スイッチ 中編

「…お前…何やった?」 僕は驚きと戸惑いの中で何とか言葉をひねり出し、教室の窓越しにあいつに向けて放った。すると、あいつはあっさりと言ってのけた。 「いいじゃん、別に。あんなの死んだって。」 こいつ、何言ってるんだ?人一人死んだんだぞ? 「何て顔してるのかなぁ。君は心の中で何回、死ねばいいのにって言ったの?」 僕はドキッとした…
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スイッチ 前編

「じゃあ始めるよ!君の命を賭けたゲームを!」 放課後の教室に大きな声が響く。僕はそれで眠気が吹き飛んで、机から顔を上げた。僕が突っ伏していた机は寝息で軽く湿っていた。僕の目の前には一人の女の子がいた。知らない子だ。別のクラスの子だろうか。その子が着ているスカートが軽く揺れる。その子はニコニコ、そわそわしている。僕の反応を待っているよう…
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「イセカイ」後書き

小説「イセカイ」について少々。 白龍「この小説は2009年6月13日から16日の間に書きました。」 翼「アキラ君の高校時代を描いた作品「ワンダフル・ツインズ」のスピンオフ作品ですね。」 白龍「はい。イセカイさんのその後を書いてみました。」 パルナ「別の平行世界から何か来たね。」 白龍「似通った平行世界にはイセカイさんと同じ…
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イセカイ 後編

「じゃあ、僕が次の依頼主になってもいいですか?」 イセカイの脳裏にある場面がよぎった。イセカイがこの前、最後に世界間移動による依頼を遂行した時のこと。依頼によりこちらの世界に連れ戻した彼、AKIRAがそう言った。後でイセカイに仕事を頼みたい、と。 『…私はまだこの世界に必要と判断。』 「いらない。お前はいらない!ボクだけで…
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イセカイ 中編

イセカイがコーヒーを飲み干そうとした時、突然彼女の事務所兼住居が吹き飛んだ。手抜き工事ではない。どこからともなく降って来た岩によって見るも無残に家が壊れた。 『何者だ。』 がれきの中からイセカイは声を上げ、脱出した。そこには一人の男の子がいた。イセカイはどこか自分に似ていると感じた。 「ボクは『オリジナル』。唯一の世界間移動者。平…
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イセカイ 前編

頭からすっぽりとかぶったヘルメットで、彼女の顔は見えない。体中の全ての関節や腹部や胸部などの弱い部分はメタルコーティングされていて、彼女の弱点は見えない。見えるのは二の腕や太ももの肌、そして長い尻尾。 彼女の名前はイセカイ。高い身体能力と世界間を行き来する能力で『何でも屋』をしている。依頼料は高いが、それだけの仕事をするプロフェッショ…
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「天下一」後書き

小説「天下一」について少々。 この作品は2009年4月11日に書きました。短い文で相手の心を揺さぶるのは難しい。しかし、それが出来れば完成度の高い作品を作れたということになるのではないでしょうか。短歌や俳句などはその極みの一つの形だと思います。 ちなみにここで老人が持っていたのが光剣、白刃陽炎。秘めたる能力こそ使えていません…
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天下一

俺は天下一の剣豪だ。最早、誰であろうと勝てる者はいない。そんな話を酒場でしていたら、近くにいた老人が話しかけてきた。 「そなたは剣聖には勝ったのかね?」 知らない名だった。聞けば、その剣聖という人物はずいぶん昔の剣の達人で、今でも山に籠もって剣の修行をしているらしい。俺は剣聖に勝負を挑むことにした。 剣聖が修行しているらしいと…
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「非」後書き

小説「非」について少々。 白龍「この小説は2009年11月11日から16日で書きました。」 パルナ「何か色々酷い…。」 白龍「多分エクソシストの中で一番訳の分からない人です。他の称号のエクソシストはまともなはず…。」 パルナ「はくりゅー、今、目が泳いでなかった?」 白龍「それはさておき、この話は昔のアニメ曲を聞いている時に…
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非 後編

