎撃に来る男共を、一人目は鳩尾への飛び膝蹴り。続けて同…
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一年の妹達 十五歳の対決 16

―――――――――――――――――― 現実世界。男共が大砲を校舎の床に構えた、その時だった。 『変幻自在、バイオメタル・カプセル。』 少女の背中から巨大な白い羽根が生えてきて、右の羽根で年明、左の羽根で丸姫を抱き抱えた。更に羽根は銀色の金属に変化して少女を中心とした大きなカプセルに変化した。ちょうど、巨大なガチャガチャ…
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一年の妹達 十五歳の対決 15

食べる量の配分が最初の提案通りに決まったので、年明、丸姫、翼はひたすら黄粉餅を食べていた。 「…意外に量があるな…。しかも妙に喉に引っかかるような…。」 年明は水で黄粉餅を流し込んでいく。 「噛んでも噛んでも中々噛み切れません…。」 丸姫は先ほどとは別の理由で涙目だ。 「視覚的にはお餅を食べてるだけですが、実際は高密度エネルギ…
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一年の妹達 十五歳の対決 14

「駄目です!いくら兄上様といえども許しません!」 丸姫がテーブルを強く叩くものだから黄粉餅が跳ね上がる。緑鳥がそれを皿ごと丁寧にキャッチした。 「いや、だからね、長月さん…。」 「兄上様!さっきは丸姫って呼んでいたのに!」 丸姫がジト目を釣り上げて年明を指差す。年明はタジタジだった。 「あー、うん、丸姫。」 「そう、それでい…
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一年の妹達 十五歳の対決 13

―――――――――――――――――― 一方、『記憶の書架』で丸姫の治療が始まっていた。緑鳥(みどり)が丸姫の手を掴む。 『深呼吸。』 「あ、はい。」 丸姫が二回目の深呼吸で息を吐きだした瞬間だった。緑鳥は畑の大根を抜くかのように丸姫の手を引っ張った。すると驚いたことに、モチッとした何かが飛び出してきたのだ。 「えええ!!!…
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一年の妹達 十五歳の対決 12

大砲を撃つために男共は少し距離を取った。 「撃てえ!」 次々と爆音が響く。爆風が吹き荒れ、校舎が痛み、ひび割れが広がる。何度も響く砲撃で土煙が舞い、視界が悪くなっていく。 「撃ち方、止めい!」 合計50発は撃っただろうか。それでも護りの要、ホーリーフィールドはびくともしなかった。 「なん…だと…。」 「おい、どうなってん…
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一年の妹達 十五歳の対決 11

「さあて、その結界がどれほどのものか見せてもらおうか!」 男共は一斉に襲いかかる。もちろん結界に阻まれて三人のところまで辿り着けない。ある者は連打のパンチ、キック。ある者は結界を掴んで握り潰そうとし、ある者は全力でタックルを仕掛ける。しかし、結界は歪むことも動くこともなかった。 しばらく攻撃を続けていたが、隊長の号令でストップが…
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一年の妹達 十五歳の対決 10

『――――――人さらいが偉そうに…。』 筋肉質の男達を前に少女は言葉を吐き捨てた。それは確かに白木 翼の口から発せられた言葉だったが、口調も声の質もドスの利いたものだった。 『超人類なんて言って人間を見下しているが、お前らも人間の範囲でしかない。』 「へえ、生意気なガキだな。」 そう言って男共の一人はその場に落ちていたコンクリー…
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一年の妹達 十五歳の対決 9

―――――――――――――――――― 「あれ?ここはどこだ?」 年明は気が付くと見たことのない場所にいた。周りは一面本棚で、正面には大きな扉。扉の上にはテラスがあり、そこにも本棚とたくさんの本が広がっていた。 『記憶の書架。』 テラスの方から全く抑揚のない声が響いた。機械の声ではないにしても、全く平坦な声だったのでどこか不気…
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一年の妹達 十五歳の対決 8

武装集団は全員で六人。その中でもリーダーと思われる者が言った。 「ほう、賢い奴だ。そこまで分かっているとはな。だが、愚かだ。そこまで分かっていてこの場にいること自体がな。」 その者の合図で全員が一斉に襲いかかる。しかし、全員がホーリーフィールドに阻まれた。 「何だこりゃ!?」 「見えない壁か!」 マシンガンの銃床(ストック)の…
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一年の妹達 十五歳の対決 7

年明は反射的に武装集団に襲いかかろうとした。十歳の時、シアンと自分自身を殺そうとしてきた武装集団そのものが目の前で再び襲いかかって来たのだ。フラッシュバックよりも、それは反射に近かった。しかし、翼が手を握っていて、年明が立ち上がるのを引っ張って止めた。その代わりに武装集団の方に何かが当たって、彼らは吹き飛んだ。当たったのは翼の炸裂、ペイ…
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一年の妹達 十五歳の対決 6

年明は丸姫を抱き抱えた。その時、廊下の方の窓を破って校舎の中に何者かが飛び込んできた。 「間に合った…!」 セーラー服に身を包み、長く白い髪をなびかせた一人の少女がそこにいた。 (白木さん…!) 五年経っても彼女は昔の優しい雰囲気と面影を残していた。一瞬、羽根が生えていたように見えたけど、多分見間違い。 「白木さん!」 …
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一年の妹達 十五歳の対決 5

年明が恐る恐る目を開けた時だった。 「…月守…さん?」 丸姫が小さな声で喋った。先ほどの状態とは明らかに違う声。 「長月さん、元に戻ったんだね…!よかった…!」 「く、苦しいです。月守さん…。」 「ご、ごめん!」 年明は慌てて手を離した。 「…わたくしを助けて頂いたのですね。本当にありがとうございます…。でも…。」 …
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一年の妹達 十五歳の対決 4

女生徒がゆっくりと廊下を進む間に年明は最短ルートで廊下の先の階段下に辿り着いた。足音がゆっくりと近付いてくる。年明もゆっくり慎重に近付く。 (出会い頭に抱き付き作戦。今はこれしかない。重火器なんてまともに相手出来ないなら懐に飛び込むしかないだろう。しかし、近接戦で動きを止めれたらこっちの勝ちじゃないか?あれらの重火器は遠距離戦でこ…
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一年の妹達 十五歳の対決 3

(客観的に見れば戦力は圧倒的。俺の力不足は決定的。だが、それでも何とかしてみせる。相手が重火器ならこっちは…。) 大砲と銃を乱射する女生徒が無人の廊下を闊歩する。彼女が廊下の角を曲がった時だった。 「これでどうだ!」 年明は廊下に備え付けてあった消火栓から大量の水を引いて彼女に浴びせかけた。突然の水と水圧に彼女は怯む。 …
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一年の妹達 十五歳の対決 2

(もうじき十六歳になろうって時に通ってる高校で事件勃発か。どう考えても出来すぎだろ。こんなことをする奴は世界中探しても一人しかいない。) ―――――――――――――――――――――――― 幼い日の記憶。崩れゆくビル。あいつの薄ら笑い。腹の底から湧き上がった気持ち悪さ。今でも覚えてる。忘れられない。忘れられるはずがない、十歳の…
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一年の妹達 十五歳の対決 1

わたくしには兄上様がいると、一度だけ聞いたことがある。幼い頃に偶然聞こえてきた祖母と母の会話で。その兄上様なら、わたくしを受け止めて下さるだろうか。血の繋がった兄上様なら、今のわたくしを受け止めて下さるだろうか。 今のわたくしを見たら、きっと祖母も母も助けてはくれないだろう。血が繋がっていなくてもわたくしを引き取って下さったお二方でも…
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ネコネココネコ 後書き

小説「ネコネココネコ」について少々。 白龍「この作品は2008年4月18日、19日の二日で書いた作品です。あまりにもえげつないので発表しようか迷ったのですが、次の作品を発表するためには必要だと思いまして思い切って載せました。」 パルナ「外道科学者、月守 照の悪事が暴かれていくね。」 白龍「人身売買組織は潰れましたが、月守 照グ…
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ネコネココネコ 4

それからしばらくして小学生行方不明事件の犯人が捕まった。犯人は麻薬と奇妙な歌の入ったCDと赤い飴を大量に保有していた。現在それらは全て押収されていて、調査が行われている。また、動機、背景、手口、仲間、計画性などは調査中である。犯人は黙秘を続けているとのことである。はっきりと分かっていることは、行方不明の小学生は人身売買のためにさらわれた…
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ネコネココネコ 3

 その夜、女の子は不思議な夢を見た。彼女は布団の中で猫に変身して、窓から外に飛び出し、町という町、村という村、山という山、海という海、世界という世界を駆け巡った。そして最後に丘に着いた。そして近くを通りかかった鼠を捕まえて食べてお腹が一杯になったところで目が覚めた。 〘…ネコネココネコ、ソノネコ何ネコ?ソノネココネコ…
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ネコネココネコ 2

それに対して女の子は少し考えてから首を横に振った。 「ううん、お金がない。」 すると男は女の子の足元を指さした。 「それはお嬢ちゃんのじゃないのかい?」 そこには百円玉が落ちていた。女の子はまた首を振る。 「ううん、私のじゃない。おじちゃんのでもないの?」 そう言って女の子は百円玉を拾い上げ、その男に渡した。 「おじちゃん…
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ネコネココネコ 1

 昔の話、猫魔ヶ岳(ねこまがたけ)と呼ばれる大きな山があった。その山にはたくさんの猫が住んでいた。その猫の多さから、あそこには猫叉がいる、猫娘がいる、などと言われていた。だから、その土地の子ども達は化け猫の話を幼い頃からたくさん聞かされていた。しかし、そんな猫魔ヶ岳も時代と共に開発が進み、昔ほど猫を見なくなった。  猫魔ヶ岳の隣には鼠…
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復活!