「笑わせ師の分際で…!」 激昂した悪魔は口から炎を吹き出した。 (これだけ広範囲ならかわせん!今度こそ焼け死ね!) 次の瞬間、エリークラは大回転を始めた。 (何っ!かかとを軸に高速回転することで作り出した風の防壁に足元の土を巻き込んで、炎も熱も防いでいるだと!) 悪魔が炎を吐き切ると共にエリークラの回転数も滑らかに落ちていく。…
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非 中編

荒野を一人の男が行く。彼の愛車が土煙を上げて一つの町へ向かう。悪魔のいる町へ。 かつての町のど真ん中に巨大な悪魔が寝そべっている。ブヨブヨ太った緑色の体に、小さな飾りのような羽根がチョコンとついている。頭からは一本の触角がだらしなく垂れ下がっている。町に人の姿は見えない。そもそも町の建物すら全て壊されて瓦礫と化していた。悪魔の傍に…
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敬老の日

パルナ「はくりゅー、今日は敬老の日だって。」 白龍「敬老の日ですか。」 パルナ「敬老、つまり一番年上の人を敬えってことだよね。」 白龍「今までのキャラクターの中で一番年上と言えば…。」 チュルーリ「かかっ?」 白龍「うん、間違いない。」 パルナ「どうやらそうみたいだね。」 白龍「…
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非 前編

この世界には悪魔という異形の者とエクソシストという悪魔を退治しようとする者がいる。  ある町に行商人が訪れた。しかし、どういう訳か町に人の気配がしない。辺りを見回してみても人っ子一人見当たらない。ふと、行商人が町の奥の方に目をやると大きな黒い塊が動いているではないか。それは巨大な悪魔だった。行商人は大慌てでその場を…
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「鐘を鳴らす」後書き

小説「鐘を鳴らす」について少々。 白龍「この作品は2009年11月25日に書きました。」 パルナ「何か色々出て来たね。邪剣にDC・Ⅲ(ディキューブ・サード)にコロン…。」 翼「根底にあるのは『悪魔VS人間』です。邪剣が悪魔側でDC・Ⅲが人間側。どちらも作られたということで、『悪魔VS人間』の代理バトルだった訳です。」 パ…
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鐘を鳴らす エピローグ

何で!?何で何で!??!?あり得ないあり得ないあり得ない!!!この世界でワタクシの思い通りにならないことがあってはいけないわ!世界中の全部はワタクシのもので、世界中の全部はワタクシのため!お父様がそう言ったのに何で下らない男と結婚しろなんて言うのかしら!?全くおかしな話だわ! どうしてワタクシが這いつくばらないといけないの!?どうして…
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鐘を鳴らす 三話

その日は少し曇っていて月明かりはいつもより少なかった。それでもブラックドレスはその黒い姿を街中にさらしていた。 「おほほほほほ!今宵はどなたがワタクシと踊って頂けるの!?」 「かかれぇー!」 「仲間の仇だー!」 目が血走った男達がブラックドレスに襲いかかる。しかし、結果は火を見るより明らかだった。スカートから蜘蛛の足のように出た…
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鐘を鳴らす 二話

ある所に居た男の話。その男は貴族だった。その男は裕福でどんなことにも事欠かなかった。男は骨董品を買うことに特に執着していた。そんな彼がある日手に入れたのは黄金に輝く16本で一組の長剣であった。その剣は非常に変わっていて、最初から鞘が無く、全ての剣が一つの輪っかで繋がっている。さらにはその剣はいくつものパーツで出来ていて、それぞれが人間の…
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鐘を鳴らす 一話

始まりは貴族の社交場、ダンスパーティでの話。仮面舞踏会で黒く美しいドレスに身を包んだ女性と踊っていた男性が突然倒れた。血が噴水のように派手に飛び散って、周りが異変に気が付いた。叫び声と恐怖がその場を支配した。その男性は女性に刺されて殺されたのだ。 「おほほほほ!次はどなたがワタクシと踊って頂けるの!?」 その場にいた何人かを殺した後…
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人形と女 後書きっぽいなにか

白龍「ルビデ君、素直に吐いたらどうだね?」 ルビデ「へっへっへっ。刑事さん、何の話だか分かりませんね。」 パルナ「ネタは上がってるのよ!」(ライトを向ける) ルビデ「うおっ!まぶしっ!」 白龍「ほれ、カツ丼でも食うか。」 ルビデ「ガツガツガツ。うおおん、刑事さん俺が彼女をそそのかしました。サーセン(笑)。」 パルナ「反省の色…
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人形と女

お兄ちゃんがいれば、私は何もいらない。何も望まない。何の地位もいらないし、どれだけのお金も要らない。 でも。 お兄ちゃんは                          いない。         その日、代わりに『来』た人形が『居』るだけ。 何を望むか、何を願うか。 何も見えない。何をしたいのか分からない。空っ…
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「英雄の子孫」 後書き?