白龍「ドリンク剤って凄いよね。あれだけ疲れていても何とかなっちゃうんだから。」 パルナ「ピピー!不健全な発言禁止ー!」 白龍「そんな!」 パルナ「全く…無理ばっかりして…。」 白龍「お仕事ですから。」 パルナ「で、今日から再開って訳だね。」 白龍「そうですね。さて、新しく始まるのは猫のお話、かな。」
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お仕事が忙しくて…

ここは湖から少し離れたところにある山。てっぺんにある月の形に似た岩が特徴的である。この山の頂き近くの見晴らしのいい場所『星輝く広場』に、空からキラキラと光の粒が降ってきて、一箇所に集まる。 パルナ「今、ここにオリジナルカードが生まれる…。」 テテテテーン!『千花 白龍―お疲れモード―』を手にいれた。 パルナ「と、いう訳…
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一年の妹達 十歳の目覚め 後書き

小説「一年の妹達 十歳の目覚め」について少々。 白龍「構想にどれぐらいかかってるのかは忘れましたが、2013年2月2日から2013年2月3日でパソコンに打ちました。」 パルナ「打つだけならめっちゃ速いね、ホント…。」 白龍「私にはパソコンに直接打つというスタイルが合っているのかも。ちなみにこれの原型、『一年の館』という話が…
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一年の妹達 十歳の目覚め 9

シアンは死ぬの?シアンが助かるの?シアンが助かるのなら、僕は――――――。 「…はは、ありがたい申し出だ…。でも、睦月は拒否したんだよな。」 「…ええ…。」 「…人間止めちまったら兄貴に顔向け出来ないもんな。じゃあ、オレも拒否するわ。なんか、十分だし。」 あ…。そうか…。その言葉で、シアンが美味しそうにココアを飲んでいた…
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一年の妹達 十歳の目覚め 8

「シアン!」 シアンは虚ろな目で僕を見上げる。 「兄貴…。何か、変な感じだ…。力がどんどん入ってくるのに、どっかからどんどん出て行ってるみたいだ…。」 女の子と医者は顔を見合わせた。 「彼女と同じ症状ですね…。」 「…同じ?睦月に会ったのか?」 呟くシアンに女の子が答える。 「はい、『一月』長南 睦月(おさなみ むつき)さ…
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一年の妹達 十歳の目覚め 7

一分一秒でも惜しいのに病院はまだ遠い。それでも僕は懸命に走った。近道のために細い道に入った時、前からも誰か走ってきた。白衣を着た大人の男と、白衣と同じぐらいの白い髪にところどころ黄緑の混じった女の子。 「いました!薮さん、あの子です!背負われている方です!」 誰だ!?さっきの奴らの仲間か!? 「君!わたしは医者だ!その子を助けに来…
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一年の妹達 十歳の目覚め 6

「兄貴に触るなって言ってんだろうがあああああああああ!!!!!」 シアンがそう叫ぶと同時に、彼女を押さえつけていた男達が吹き飛ばされた。次の瞬間、シアンは僕を押さえつけていた奴を蹴り飛ばしていた。 「兄貴!大丈夫か!?」 「あ、うん…。シアンは?」 「オレ?全然へっちゃらだよ。むしろ力がみなぎってくるんだ。今なら何でも出来そう―…
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一年の妹達 十歳の目覚め 5

僕はシアンをリビングに案内して、台所でココアを作って手渡した。 「えへへ~、兄貴の手作りだ~。」 シアンは嬉しそうにそれを飲む。 「別に、ココアの粉入れるだけで、誰にでも作れるよ…。」 「兄貴が作ってくれた、ってのがポイントなんだよ。」 僕はずっと一人っ子だと思っていたが、そうではなかった。極月 シアン、彼女は僕の妹らしい。 …
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一年の妹達 十歳の目覚め 4

その男が立ち去ったあと、どれぐらいたっただろうか。僕は大声を上げて、床を叩き、机の上の物をぶちまけ、机の引き出しもぶちまけ、本棚にある資料もぶちまけ、壊れた椅子の残骸を大時計にぶつけて、壁に体当りして、ドアに頭をぶつけて、暴れた。とにかく、暴れたかった。この訳の分からない状況で心を落ち着かせるために必要だった。 大暴れした後、僕はすぐ…
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一年の妹達 十歳の目覚め 3

僕は声を発することが出来なかった。声を出したら、口を開いたら、胃の中の物を全て吐き出してしまう気がした。声を出したら、口を開いたら、何を言えばいいか分からなかった。 その時、携帯が鳴った。あいつは胸ポケットから携帯を取り出してそれに出た。 「もしもし、パパですよ~、睦月(むつき)。うん、よくやったね。お兄ちゃんも喜んでるよ。」 待…
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一年の妹達 十歳の目覚め 2

もう食べきれない。本当に満足。満腹まで食べた。こんなにも甘いものを好きなだけ食べたのは生まれて初めてかもしれない。 「さて、年明。実は誕生日プレゼントはまだあるんだ。ついておいで。」 そう言って父さんは二階にある部屋へと僕を案内した。そこは父さんの書斎。いつもは鍵がかかっていて入ることは出来ない。父さんはポケットから大きな鍵を出…
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一年の妹達 十歳の目覚め 1

崩れゆくビル。消える町の灯り。響く爆発音。それを眺めるあの男の薄ら笑い。忘れられない気持ち悪さ。僕は嫌悪という感情を心の底から実感した。忘れるもんか、僕が十歳のあの日の夜の出来事を。 ―――――――――――――――――――――――― 僕、月守 年明(つきもり としあき)には母さんがいない。 僕、月守 年明の父さんは仕事…
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パルナの暴走(元ネタは初音ミクの暴走(ショートバージョン))

あうあぅ~…あうあぅ~…Let's Go!! ほっぺたプニプニ。べたべた!ベタベタ!! パルナのはくりゅー「龍の世界(どらごんわあるど)」 偽善者ぶってる仮面を剥いだら 「ダークサイドで人殺s(駄目ぇええええええええええええ)」 龍が嫌いとか言ってる奴にはドラゴンクローをぶっ刺すぞぉ↑ 「ロリっ子龍の子喋って戦う空飛…
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細かいこと

白龍「んー。」 パルナ「どうしたの?はくりゅー。」 白龍「実は、このブログのレイアウトなんですが…。横に各小説のタイトルを並べてるでしょう?」 パルナ「うん。」 白龍「これをダークサイドも含めて翼ちゃんの年齢別に並べたいんですよ。」 パルナ「すれば?」 白龍「でも、そうしたら小説とダークサイドが入り乱れてしまうので…。」 …
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記憶の海 後書き

小説「記憶の海」について少々。 パルナ「…。」 白龍「結局、桜さんは小学生の頃の記憶の大半を喪失。中学生時代は病院での療養とリハビリに専念し、自宅学習。一方の永石 優(ながいし ゆう)君は交通事故に遭って亡くなっています。」 翼「桜さんはあの事件の後、永石 優君と再会することはなかった、ということですね…。」 パルナ「ちょっ…
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記憶の海 4

わたしは家に戻った。ああ、これでまた学校に行く日々が始まる。でも、彼がいる。学校には彼がいる。わたしを助けに来てくれた彼がいる。永石君がいる。永石君がいるなら、わたし、頑張れそう。そんな気がする。 「桜!桜!心配したんだぞ!桜!」 「本当に心配したのよ!もう、これ以上迷惑かけないで!」 父らしき者と母らしき者がわたしを心配…
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記憶の海 3

わたしは家に戻った。ああ、これでまた学校に行く日々が始まる。でも、彼がいる。学校には彼がいる。わたしを助けに来てくれた彼がいる。永石君がいる。永石君がいるなら、わたし、頑張れそう。そんな気がする。 「桜!桜!心配したんだぞ!桜!」 「本当に心配したのよ!もう、これ以上迷惑かけないで!」 父らしき者と母らしき者がわたしを心配…
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記憶の海 2

わたしは家に戻った。ああ、これでまた学校に行く日々が始まる。でも、彼がいる。学校には彼がいる。わたしを助けに来てくれた彼がいる。永石君がいる。永石君がいるなら、わたし、頑張れそう。そんな気がする。 「桜!桜!心配したんだぞ!桜!」 「本当に心配したのよ!もう、これ以上迷惑かけないで!」 父らしき者と母らしき者がわたしを心配…
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記憶の海 1

わたしは家に戻った。ああ、これでまた学校に行く日々が始まる。でも、彼がいる。学校には彼がいる。わたしを助けに来てくれた彼がいる。永石(ながいし)君がいる。永石君がいるなら、わたし、頑張れそう。そんな気がする。 「桜!桜!心配したんだぞ!桜!」 「本当に心配したのよ!もう心配かけないで!」 父と母がわたしを抱き締める。そ…
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学校脱獄計画 後書き

小説「学校脱獄計画」について少々。 白龍「この小説は2009年12月3日から2010年1月13日の間に書きました。小説「人形遊び」に登場した此花 桜(このはな さくら)さんと永石兄弟の小学生の時のエピソードでした。」 パルナ「登場したのはほとんどゆーの方だけどね。」 白龍「「人形遊び」の方で少し明かしましたが、兄の永石 優(な…
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学校って?

いつも遊びに来て頂いてるブラックホークさんのところで緊急座談会があったので、うちでも『学校』についてお喋りしました。 メンバー 千花 白龍(せんか はくりゅう)…ドラゴンだけど人語が使える湖の主。 白木 翼(しらき つばさ)…変身しなくても魔法が使える少女。 チュルーリ…見…
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学校脱獄計画 5

少しづつ目が闇に慣れてくる。いや、もう慣れていた。屋上には誰もいなかった。隠れられそうな場所も見てみたが、誰もいなかった。僕の推理は外れていたのだ。僕はドッと疲れが出て、その場に座り込んだ。その時、向こうの別の棟の校舎の屋上が見えた。 「…見つけた…。」 僕は全速力で走り出した。 反対の棟の屋上に行くために…
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学校脱獄計画 4

『『七夕』の日に旅立つわたしは出来る限り誰にも止められない状態を作らなければなりません。』 違う!止めて欲しいんだ!だからノートを残したんだ! 『なぜなら、もし神様が存在するのならば、貴方はどんなに助かり難い状況であっても助けて頂けるはずです!』 助ける!絶対助ける!絶対に君を助ける! 『偶然誰かに助けられた、な…
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学校脱獄計画 3

『学校は牢獄です。『真面目』な者達が入る牢獄です。ご覧下さい。『真面目』でない者は授業中であっても簡単に教室を抜け出し、自由な外へと羽ばたける『権利』があるのです。もう誰も止めようとしません。しかし『真面目』な者達が抜け出そうとすれば簡単に捕まり、連れ戻されます。ああ、『真面目』でない者達が羨ましい。妬ましい。 しかし、神様!こんな醜…
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学校脱獄計画 2

『神様、わたしはただ可憐に散っていく桜であることを止めようと決意しました。そうです!神様、貴方は全能であるがゆえにわたしがこれから何をするのか全てお分かりでしょう!わたしは自らの命でもって貴方の存在を証明しようと決心したのです!もし、貴方の存在を証明出来れば、それはきっと死にゆくわたしに小さな満足感を与えてくれるでしょう!証明の日にちは…
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学校脱獄計画 1

『ああ!また日が差し込んでくる!神様神様神様神様!どうして貴方は『朝』というものをお創りになられたのですか!どうして世界を光と闇に分けてしまわれたのですか!今日は木曜日、明日は金曜日、土曜、日曜…。そして月曜日がやって来る!神様、貴方は七日目にしてようやく休まれた!それなのに、わたしは貴方よりも劣る、それなのに!貴方はわたしにどれだけ働…
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邂逅 後書き

小説「邂逅」について少々。 白龍「この話は2013年1月31日にパソコンに打ち始め、その日の内に完成しています。」 パルナ「出た!はくりゅーの得意技、一日で完成。」 白龍「脚本は頭の中で固まっていたので。ちなみに、四郎さんのところに翼ちゃんが押しかけて熱烈告白「仲間になってください」と言うパターンもありかな、と思っていたのです…
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邂逅 5

少女はわたしに資料を見せる。それは依頼主の息子の検査結果だった。 「もしかするとまだ完全解決ではないかもしれません。」 少女の言葉に依頼人が過剰反応する。 「ど、どういうことだ!?息子は助かったんじゃないのか?」 「精密検査をしてみないとはっきりとは言えないのですが、『オタフク炸裂死病』に隠れて別の病気があるようなのです。」 …
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邂逅 4

わたしはどうしてもチーム『ナイチンゲール』の治療現場を見たかった。治療不可能とまで言われる『オタフク炸裂死病』に対して、どんな治療を行うのか。そして、失敗した時はわたしが治療しようと考えていた。 わたし達は依頼主の息子の病室に案内された。この豪邸には元々病室などなかったのだが、息子が『オタフク炸裂死病』にかかって二十四時間体制での…
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邂逅 3

「でしたら治療を始めたいので息子さんのところに案内してください。」 「な、治るのか!?治せるのか!そ、そもそもなぜ子供をここに連れてきている!?」 少女の後ろにいた女性が依頼主を睨むと同時に不機嫌そうに答えた。 「連れてきている、だと?チーム『ナイチンゲール』のリーダーは白木(しらき)様だ。リーダーなくして治療が出来るか。そして、…
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邂逅 2

時間になって依頼主が現れた。それと同時に入口が閉められて、屈強な黒服の男達が周りを囲む。ボディガード、というより囚人の逃亡を防ぐ監視員といった雰囲気だ。依頼主も資産家というよりマフィアのボスと言った方が正しそうだ。どうもキナ臭くなってきた。そんな中、依頼主が話を始める。 「世界に名だたる優秀な皆さん。皆に集まってもらったのは他でもない…
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邂逅 1

かつて、わたしは父と同じ医者だった。しかし、今は闇医者として生きている。 医師免許を剥奪されたことに関して恨みも後悔もない。未認可の薬を使用してでも救いたかった命だ。救えたのだからそれでよかった。 だが、医師免許を失って以降の生活は楽ではなかった。定まった病院もなく、こそこそと小さく病院の看板を出しては見つかって逃げたり、違法な治療…
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ゲーム:スティールプリンセス~盗賊皇女~について

白龍「小説の方、一応完成したけど出来がイマイチだな…。少し時間をおいてからリメイクしようかな…。」 翼「という訳で、今日もゲーム感想です。」 パルナ「はくりゅーは小説を発表する時、いつも弱気になるからね…。」 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。…
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ゲーム:怪盗ルソーについて

白龍「そうだ、ゲーム感想でお茶を濁そう。」 パルナ「迷案だね。」 白龍「あれ?漢字…。」 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。 ・ネタバレだらけです。 ・ところどころ改変がなされている部分があります。 ・心の広い方じゃないと不快に感じるかも…
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キングの称号 後書き

小説「キングの称号」について少々。 白龍「この話は2013年1月20日に考えて書きました。考えてから書くまで多分四時間ぐらいかかっています。」 パルナ「それ普通、即興って言わない?」 白龍「そうかもしれません。」 パルナ「しっかし、ついにつばさの本領発揮だね。」 白龍「僅か九歳にしてこれだけの能力の持ち主。思えば、翼ちゃん…
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キングの称号 5

しかし、それはまるでシャボン玉のように弾けた。 「何っ!DCはこんなに硬いのか!?」 いや、違う。オレ自身も驚いている。そんなはずはない。何で…。 『おい、謝れ。』 オレは、理解した。全てを理解した。立ち上がった少女を見て全てを理解した。今、この場はホーリーフィールドが発動しているんだ。それでオレは無傷だった。それでもな…
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キングの称号 4

次の瞬間、銃声が響く。少女は呆気ないぐらい簡単に倒れた。地面に血が広がり、少女の白い髪が赤く染まった。倒れた少女はピクリとも動かなかった。 「なっ!てめえ!」 「おっと!お前も風穴を開けられたいか?」 そいつは悪魔退治用の中型の銃を向ける。これはあいつの質問に対してイエスと答えているようなもんだ。まさか悪魔召喚を行っていたのが…
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キングの称号 3

「ふう、これで大丈夫ですね。エネルギーは使い切りましたが、悪魔は全員送還しました。」 額の汗を拭う少女にオレは質問をする。 「…おい、ちょっと待て。なんで悪魔共を殺さなかった?」 「え?」 「あいつらはいずれ何らかの方法でこっちに来て悪さをするだろう。ここで殺しておいた方が後々、都合がいいだろうが。」 「…恨みを買ってでも、で…
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キングの称号 2

普段なら悪魔共の中に一気に飛び込んで蹴散らしてやるんだが、子守りしながらじゃどうしようもない。その場でかかってくる悪魔の攻撃に対処するしかないじゃないか。 そう思った次の瞬間、少女は呪文を唱えた。 「護りの要、ホーリーフィールド。」 その言葉と共に少女を中心として町全体を覆う魔法陣が広がった。それに伴って悪魔共が吐いた炎が消え…
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キングの称号 1

この世界には闇に潜む生き物、悪魔とそれを対峙する人間、エクソシストがいる。 「やれやれ…。今回の仕事は助っ人を付ける、だって。オレ一人で十分だってのに、古蝶(こちょう)さんと来たら…。」 黒いボロ切れに身を包んだ一人の男が小高い丘の上でブツブツと文句を言っている。小高い丘から下を見下ろせば、いくつもの家が緑の木々の中にある。道と…
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季節外れの肝試し 後書き

小説「季節外れの肝試し」について少々。 白龍「この話は即興です。キャストを翼ちゃん、水太君、その他数名として、通勤中に頭の中でこねくり回してたら出来ました。」 パルナ「へー。」 白龍「水太君を含めた、翼ちゃん、写田君、麗子さんの四人が高校生編のメインメンバーになります。まあ、まだまだたくさんの人が高校にはいるんですが。」 パ…
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季節外れの肝試し(後編)

おいどんが帰ろうと玄関近くまで来た時、廊下の端を何かが通り過ぎたでごわす。なんと狐でごわす! 「ま、待つでごわす!」 おいどんは反射的に狐を追いかけたでごわす。狐はどんどんどんどん廊下を駆けていくでごわす。とても追いつけないでごわす。しかし、その時、狐にどこからともなく雑巾が命中したでごわす! 多分、白木どんが仕掛けた肝試しトラッ…
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季節外れの肝試し(中編)