注意:この記事の内容は本編とは無関係な部分があります。登場するキャラクターの性格がなんだか違っていても気にしないでください。 白龍「この小説は2008年6月19日から7月28日の間に書きました。ただ、今回発表するにあたって結構な加筆を行いました。元々はフォールスとチュルーリの紹介から闘いに至るまでと二つの国の滅亡までをさらさら…
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第九話 それぞれの胸中 5

しかし、ピアリティは魔法を発動させなかった。それどころか魔法陣が消えていく。 (…何この子、勝者の余韻?情け?とんだ甘ちゃんね!こっちにはまだ切り札が…!) 次の瞬間、ピアリティは血を吐いた。 「あえっ!ええええええ!!!」 「へ?」 ディルティは何が起こったのか分からず、目をパチクリさせていたが、すぐに我に返ってピアリティの…
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第九話 それぞれの胸中 4

男達が襲いかかって来た瞬間、ピアリティは叫んだ。 「つむじ風!」 次の瞬間、一番前にいた男が吹き飛ばされ、そのまま将棋倒しのように他の男達も倒れた。 「お、おい!聞いてねーぞ、こんなの!」 「使えるのは回復魔法だけじゃなかったのかよ!」 男達は急に弱腰になった。 「お願い…このまま立ち去って…!」 ピアリティは全身から殺気…
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第九話 それぞれの胸中 3

 ピアリティはフォールスに連れられて、北の大地に辿り着いた。初めは親の死、恋人の死、たくさんの人の死、環境の変化で戸惑い、心の整理が出来なかったがフォールスの働きによって次第に心が落ち着いてきた。生きるためにやるべきことがたくさんあって、あれこれ考えている暇がなかったというのもあるのだが。フォールスばかりに働いてもらうのは悪いと思い、ピ…
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第九話 それぞれの胸中 2

 フォールスはピアリティを連れて北を目指した。西も東も戦で混乱しているなら目指すは北か南しかない。北は険しい山脈と厳しい寒さがあり、住むのに適していないと思われているが、フォールスは知っていた。山のふもとならば比較的安定した生活が送れること、山は食料の宝庫であること、そして何より追手が来ても険しい山の中に入ってやり過ごすことが出来るとい…
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第九話 それぞれの胸中 1

ああ、思い出す。思い出す。大昔の記憶。私と母親との思い出。  大昔、大陸には二つの人間の国があった。そして、そこ以外は魔物の住む土地だった。人間達は日々、魔物との戦に明け暮れていた。戦は長く続き、人々は疲れ果て、土地も武器も家も畑も何もかもボロボロだった。だが、人間達の希望が二つあった。一つは真ん中の土地だった。この大陸の中央部に…
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第八話 国の最後 3

突然の爆音でミッドは天幕を飛び出した。すぐに剣を構えて辺りの様子をうかがったが、敵の気配を感じられない。ミッドは素早くチュルーリのいる天幕に駆け込んだ。 「チュルーリ様、報告します。奇襲ではありません。」 天幕の中の松明に火が灯り、包帯で白く染まったチュルーリが起き上った。 「だろうな。爆発音は一回切りだし、少し遠いようだ。奇襲な…
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第八話 国の最後 2

すぐに呪術解除の準備が始まった。魔法陣が描かれ、魔法使いが集まり、ピアリティが運ばれてくる。魔法陣の中央にピアリティは寝かされ、魔法使い達は呪文を唱える。柔らかな黄緑色の光がピアリティに降り注ぐ。 フォールスは魔法での治療を受けながらピアリティの傍で、ただ祈るようにそれを見ていた。 「ん…。」 しばらく光が注がれた後、ピア…
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第八話 国の最後 1