「ただいま戻りました。ヨーコさん、ドンコさん。」 教室には見知らぬ女性と男の子の二人がいたでごわすが、どこを見渡しても狐はいなかったでごわす。どうなってるでごわすか? 「し、白木様…。」 「ままま、堅い話は抜きにして。紹介しますね、こちらは私のクラスメイトの水太さん。」 白木どんはおいどんを紹介した後、クルリと回って二人の方に行…
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季節外れの肝試し(前編)

おいどんの名前は水太 権田(みずぶとり ごんた)。高校一年生でごわす。おいどんはこんな大きな体を持っているのでごわすが、気は凄く小さいんでごわす。今日はうっかりして教室に宿題プリントを忘れてしまったんでごわす。ああ、怖いでごわす、怖いでごわす。夜の学校、怖いでごわす…。でも宿題の提出日は明日の一時間目の授業。取りに行くしかないでごわす……
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「お天気雨」後書き

小説「お天気雨」について少々。 白龍「この話は2011年1月26日に書きました。最初のタイトルは狐の嫁入りだったんですけれども、それだとバレバレ(?)なのでお天気雨にしました。直球もいいけど変化球も。」 パルナ「つばさ、ちょこっと本気モードだったね。」 白龍「天変地異が起こせるってどんだけ…。」 パルナ「でも、れいこーは…
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お天気雨(後編)

長い、長い、階段が長い。一体どこまで続いているの!? 『待て、人間!』 狐達が先回りして道を塞ぐ。わたくしは横に広がる森に飛び込んだ。しかし、その先にあったのは急な斜面。わたくしは転んだ。起き上がった時にはもう狐達に囲まれていた。絶体絶命だった。 その時、目の前に巫女装束の少女が降り立った。 「麗子さん。」 「白木…さん…?」…
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お天気雨(中編)

わたくしの帰り道のすぐ近くにこんな場所があったなんて。町中にある小高い山、頂上に続く長い石の階段、周りは木々が茂っていて、正面には大きな赤い鳥居。ここは神社のようね。神社の赤い鳥居の前には狐の石像が左右に一体ずつ、そしてその二体を結ぶようにしめ縄が張ってあり、そこには「本日立ち入り禁止」と書かれた看板がかかっていた。雨が強くなってきたの…
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お天気雨(前編)

白木 翼(しらき つばさ)。わたくしのクラスの中で最も異彩を放つ存在。 白木 翼、あなたは凄い。わたくしは本気でそう思っている。でも、あなたはきっと自分の実力の十分の一も、百分の一も、千分の一も出していない。そして、そのことを巧妙に隠している。きっとそれに気がついているのはわたくしだけ。 白木 翼、今一番気になる存在。わたくしはあな…
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「スイカサッカー」後書き

小説「スイカサッカー」について少々。 白龍「この話は2011年~2012年のどこかで思いついた話でした。すごく短い話だったし、何だか書く機会を失っていて、頭の中にアイデアだけ置いてたんでしたね。」 翼「私達の高校生活の話ですね。こうして青春の1ページが追加されました。」 白龍「翼ちゃんが小学生の頃の作品ミッケタナボッケや中…
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スイカサッカー(後編)

いよいよ前代未聞のバトル、スイカサッカーが始まった。 『さあ、只今キックオフ!先攻はサッカー部!おっと、サッカー部部長、早くも仕掛けていく!』 『制限時間も多くありませんし、攻撃人数も限られています。先手必勝といったところでしょうか。』 『サッカー部部長、鮮やかなドリブルで園芸部副部長を抜いたー!』 『見事なスイカ捌きですね。』…
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スイカサッカー(前編)

僕の名前は写田 真一(しゃった しんいち)。紋白町にある私立高校に通う高校一年生だ。僕の趣味は写真撮影。なので入学初日に写真部がなくてがっかりしたけど、新聞部に記者にならないかと誘われた。そこでなら写真の腕も生かせるというもの。ただ、入部してみたけど、記事集めって結構大変だ。そんなことをクラスメイトの翼ちゃんに言ったら今日の放課後、運動…
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第二回人気投票 おまけ

翼「さて、白龍さん。第二回人気投票を始める時に言っていた1位と7位への特別賞なんですが…。」 白龍「そうなんですよね…。6位が二人なので7位がいないんですよ。やっぱり特別賞は最下位にすべきだったか…。まあ今更言ってもしょうがないんですが。」 ミッド「む!」(6位) チュルーリ「かかっ?」(6位) ミッド「特別賞はチュルーリ様が受…
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第二回人気投票結果発表!その3

翼「さて、いよいよ5位からの発表です。」 パルナ「それでは登場してもらいましょう!4.5票獲得のキュイク!」 キュイク「ここ、どこよ…。」 白龍「楽屋裏ですよ、楽屋裏。」 キュイク「で?ワタシに何の用!?」 白龍「わあ、何だか機嫌が悪い…。」 キュイク「ああ、思い出した!あんなガキにワタシは殺されたんだった!クッソ!やってく…
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第二回人気投票結果発表!その2

白龍「それでは昨日に引き続きまして結果発表です。と、その前に人気投票結果に間違いがございました…。申し訳ございません。0.2票を獲得した24位はGUN-Qさんではなく、GUN-Gさんの方でした。」 GUN-Q『ちっくしょおおおおお!!!!』 GUN-G「まさかワシの出番が来るとは…。」 GUN-Q『あの時ちゃんと殺したのに…。』 …
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第二回人気投票結果発表!その1

投票リストはこちら。 千花 白龍「さてさて、表裏さん、アッキーさん、ブラックホークさん、呵々闘諍さん、きむらのほうしさん、すずなさん、投票ありがとうございます。それでは第二回キャラクター人気投票の結果発表です!」 パルナ「司会進行は湖の看板娘、皆のアイドル、パルナと~。」 白木 翼「私、白木 翼(しらき つばさ)と湖の主、…
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ゲーム:ダンジョン オブ ウインダリアについて

翼「いよいよ今日が人気投票の締切日ですね。」 カトレーア「23:59まで投票出来るわよ。っていうかまだの人はさっさと投票しなさい。」 翼「宣伝ありがとうごございます、カトレーアちゃん。」 カトレーア「べ、別に絶対投票しなきゃいけないって訳じゃないけど、その…。投票、して、くれると嬉しい、かも…///」 白龍(ツンデレ…。) パ…
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ゲーム:ラグナロク オンラインDSについて

パルナ「何か、はくりゅーが紹介してるゲームって、世間で評判良くないのが多くない?」 白龍「中古品ばかり買ってる影響でしょうか…。ちなみに、この七日間のゲーム感想は面白かったのとストーリーとかがどうも…ってのを交互に出すようにしています。」 パルナ「別に気にしなくていいとは思うんだけど。」 白龍「それに、そのための注意書きですもんね…
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ゲーム:ブラッド オブ バハムートについて

白龍「そう言えば注意書きって慣れてくると読み飛ばしちゃうんだよな…。注意書きの存在意義が揺れている…。」 ルビデ「責任逃れのために書いておこう。」 翼「初めて見るの人のためにも注意書きは書いてあった方がいいでしょう。分かりやすく書いてあれば更に良いですね。」 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 …
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ゲーム:きみのためなら死ねる について

白龍「さーて今日のゲーム感想は?」(サザエさん風に) 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。 ・ネタバレだらけです。 ・ところどころ改変がなされている部分があります。 ・心の広い方じゃないと不快に感じるかもしれません。 白龍「私は感想や何やらを…
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ゲーム:モンスターガーディアンズについて

白龍「今日もゲーム感想、だらだら喋りまーす。」 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。 ・ネタバレだらけです。 ・ところどころ改変がなされている部分があります。 ・心の広い方じゃないと不快に感じるかもしれません。 白龍「私は感想や何やらを述…
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ゲーム:世界はあたしで回ってるについて

パルナ「という訳で人気投票締め切りまでダラダラ喋ろう!」 白龍「じゃあ、前回同様ゲームの感想でも。小説を発表するとキャラクターが増えてしまいますからね。」 注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかも。 ・このゲームを知らないと楽しめないかも。 ・ネタバレだらけ。 ・原文そのままじゃないです。 ・ところどころ改変され…
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第二回人気投票開催!

千花 白龍「明けましておめでとうございます。そして、今年もよろしくお願いします。」 パルナ「そんな新年早々だけど、第二回キャラクター人気投票始めちゃうよー!」 白木 翼「前回の様子と結果はこちらです。」 http://92428657.at.webry.info/201207…
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混線世界で冒険譚Ⅱ 最終話

勇者パルナとツヲの決闘(デュエル)の3ターン目が始まる。 パルナ「パルナのターン!行くよ!まずは調和の宝札でガード・オブ・フレムベルを捨てて2枚ドロー!…来ない…。トレード・イン発動!ダーク・ホルス・ドラゴンを捨てて2枚ドロー!来たー!!トフェニドラゴンを特殊召喚!続いてデブリ・ドラゴンを通常召喚!効果で伝説の白石を蘇生!それを除…
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混線世界で冒険譚Ⅱ 六話目

選択 【パルナと――――――!】 千花 白龍は勇者パルナにとって、大切な存在だ。それが、自分の目の前で傷付けられた。冷静でいられるはずがない。既にその瞳は怒り、そして狂気に染まっていた。 パルナ「【パルナと殺し―――!】」 ぽふっ。 白龍「やれやれ、物騒ですね。」 パルナ「あ―――。」 勇者パルナの頭…
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混線世界で冒険譚Ⅱ 五話目

選択 【???】 パルナ「どこかで見たような…。」 現れたのは青い髪の凛とした雰囲気を持つ青年であった。その瞳は閉じていて、唇は全てを見透かすかのように軽く笑っている。 ツヲ「初めまして。パルナちゃん。」 パルナ「どこで見たんだっけ…。っていうか誰?」 白龍「あああ!ツヲさんが出てるー!」 パルナ「はくりゅー、起…
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混線世界で冒険譚Ⅱ 四話目

選択 【扉を少し開けて様子を伺う】 パルナ「【扉を少し開けて様子を伺う】ことにしよう。様子も分からずに入ったら逆にピンチになるかもしれないしね。」 勇者パルナは扉を少し開けて中を見た。 白龍「ジャンジャ・グローレスト・ハーモニクス!(ただの尻尾ビンタ)」 ???「ざっけんなあ!!踊れえ!風精霊(シルフィード)共!!!…
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混線世界で冒険譚Ⅱ 三話目

選択 【選択肢以外の行動】 パルナ「ワープの先がちょっと怖いから、取引はなし!でもこのまま見逃すのもなんだし…。ねえ、一つだけ答えてよ。」 相方『何だ?何を答えればいい?』 パルナ「魔王って誰?」 パソコンの画面はしばしの沈黙の後、動き出した。 相方『…俺が喋ったってことは内緒にしてくれる?』 パルナ「オッケー。…
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混線世界で冒険譚Ⅱ 二話目

選択 【そうだ、空を飛ぼう】 パルナ「そうだ、空を飛ぼう。パルナってば【(今後のネタバレのためヒ・ミ・ツ)】だから空を飛べるから、塔まで飛んで行けばいいんだ!」 勇者パルナは早速、空へと舞い上がった。ここで勇者パルナの特性、鉄壁スカートが発動した。空を飛んでいる間は一切スカートの中が見えることはない…
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混線世界で冒険譚Ⅱ 一話目

選択 【一気に真正面から塔に入る】 パルナ「よし、【一気に真正面から塔に入る】とするかな~。」 勇者パルナはクラウチングスタートの構えを取った。強行突破の姿勢であった。 パルナ「レディ・ゴー!」 勇者パルナは目にも止まらぬ速さで塔へと走り出した。しかし、次の瞬間、目の前に鋭い剣が現れた。パルナはそれを寸前のところ…
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混線世界で冒険譚Ⅱ プロローグ

ここは千花 白龍の憩いの湖。ゆったりまったりな湖の片隅で一人の少女が白い龍に腹を立てていました…。 パルナ「はくりゅー!最近、小説がダークサイドばっかり!どういうことなの!」 白龍「うーん、私の本質はダークサイドってことなのかもしれません…。」 パルナ「もう、そんなことばっかり言って!こうなったらパルナ出撃だよ!翼!脚…
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Engagement ring 後書き(みたいな)

小説「Engagement ring」について少々。 白龍「これにてEngagement ringは終わりです。皆様、いかがだったでしょうか。この作品は2008年7月29日から2009年2月4日までかかって書きました。ただし、第五話「真実」を書いた後、しばらく書けなくなってたんです。2008年11月18日に再開して、最後まで書…
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絵をもらっちゃった!その6

ルビデ「ルビデ参上!ってかあの時は悪魔の姿そのままだったような…。」 プリスター「いいじゃない、別に。ワタシが可愛ければ。」 湖に遊びに来て頂いた絵師サーナイトさんがハロウィンの時の悪魔達を描いてくれました。結構前にもらっていましたが、中々タイミングがなくて発表が遅…
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Engagement ring もう一つのエピローグ

―――――――――――――――――――――――― オーセアンが妻の白姫と母のアリスを連れてセンテルを脱出した時の話。水精霊(アクアリウス)に乗り、向かう先は冬の国。その途中のことだった。 「…お腹、空いた…。」 「母上?」 オーセアンはギョッとした。母親の目は虚ろに揺れていた。 「…オーセアン…ヒメちゃんを幸せにするのよ?…
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Engagement ring エピローグ

あの戦から数年、一時は無人になったセンテルにも、少数ではあるが人が戻って来た。 カトレーアはかつてのセンテルの場所に小さくてもいい国を創る決心をした。 秋の国は不可侵条約が生きているとして不干渉を貫いた。 冬の国はかつての春の国の土地を手放し、自国に引きこもる形で鎖国に入った。 夏の国はカトレーアを支援し、経済面、人材面などで大…
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Engagement ring 第十六話 対決 4

カプッ。 闇大神霊(アルドンパカ)は自分の首筋に何かが噛み付いたのに気が付いた。小さな手、小さな唇、その少女はチュルーリ。 『!?』 (油断したな、羽虫よ。私を誰だと思っている?老いても【英雄の子孫】チュルーリだぞ?) 『離せ…!力が、抜ける…!』 (今、私は元々の世界に引っ張られている途中だ。だから、お前も一緒に引っ張る…
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Engagement ring 第十六話 対決 3

「ハデスは…ハデスはどこ!?ハデス!!!」 必死に叫ぶカトレーアに少年は淡々とした口調で話す。 『最早ハデスは戻らん。』 「嘘よ…!嘘よ!そんなの!ハデスは絶対…!」 『お前のおかげでな。』 「…え?」 『全てを奪われ、全てを諦めた奴が、それでも欲したもの、それがお前だ。そのお前が隣にいる幸せな幻を今、奴は見ている。どうして…
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Engagement ring 第十六話 対決 2

中心に近づくにつれて、奇妙な音が聞こえるようになった。まるで何かが詰まった巨大な歯車を無理やり動かしているかのような音。それがいびきだと分かったのは三人が中央の部屋に入った時だった。王宮の中央の部屋の中央にある黒い台座の上に一人の少女が眠っている。その髪の毛は辺りを埋め尽くしており、外に出ている物もある。 (あの黒いのが髪の毛だったな…
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Engagement ring 第十六話 対決 1

龍の姿をした炎精霊(サラマンデル)に乗って筒姫、ハデス、カトレーアは大陸の中心に位置するセンテルに向かっていた。そろそろ、目的地が見えてこようとした時、その方向からいくつもの煙が上がっているのが見えた。 「手遅れとかいう展開は御免だぜ…。」 筒姫はここまであっさり進めたことに不安を感じていた。魔法防壁や妨害が一切ない。つまりは、魔法…
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Engagement ring 第十五話 暴走

センテル王宮の中央の部屋で、オーセアンは呆けたようにその場に立ち尽くしていた。 (…考えろ、冷静になって状況を見極めろ。父上は死んだのか?もう、この世界には戻ってこないのか?だとすれば…。) その時、黒い台座が光り輝いた。そして、光の中から一人の女性が飛び出した。ウエディングドレスを身にまとったその女性をオーセアンは反射的に受け止め…
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Engagement ring 第十四話 望み 6

「…かかっ。かかかっかっかかっかかっかかっかっかっかかかっかかっか!」 チュルーリは突然笑い出した。 「そうかそうか、闇大神霊(アルドンパカ)が最強か。それはひょっとして冗談か何かか?」 『それが遺言か。』 国王にまとわりついているヘドロが形を変える。一つは何でも貫きそうな鋭い槍。一つは何でも食べてしまいそうな巨大な口。国王はチ…
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Engagement ring 第十四話 望み 5

「風神霊(シルフ)。」 国王のその一言と共に、周りに風の防壁が出来て炎神霊(サラマンデル)の牙を防いだ。風の防壁の中に大きな目が見え、それが炎神霊(サラマンデル)を睨んだと同時に、風の防壁の内側から竜巻が発生して炎神霊(サラマンデル)を吹き飛ばした。風の防壁が消えて、国王の風神霊(シルフ)の姿が現れた。本来、精霊や神霊に決まった形はな…
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Engagement ring 第十四話 望み 4

「『妻が死んだのは次女が生まれるのと同時だった。難産だった。そのせいで長女は次女が妻を殺したと思い込んでしまった。長女はことあるごとに次女を苦しめた。このままでは長女が次女を殺してしまう。そこで次女を王宮から離し、長女を手元に置いて監視することにした。この頃の長女はすでに魔法使いとしての実力があったため、もし長女を王宮から離しても必ず復…
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Engagement ring 第十四話 望み 3

「大・破動弾!」 チュルーリの手から魔力の塊の破動弾が放たれる。だが、その時にはキュイクの姿も雷神霊(ライジン)の姿もチュルーリの前にはなかった。 微弱電流による筋肉強化とそれによって強制的に筋肉を動かすことの出来るキュイクは、足に仕込んだ魔力を放つことで更に加速することが出来る。暗殺者として身体能力を最大限まで鍛えたキュイクの動き…
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Engagement ring 第十四話 望み 2

髪の毛に絡み取られたキュイクは脱出しようともがいていた。 「雷(スンデス)!!」 大暴れの後、ようやく髪の毛を電撃で焼き切ったキュイクは、自分が見知らぬ場所に来ていることに気が付いた。ゴツゴツした岩場ばかりが続き、草木はあっても全て枯れている。かつては川が流れていたような後があっても水はない。生き物の気配など感じられない、雰囲気も暗…
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Engagement ring 第十四話 望み 1