イーリストの王宮はフォールスの部下の報告を受けて混乱状態にあった。ウエリストの【英雄の子孫】が現れたこと、さらには各所の関所や配置した部隊が破られていること。フォールスと大部隊が破れ、ウエリストの【英雄の子孫】が真っ直ぐ王宮を目指していることは明らかであった。どのような対策を取るかで王宮が混乱している時に一人の訪問者が来た。右手は手首か…
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第七話 人間の意地 2

チュルーリは手に魔力を集めてそれを放つ。 「破動弾!」 一方のディルティも構えた。 「眠り姫直伝、つむじ風八連!」 ディルティのそれぞれの指に魔法陣が展開され、それぞれから風の最弱攻撃魔法つむじ風が飛び出した。それらはいくつかの角度から破動弾に当たり軌道をそらした。破動弾はあさっての方向で爆発した。 「ほう…。」 次の瞬間、…
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第七話 人間の意地 1

たった二人だけの部隊となったチュルーリ隊だが、戦力自体は全く落ちていなかった。むしろ二人だけになったことで進行速度がとても速くなっていた。イーリストの王宮に真っすぐ向かい、その途中にある陣営を壊滅させ、村を襲い食料を手に入れ、まさに快進撃を続けていた。もっともイーリストの軍隊はチュルーリを見るまでもなく戦意を喪失していて敵前逃亡、村々は…
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第六話 陣営瓦解 2

闇の中で何が起こったのかは分からない。誰も何も見ていない。確実に言えるのはラナは帰ってこなかったということだ。 朝、チュルーリの陣営はほぼ空っぽだった。水や食料の一部がなくなっている。天幕の中の寝床には身代わりの樽やら藁人形やらが転がっていた。陣営内で争った形跡はなく、各人の手荷物なども消えていた。兵士と女達の集団脱走であった。 …
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第六話 陣営瓦解 1

チュルーリの陣営は晩飯を終えていた。ここまでは今までと何ら変わらない光景だった。しかし、この日は少し違っていた。チュルーリはたまたま視界に入った兵士を呼び付けた。 「おい、お前。相方の女を連れて来い。」 「は、はい。」 その兵士が相方の女性を連れて来ると赤い糸が消えた。 「男の方はもういいぞ。」 そう言って兵士を下がらせたチュ…
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第五話 子孫対決 5

「やってくれるじゃないか、フォールス!」 地獄の穴、ヘル・クベルスに飲み込まれたチュルーリは落ちながら、自分の足をつかんでいるフォールスを見降ろしていた。穴はどこまでも深く、まったく底が見えなかった。 「付き合ってもらう…。地獄の底まで!」 フォールスはチュルーリを見上げた。その目は濁ってはいたが、わずかな光が灯っていた。 (こ…
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第五話 子孫対決 4

チュルーリがもう一度あの魔法を放とうとした時、フォールスも同じ構えを取った。二人は同時に叫ぶ。 「「破動弾!」」 二人の手から魔力を圧縮した球体が放たれた。莫大な魔力はそれだけで全てを破壊するエネルギー弾となる。それが破動弾である。 二つの破動弾がぶつかり合う。そしてフォールスの破動弾がチュルーリの破動弾を打ち破った。 「げっ!…
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第五話 子孫対決 3

次の日、ついにフォールスの陣が動き出した。 「フォールス様、敵の陣が見えてきました。いつも通りお願いします。」 そう言われて一人の青年が前に出た。大きな羽織を風になびかせて、長い杖で空を切る。端整な顔に無類の威圧感、イーリストの【英雄の子孫】フォールスの登場である。彼はいつも通り呪文を唱え、いつも通り杖を振り下ろし、いつも通り敵陣に…
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第五話 子孫対決 2

こいつらは何を言っているんだろう。 ここはどこだろう。 僕は何をしているんだろう。 「フォールス様、いつもながら素晴らしい!」 「フォールス様、今日の成果ですが――――。」 「フォールス様、こちらはかの有名な魔法使いの――――。」 「フォールス様、次の予定ですが――――。」 一体、何を嬉々として叫んでいるのか。 …
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第五話 子孫対決 1