「よいか、オーセアン。あの女キュイクはお前が助けて欲しいと願ったから助けた。しかし、お前にはわたしさえいれば十分だ。姉も妹もいらない、そうだろう?」 「…ああ、そうだな…。」 キュイクを取り戻し、夏の勾玉を手に入れたセンテル軍は早々に本国へと引き上げた。オーセアン達の帰還により、四つの勾玉が軍事国家センテルに集まった。 センテ…
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Engagement ring 第十三話 反撃 5

「おお、来た来た。」 筒姫、ハデス、カトレーアはフラメの街の郊外で地平線を見つめていた。視界に広がる砂漠の先から何十もの炎のトカゲが大きな荷物を背負って現れた。トカゲの大きさは炎神霊(サラマンデル)ほどではなかったが、それでも小さな家と同じぐらいの大きさであった。 「まさか、あれ全部が筒姫の炎精霊(アフレエテ)?」 「もちろんさ。…
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Engagement ring 第十三話 反撃 4

のぼせているカトレーアをよそに筒姫は話し始めた。 「とりあえずかいつまんで言うとだな、もうすぐこの街に救援物資が届く。街の復興が始まるのさ。そうなれば仕事はいくらでもある。適当な期間、働いて金を貯めれば、後は別のところに行くもよし、ここで暮らすもよし。センテルの狙いは夏の勾玉のみだったようだし、しばらくは攻めてこないだろ。王が変わるま…
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Engagement ring 第十三話 反撃 3

突然、大きな鐘の音が響いてきた。 「!?」 その音の正体は近くにある教会の鐘で、正午を知らせるものだった。鐘の音は知らせついでにハデスとカトレーアの間にあった雰囲気を眠気ごと破壊していった。カトレーアは急に気恥かしさがこみ上げてきた。 「ハ、ハデス、朝ご飯にしましょ!食堂に行くわよ!」 カトレーアは赤い顔を抑えて、慌てて下に降り…
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Engagement ring 第十三話 反撃 2

フラメの軍の司令室を出た筒姫はとある旅館に向かった。そこにカトレーアとハデスがいると聞いたからだ。 「カトレーアー、ハデスー、起きてるかー?入るぞー?昨日は――――。」 そう言いながら筒姫は部屋に入った。部屋の真ん中辺りにある大きな布団の中から眠そうなカトレーアが顔を出す。その同じ布団の中にハデスもいた。 「んっ…!筒姫!?ちょっ…
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Engagement ring 第十三話 反撃 1

一夜明けて太陽が登ったことにより夏の国の一都市、フラメはようやく落ち着きを取り戻した。しかし、被害は甚大で、筒姫は部下のヘアルトを呼んで、状況の報告を聞いて溜め息を吐いた。 「…大被害だな。」 「はい…。しかしこの状況の中で、死者が出なかったのは奇跡としか言いようがありません。」 「そうだな、それもわざとだろうが。」 「は?」 …
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Engagement ring 第十二話 願い 2

「ハデス!ハデス!」 ハデスは目を覚ました。目の前にはカトレーアがいた。辺りは薄暗かったがハデスとカトレーアの指輪がほんのり光っていてお互いの顔は比較的はっきり見える。 「よかった~。今、他も掘り出すから待ってて。」 カトレーアは大きな氷のハサミでもって、ハデスの周りにある氷を砕く。その手はすっかり霜焼けになっていて、顔を見ればか…
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Engagement ring 第十二話 願い 1

暗い地獄の穴の中、カトレーアの声が響き渡る。 「ハデスー!!!」 しかし、串刺しにされたハデスの反応はなく、それどころかハデスの周りに氷が発生し、完全に氷の中に生き埋めになった。 「―――ー!」 もはや、カトレーアの声はハデスの耳には届かなかった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――…
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Engagement ring 第十一話 姉と妹 3

「筒姫様を守れぇ!」 忠臣へアルトを中心に筒姫のいる場所への警備が固められている。しかし、相手は水の精霊が複数。破られるのは時間の問題だった。 「雑魚が群がるな。わたしは早くオーセアンの所に帰らなければならないのだ。」 「なっ!?白姫!」 新手の水精霊(アクアリウス)数体と共に現れた白姫。あっという間にヘアルト達を蹴散らして、白…
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Engagement ring 第十一話 姉と妹 2

突然、牢全体が揺れだした。 「なっ!?」 牢の床が崩れ、水精霊(アクアリウス)が飛び出した。その水精霊(アクアリウス)はキュイクを抱えて牢を脱出した。これはカトレーアもハデスも止めることなど出来なかった。自分達の足元も危なく、外に脱出するので精一杯だったからだ。 外に出ると街のいたるところで水精霊(アクアリウス)達が暴れていた。あ…
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Engagement ring 第十一話 姉と妹 1

お兄様が来るならお姉様も来ているに違いない。カトレーアの読みはピタリと当たっていた。そして、姉の性格から、真正面からは来ず、それでいて自分の手で全て行うということから奇襲に注意していたのもピタリだった。幼い頃に一緒に過ごした時間はどんな意味であれ、互いのことを理解するのに必要な材料だった。 ハデスの遊撃と筒姫の炎神霊(サラマンデル)に…
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Engagement ring 第十話 初戦 5

「水針(ワーエドレ)…。」 次の瞬間、ハデスに一本の黒い刃が突き刺さった。呪文を唱えたのはオーセアン。彼はハデスが放った黒い刃にこもる魔力と自分の流れ出た血液の水分を利用して魔法を使った。赤い水針(ワーエドレ)の先は魔力節約のためにハデスの黒い刃を代用していた。ハデスは一旦後方に下がった。 「あ、お、オセ、オーセア、ア、あ!ああ、あ…
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Engagement ring 第十話 初戦 4

水神霊(ウンディーネ)が追加の神水で優位に立ったその時、フラメの方向から一つの黒い塊が高速で飛んで来た。それは黒い霧をまとったハデスだった。カトレーアがハデスに与えた指令は、水神霊(ウンディーネ)を操っている術者と直接戦うこと。そうすれば二つのことを同時にしなければならず、水神霊(ウンディーネ)を操り切れずに炎神霊(サラマンデル)が逆転…
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Engagement ring 第十話 初戦 3

「お待ちしていましたわ。お姉様。」 (!!カトレエアァアア!?!?) キュイクはどれだけ肝を潰しただろう。その瞬間に自分の隠密行動の発覚と実の妹がセンテルを脱出して夏の国に協力しているという事実。暗殺計画は失敗したも同然であった。 「奇襲は予期されていない場合にのみ成功する。ご愁傷様でした。」 カトレーアはにこっと笑った。キュイ…
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勤労感謝の日

パルナ「みんな~、こんばんは~!憩いの湖の看板娘にして恋愛ますたあ、ポケモントレーナーでポケモンレンジャーのパルナだよ~!」 翼「皆さん、こんばんは。『千花 白龍の憩いの湖』のもう一人の看板娘、白木 翼(しらき つばさ)です。」 パルナ「今日は勤労感謝の日。だからはくりゅーにはゆっ…
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Engagement ring 第十話 初戦 2

城壁に立った者の姿を見て、白姫は言った。 「筒姫。」 白姫の言葉にオーセアンは驚いた。 「筒姫、だと!?」 オーセアンにとって最前線のこの地に夏の国の総大将、煉獄女王筒姫が来ているのは意外だった。 (まだ奥地にいると思っていたが…行動が早いな。だが、上手くいけば…。) 『春の国の惨状は見てきた。よくもあれだけのことが出来…
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Engagement ring 第十話 初戦 1

オーセアンの陣営では攻撃のための準備を進めていた。 (まずはフラメを落とし、夏の国制圧の足掛かりにする。) オーセアンが地図を眺めていると、膝に座っていた白姫がそれを取り上げた。 「オーセアン、準備が出来たようだぞ。さあ、わたし達の愛の力を見せてやるとしようではないか。」 「ああ、そうだな。」 砂漠にいくつも並べられた水入りの…
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Engagement ring 第九話 勧誘 3

その筒姫からは威圧感と呼べるようなものは感じられなかったが、カトレーアはハデスの影に隠れた。筒姫は苦笑いを浮かべる。 「何かずいぶんビビられてるな…。センテルから追い出されたんだろ?とって食うような真似はしねーよ。それに追われたんなら恨みもあるだろ。それ、晴らすのに協力してやってもいいぜ?」 「…恨みは、ないわ。ただ、戦に関わりたく…
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Engagement ring 第九話 勧誘 2

「んー?」 突然現れたその女性は子ども二人を囲んでいる兵士達を睨み付けた。兵士達は直ちに包囲網を解き、整列した。その中で一人、前に出ている者がいる。先程ハデスを勧誘していた男である。彼がこの部隊の隊長のようであった。 「えっと、ですね、これは、その…。」 その男は女性を前にして口ごもった。 「はっきり言えばデコピン一発で済まして…
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Engagement ring 第九話 勧誘 1

ハデスは賞金として10万ゴルドを手に入れた。 「ハデス君、だったね。君の魔法は素晴らしかったよ。」 それと同時に賞金を渡した主催者の一員と思われる男から兵士としての勧誘を受けた。 「その素晴らしい才能、その力を夏の国、筒姫(つつひめ)様のために使わないか?」 めんどくさい、とハデスが言う前にカトレーアが答えた。 「断るわ。行く…
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Engagement ring 第八話 逃避行 3

カトレーアは胸を躍らせた。ハデスに背負われて待機室に入った時、カトレーアはあの食べ物の気配を感じた。 (これは…感じる…。今まで気が付かなかったのがおかしいくらいだわ。この甘い匂い。香ばしい香り。圧倒的な存在感!どんな闇の中でも見つけられる!) カトレーアは気が付くとチョコレートドーナツを山のように皿に盛って席に着いていた。 「ふ…
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Engagement ring 第八話 逃避行 2

次の日、カトレーアとハデスはセンテルの国境まで来ていた。 「行くわよ、ハデス。私達はもう、この国にいられないんだから。」 カトレーアの指示でハデスは関係ない方向に炎(ブラーゼ)を放つ。国境の見張りの兵はすぐにそれに気が付いた。それは同時に他のことに対する注意力がそれたということである。カトレーアはこの隙を突いて国境を越えようと物影か…
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Engagement ring 第八話 逃避行 1

軍事国家センテルから逃げ出したカトレーア。ハデスによって抱き抱えられて王宮から脱出したカトレーアは運ばれるまま、どこに向かっているのか分からなかった。親に戦に、人殺しに協力しろと言われた心の動揺もあって、しばらくはハデスに身を任せていた。 カトレーアを抱えてずっと走っていたハデスだが、使われていなさそうな小屋を発見し、そこで止まった。…
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Engagement ring 第七話 秋の国 3

センテルの首都、国王の謁見室に緊張が漂っていた。センテル国王と凄腕の魔法使い達が揃い、その向かい側にはただ一人、従者すらつけずにいる秋の国の女王、染姫がいる。 顔や手足には深い皺が所狭しと刻まれた、細い体の女性。その立ち姿は枯れ木にも似ているが、染み出す魔力はまるで溶岩。いつ大噴火してもおかしくなく、そうなれば自然災害級の被害は免れな…
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Engagement ring 第七話 秋の国 2

突然センテルに現れた染姫に対してどうするかの緊急会議がすぐに開かれた。国王を始めとして、センテルにいる主だった魔法使いや重役が集まった。 「何とまあ、愚かなり染姫。ここで奴を討ち取ってしまえば秋の国との勝利は確実でございます。」 「愚か者はどちらだ。」 そのセンテルの大臣の発言に対し、オーセアンが水を差す。 「西の魔女、大地の染…
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Engagement ring 第七話 秋の国 1

オーセアンと白姫の結婚によりセンテルと冬の国は同盟国以上の関係になり、両国ではオーセアンが提案した通り西の秋の国へ攻め入る準備が進んでいった。提案者であり、センテル最強の水使いであるオーセアンは様々な仕事に追われるはずだった。 センテルにて。 「オーセアン様、こちらの書類にも目を通して頂きたいのですが。」 オーセアンの所にやっ…
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Engagement ring 第六話 外交 4

周りの者は呆然としている者もいれば、どうすればいいのか分からなくてうろたえている者もいる。ざわめきが収まらない中でオーセアンは別室に案内された。そこでオーセアンは冬の国の重役達から白姫の呪いの説明を受けた。 「…つまり、白姫様は初めて触れた異性を愛するということですか。」 「その通りだ、オーセアン。」 オーセアンの背中にぶら下…
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Engagement ring 第六話 外交 3

 オーセアンは冬の国の白姫の住む宮殿に到着した。その宮殿はうがった見方をすれば刑務所のようだった。大切なものを守るための高い壁。近付く者がよく見えるように飾りを無くし、見晴らしを確保している。建物の色は白地に縦の黒い線が入っている。白は入ってきた何者かを発見しやすくするためで、黒い線は白い布をかぶって進入されるのを防ぐためである。  …
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Engagement ring 第六話 外交 2

(もう引き返せないな。) オーセアンは移動中の馬車の中で考えていた。 (春の国との戦で大勢の人間が死んだ。互いに殺し合うという形で。オレの手もすでに血でまみれている。父上の手段を愚かだと思うが、父上の望みを愚かだと断ずることの出来ない時点でオレも同罪だ。今のオレの望みは二つ。一つはカトレーアの手が血に染まらないこと。これは、カトレー…
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Engagement ring 第六話 外交 1

大陸中央に位置する軍事国家センテルは東の春の国を滅ぼし、次なる戦略を練っていた。センテルは四方を別々の国に囲まれて、そのいずれとも仲が悪かった。お互いがお互いの領土を得ようと何百年もの間、争っていた。なので一つの国を滅ぼそうとすると背後を突かれるので中々、お互いに徹底的な進軍に踏み込めなかった。しかし、ついにそのバランスが崩れた。外交官…
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Engagement ring 第五話 真実 5

――――――――――――――――――――――――――――― あなたは誰?あなたは誰? 私の知らないあなたは誰? 私に似ているあなたは誰? 私と同じ金の髪のあなた。 あなたが私のお母様――? 『「カトレーア、カトレーア。今日はあなたでどんな遊びをしようかしら。」』 お、お姉様!? 『「カトレーア、カトレーア。炎の靴…
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Engagement ring 第五話 真実 4

立ち上がったハデスを見て、オーセアンはすぐに臨戦態勢に戻った。倒したと思った相手が立ち上がった、ということは自分が相手の実力を見誤っていたことに他ならない。そしてハデスの放つ、先程とは別物の気配にも注意を払った。初めのハデスを真っ赤に燃える鉄の球だとすれば、今のハデスは静かに佇む巨大な鬼のように見えた。鉄の球なら弾いて終わりだったのだが…
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ハロウィン(事後報告)

白龍「このブログに起こったことを正直に話すぜ。『更新しようと思ったら5日間経っていた。』私自身何を言っているのか分からない。サーバーの不具合とか、ルビデの悪戯だとかそんなちゃっちなものじゃない。もっと恐ろしい何かの片鱗を味わったぜ。」 パルナ「気は済んだ?」 白龍「えー、取り敢えず更新再開です。そして皆さんとも再会。コメント返しが出…
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Engagement ring 第五話 真実 3

―――――――――――――――――――――――――――――― …めんどくさい。めんどくさい。全て全てがめんどくさい。 叱責されるのはめんどくさい。 頭が悪いと怒鳴られるのはめんどくさい。 馬鹿だ阿呆だと言われるのはめんどくさい。 比べられるのはめんどくさい。 何度も違うと言われるのはめんどくさい。 間違いを言われるのは…
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Engagement ring 第五話 真実 2

目の前に立ちはだかる兄オーセアンを見て、カトレーアは激しく動揺した。 (どうして…どうして、お兄様が私と戦うの?誰がこんな運命を仕組んだの?) カトレーアの目に自分の姉の姿が映る。その顔は必死で笑いを抑えることで、歪んでいた。まるでこの状況になることを予想していたかのように。もしくはこの状況を楽しんでいるかのように。 「お前かあ!…
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Engagement ring 第五話 真実 1

(ああ、懐かしいわ。何もかもが懐かしい。私はついにここに戻ってきたのね。) カトレーアとハデスが大広間に着くと、そこには何人かの人間が集まっていた。名のある魔導士や特定分野の第一人者、そしてカトレーアの姉と兄の姿もあった。 「お兄様…!」 カトレーアは彼に近付こうとしたが、彼がそれを言葉で制止した。 「カトレーア、父上がもうすぐ…
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Engagement ring 第四話 帰宅 2

その日の午後には王宮から使者が来て、カトレーアは正式に王宮に呼ばれることになった。その日、カトレーアは必要最低限の物だけを鞄に詰め込んでいた。その頭の中は帰れることへの喜びが溢れるほど詰まっていた。 (ついに王宮に戻れる!ついに王宮に戻れる!ついに!ついに!!) カトレーアにとって王宮こそが本来の家。今でも辛うじて、人生の中で王宮生…
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Engagement ring 第四話 帰宅 1

その日の昼、カトレーアの屋敷に一人の来訪者が現れた。少し黄が掛かった髪と黄色の瞳を持つ、背の高い一人の女性だった。 「カトレーア、久しぶりね。」 「…お姉様…どうして、ここに?」 カトレーアの言葉は動揺し、表情は緊張し、そして怯えていた。 「随分ね、実の姉が訪ねてきたのに。」 「そ、そんなつもりは…。」 「まあいいわ。カトレ…
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Engagement ring 第三話 ハデスと一日 3

――――――――――――――――――――――――――――――――― めんどくさい…。 何もかもめんどくさい。 でも、誰かに心配されるのはもっとめんどくさい。 誰かに心配をかけることなのだから。 ああ、めんどくさい。 この温かさがめんどくさい。 これが一番めんどくさい。 どう扱っていいか分からないからめんどくさい。 愛し…
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Engagement ring 第三話 ハデスと一日 2

カトレーアは早速ハデスを外の庭に連れ出した。 「さあハデス、魔法を使うのよ。」 「めんどくさい。」 「こら!いいからやりなさい!」 ハデスはゆっくり手を空に向ける。 「?」 「炎(ブラーゼ)。」 周りの温度が突然上昇した。巨大な炎が空に出現する。 「…嘘。」 その炎はこちらに向かって落ちてくる。 「ちょ、ちょっとハデ…
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Engagement ring 第三話 ハデスと一日 1