その日の夕刻、チュルーリの部隊は最前線に着いた。 「何だ何だ。こんな所まで来られてんのかよ。なっさけねー。」 「はっ、申し訳ありません。」 「いや、お前が謝る必要はないぞ、ミッド。」 その時、最前線部隊の部隊長がやって来た。 「よくぞいらっしゃいました、【英雄の子孫】チュルーリ様!」 チュルーリは笑って言った。 「必死だね…
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第四話 罪と罰 3

 その後の男の運命を語ろう。初め、男は自力での脱出を試みた。しかし、どんなに暴れようとしても縛られている上に棺桶に入れられているのだから身動き一つ取れない。また、周りに打たれた杭で棺桶が動くこともないので、くわえた紐を離せば剣が突き刺さる運命は変えようもなかった。  男はひたすら耐えた。紐には血が滲み、歯が軋む。剣の重さがそのまま紐に…
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第四話 罪と罰 2

次の日の朝食の時、うつむいて食事をしているクレアにチュルーリが苺ジャムのたっぷり付いたパンをかじりながら話しかけた。 「おいクレア、顔が暗いぞ。まだ不安か?いいか、この戦いは我々が必ず勝つ。もっと【英雄の子孫】を信じろ。」 チュルーリは王宮での話題を繰り返しつつ何気なくクレアの隣に座って、他の人間と距離を置かせた。そして、クレアの相…
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第四話 罪と罰 1

翌日、チュルーリの部隊はデイジーとその相方の兵士を除いて出発した。大勢の人々がチュルーリの部隊を見送に来た。その場で家族と再会し、そしてそのまま涙を呑んで別れる者が何人もいた。チュルーリの部隊は進み続け、ついにウエリストの王宮は見えなくなった。 「なあ、ミッド。さっきの見送りはずいぶんと滑稽だったな。」 「はっ。」 「お前は何…
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第三話 最後の晩餐 3

皆が部屋に戻っていく中でただ一人、デイジーだけは武器庫に向かっていた。 武器庫はひんやりとしていて薄暗かった。明かりはたった一つだけ。それが武器庫の全てを何とか照らしている。ズラリと並んだ武器の一角には明日チュルーリの部隊が持っていく予定の武器もあった。そこに、その武器を一つ一つ持って熱心に見ているチュルーリの姿があった。チュルー…
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第三話 最後の晩餐 2

王宮で用意された百人分の食事がすっかりなくなる頃、チュルーリは鍋一杯のスープを飲み干してから皆を見渡して言った。 「食い足りない奴はいるか?遠慮するな。これが最後の晩餐になるかもしれないんだからな。」 しかし、もうこれ以上食える者は誰もいなかった。 「そうか、じゃあ簡単な説明と質問を受け付けて終わるとするか。まず、我々の今後の予定…
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第三話 最後の晩餐 1

「かかかっ。この風呂は広いねぇ。私の髪が結構入ったよ。」 ウエリストの大浴場でチュルーリはご機嫌だった。彼女の髪はこの国一番の大浴場からもはみ出すほどであり、その髪を梳くために王宮中の侍女が駆り出されたが、終わるまでに丸一日を要した。 「かかかっ。御苦労御苦労。そうだ、今なら髪の上に寝そべってもいいぞ。」 チュルーリは上機嫌になっ…
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第二話 ウエリストの【英雄の子孫】 3

チュルーリは国王の顎を右手の人差し指で持ち上げて、言った。 「よろしい、救ってやる。今から私が言うものを用意しろ。まずは風呂だ。臭くて敵わん。私の髪を梳く者も必要だな。それと丈夫な服。派手な飾りはなくていい。次は若い女を十人集めろ。ただし、腹に子がいる奴は駄目だし、立ったり喋ったり出来ない赤子も駄目だ。それから、兵士の中で腕の立つもの…
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第二話 ウエリストの【英雄の子孫】 2

「そなたがチュルーリか?」 国王のその言葉に対して、そっけない返事が返って来る。 「ああ、そうだよ。」 驚いたことにその声は小さな少女のような高くて可愛らしい声だった。とても五十年経っているとは思えなかった。 「で、お前、誰?」 「わしはウエリスト第十三代目国王・・・。」 チュルーリは国王の言葉に割って入った。 「あーはい…
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第二話 ウエリストの【英雄の子孫】 1