ハデスを呼び出した日の次の朝、カトレーアは強い匂いで目が覚めた。 「…何かしら?」 カトレーアは台所に向かう。一人暮らしのためには広すぎる台所に鍋やら何やらが所狭しと並べられていて、何かがぐつぐつ煮込まれている。かまどの中では何かが焼かれている。 「…そりゃ、私は言ったわよ…ここにあるものは何だって使っていいって。でも、何よこの有…
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Engagement ring 第二話 召喚

かつてこの世界には人間と魔物がいた。 英雄が来て、魔物は去った。 英雄の子孫が生まれて、英雄は去った。 そして長き年月が経って、英雄の子孫は去った。 残ったのは人間のみ。 人間はもう、争う相手が人間以外にいなくなってしまった。 そして人間は戦を始めた。 ―――――――――――――――――――――――――…
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Engagement ring 第一話 兄と妹 3

紅茶を少しすすって、彼は妹に言葉をかける。 「…カトレーア、お前には魔法の才能が無い代わりに他に事欠かないだろ?」 「それは才能のある立場からの物言いですわ。」 「親父もお前の一人暮らしを認めて、こんな広い屋敷まで用意してくれたじゃないか。」 「お父様は才能の無い私を王宮から追い出したかったのでしょう。」 「カトレーア。」 …
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Engagement ring 第一話 兄と妹 2

少ししてカトレーアが紅茶の入った銀の瓶を持って来た。 「お待たせいたしましたわ、チョコドー…じゃなくてお兄様。」 「もう食えば?」 「いいいいい、いいえ!王家の娘が、お、お茶を待たずしてチョコドーナツを食すなど、はしたない―――。」 「手がつかんでるぞ。」 カトレーアは慌ててチョコレートドーナツを戻し、よだれを拭いた。 「そ…
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Engagement ring 第一話 兄と妹 1

木で出来た建物が建ち並ぶ街の中に他の家とは格が異なる、という印象を与える屋敷がある。家や庭の大きさも違うし、立派な鉄柵が張り巡らせてあって、大きな門もある。その屋敷の一室にふわふわした金の髪を持つ少女が青白く光る水溶液と筆で絵を描くように円を描いている。円を描き終わると彼女は机の上に広げてある本を抱えて、それを見ながら円の中に文字を書き…
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Engagement ring プロローグ

一人の少年が通学路を歩く。制服から学生だと分かるが、彼は勉強道具はおろか荷物を何一つ持たず、その身一つで学校に登校した。教室に入った彼は誰とも話さず、自分の机に突っ伏して時間が経つのを待つ。何人もの子どもが教室に入ってくるが彼に声をかける者は誰もいない。授業開始のチャイムと共に彼は起き上がる。そして申し訳程度に机の中から教科書だけは出す…
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GUN-Q 後書き

小説「GUN-Q」について少々。 白龍「この作品は2008年4月12日から15日の間に書きました。」 パルナ「取り敢えず謎を解いておこうよ。どんな謎があったっけ?」 白龍「まずは組織編。作中で出て来た組織は全て同一であります。GUN-Qの勧誘、射殺、回収、培養、美恵の誘拐、K-GUNの殺害、そしてGUN-Qと美恵の手によっ…
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GUN-Q エピローグ

とある国のとある町、紋白町の中の、神社のある小さな山の頂に一人の女性が来ていた。そこからは町の半分ぐらいを見渡すことが出来る。 「全部終わったね。」 〘全部終わったね。〙 その女性は眼下に広がる風景を見て微笑んでいた。その風景の中には彼女がかつて住んでいたアパートも見える。 (あたし、少し考え…
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GUN-Q 第四話 決着

話は数年後に飛ぶ。 とある国のとある町外れのとある施設に銃を持った一人の女性がやって来た。辺りに銃声が響く中、見張りの兵士は次々と倒れていき、その女性はどんどん奥に入っていく。 その施設の奥には一人の男性が大きな椅子に座っていた。見た目からして初老の男だが体格はがっしりとしている。そこに一人の兵士が慌てて入って来た。 「こ…
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GUN-Q 第三話 敵襲3

(そうだ、GUN-Qと出会ったのは暗殺の仕事をしている時だった。まさか、あんな一般人の娘に仕事の邪魔をされるとは思っていなかった。しかし、対峙して感じた。こいつはおれと同じ力を持っている。そうだ、あいつは一般人でもなんでもない。こっち側の人間、裏にいるべき人間だ。そして、おれと同じ能力を持っているということは、あいつはきっとおれと同じよ…
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GUN-Q 第三話 敵襲2

美恵を乗せた車が大分走ったところで前方から一台の宅急便の車が山道を下って来た。狭い道なのでお互いの車はスピード落とす。ところが相手の車が急にスピードを上げた。お互いの車はぶつかり山道から外れた。 「てめえ!」 美恵をさらった男達の一人は運転席から飛び出し、もう一人も窓から顔を出した。その瞬間、二発の銃声が間髪入れずに響く。美恵を誘拐…
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GUN-Q 第三話 敵襲1

次の日。美恵は悩んでいた。 〘さあ、覚悟は決まった?〙 「んー。」 〘言っとくけどもう、一日経ってるのよ。〙 「でもあたしにとってはまだ、一日しか、なの。」 〘いい、もう一度説明するけど・・・。〙 美恵とGUN-Qが再び口論を始めようという時…
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GUN-Q 第二話 共棲3

GUN-Qの勧めで美恵は近くの射的場に足を運んだ。射的場に入り、美恵は料金を払って、代わりに銃と弾と説明書を渡された。その時、美恵は不思議な感覚を体験した。 (何だろう・・・。銃が手にしっくりくる。) 〘撃つ時になれば驚くわよ。〙 そして美恵は射的位置につく。的が出た瞬間、美恵は意識するよりも早く銃の引…
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GUN-Q 第二話 共棲2

〘私が生まれたのは、まあそんなに大きな所じゃなかったけど、暮らしていくのに困らない所だったかな。とりあえず何か仕事があって、スーパーとか商店街とかあって、親切な人が多くて、まあおせっかいって言った方がいいのかな、あれは…。とにかく、平和に暮らしていけるそんな所だった。 近所の子ども同士で毎日毎日飽きもせず集まって、何かし…
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体育の日

白龍「今日は体育の日ですね。」 パルナ「と言う訳で第一回憩いの湖プチ運動会の始まり始まり~。」 白組:白木 翼、パルナ、水太 権田、石田 真理、トロル 黒組:チュルーリ、フォールス、永石 秀、此花 桜、イセカイ パルナ「急だったからメンバー少ない?」 翼「プチ運動会なのでいいでしょう。」 パルナ「って言うか白と黒なん…
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GUN-Q 第二話 共棲1

とある国のとある町のとあるアパートの一室に一人の女性が仕事着のままで眠っていた。 「んー・・・。」 彼女は眠そうな声と共に起き上った。 「あれえ?あたし、いつの間に帰って来てたの?じゃあ、あれは夢?」 彼女はふと自分の服にかすかに血のようなものが付いているのに気が付いた。 「・・・ケチャップ、かな?」 彼女は昨日見た血まみれ…
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GUN-Q 第一話 逃走2

GUN-Qが入った箱を持った女性は職員バッジをつけた白衣をなびかせ、堂々と施設内を歩き、入口から外に出た。そしてすぐに走り出した。 (後はあの塀を越えれば…!) その時、スポットライトが彼女を照らした。 「いたぞ!」 その声をきっかけに鉛の雨が降り注いだ。 「バカ者!GUN-Qに当たったらどうする!」 銃撃はすぐに中止され、…
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GUN-Q 第一話 逃走1

ガラス管を見ていた職員が隣の職員に話しかける。 「こいつを再生させ続ければ世紀の怪物が復活するって訳か。」 「そのまま増殖させて何万と作る予定らしい。だがここまで、ずいぶんかかったからな。いつになるやら・・・。」 二人がそんな話をしていた時、突然警報が鳴り響いた。 「な、何だあ!?」 驚きながら機械のメーターやコンピュータの画…
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GUN-Q プロローグ

 とある国のとある町のとある施設のとある部屋の中で恐ろしい研究が進んでいた。その部屋には様々な機械が所狭しと並べられ、それらの機械音が奇妙に混じり合い、非常に耳障りな音が響いている。ともすればその音は人のうめき声に聞こえるかもしれない。しかしそこで働いている職員は慣れているので平然とそこでの仕事に没頭している。その部屋の中央に巨大なガラ…
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「スイッチ」後書き

小説「スイッチ」について少々。 白龍「この小説は2008年10月26日から11月1日の間に書きました。」 パルナ「また殺人ゲームが始まったと思ったけど、全てはあの子の夢みたいなものだったんだよね?」 白龍「まあ、リアルな夢だったと思ってもらっても構わないと思いますが、彼にとっては大きなきっかけとなりました。ただ、実は彼は別の世…
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スイッチ 後編

僕は失念していた。放送用のマイクは職員室にもあるということを。放送室には窓がない。ガラスが割れてあいつが驚いていた時に気が付くべきだった。慌ててドアを閉めていたから助かったが、体中が痛い。喋るのも辛い。その時、僕の視界に一つのスイッチが飛び込んできた。痛みを堪えて手を伸ばせば何とか押せると思う。でも、そこまでする必要があるのだろうか。辛…
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