 イーリストの【英雄の子孫】出撃、ウエリスト軍八割壊滅。ウエリスト国王はこの報告を受けて二つの選択を迫られていた。戦を続けるか、降伏するか。国王は悩んだ末にある決断をした。それはこちらも【英雄の子孫】を使うことであった。実を言えば初め、ウエリストでは国王はおろか誰も【英雄の子孫】を戦に参加させようは考えていなかった。ウエリストには表面上…
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第一話 イーリストの【英雄の子孫】 3

その日の夕刻、死人のような目をしたフォールスが王宮に現れた。フォールスは無言で手紙を門番に見せ付けた。門番は黙ってフォールスを通した。そしてフォールスを待っていたと言わんばかりに、すぐに国王のいる謁見の間に通された。国王の前に来たフォールスはヘドロを吐き出すように言った。 「…戦に…参加します。」 国王は満足そうに微笑んでいた。 …
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第一話 イーリストの【英雄の子孫】 2

 この世界は魔法が当たり前の世界。魔法の才能ある者は皆、魔法学校に通い、日々精進を重ねている。また、国王もそれを全力で支援し、魔法はどんどん発展していた。その結果、強い魔法使いはこの世界で特別な存在となった。そして国一番の魔法使いにはかつてこの大陸を救ったとされる英雄にちなんで【英雄の子孫】という称号が贈られることとなった。使える魔法が…
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第一話 イーリストの【英雄の子孫】 1

「まったくもって腹が立つ!どいつもこいつも戦!戦!戦!あいつらは戦が嫌いな人間の気持ちが分からないのか!?毎日毎日しつこい勧誘!そのことでどれだけ迷惑してるか!」 広い部屋の真ん中で声高に叫ぶ一人の青年がいた。炎に強い厚手のコートを翻し、水に強い丈夫なブーツを踏み鳴らし、貴重な大木から削り出した杖を振り回す。怒って顔を歪めていても、彼…
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英雄の子孫 プロローグ

プロローグ 一人救えば善人。 半分救えば英雄。 全員救えば神。 「私」は、死んだと思っていた。「私」は、世界に必要ないと思っていた。「私」は、世界から消えたと思っていた。 しかし。しかし、しかし。 「私」は、『この世界』に必要とされた。ならば、必要とされよう。それが「私」のすべきこと。世界から逃げ出した「私」が今さら…
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第一回人気投票結果発表!その2

投票リストはこちら 白龍「では昨日に引き続き人気投票、第10位から!」 翼「1.5票を獲得した、小説「風」の赤い人です。」 赤い人「はい、赤い人こと郵便ポストです。」(ケンケンしながら) パルナ「はい、手紙ー。」 赤い人「ありがとう、ありがとう。」(目から食べる) パルナ「一言どうぞ。」 赤い人「もしよければ暑…
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第一回人気投票結果発表!その1

投票リストはこちら 千花 白龍「それでは第一回キャラクター人気投票の結果を発表します!」 白木 翼「投票してくれた表裏さん、アッキーさん、ブラックホークさん、きむらのほうしさん、すずなさん、ありがとうございます。」 パルナ「司会進行はパルナ達三人!それじゃあ、さっそく発表行ってみよう!」 白龍「順番的には票が入っ…
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雑談(?):今後の方針

議題:小説路線かダークサイド路線か 出席者 千花 白龍:議長。 パルナ:看板娘。 白木 翼:『小説』代表。 ルビデ:『ダークサイド』代表。 ここは千花 白龍の家。いつもと違って張りつめた空気が流れていた。 パルナ「議長。」 千花 白龍「はい、パルナちゃん。」 パルナ「第一回キャラクター人気投票の締め切りが今…
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ゲーム:ダンジョンメーカー~魔法のシャベルと小さな勇者~について

注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。 ・ネタバレだらけです。 ・ところどころ改変がなされている部分があります。 ・心の広い方じゃないと不快に感じるかもしれません。 白龍「私は感想や何やらを述べているだけであって、お勧めする意思はありません。なぜなら私が…
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ゲームについて(その3)

注意! ・ゲーム嫌いな人は読んでもつまらないかもしれません。 ・ネタバレがあるかもしれません。 ・それでなくてもだらだら喋ってるだけなのでゲームを知ってないとあまり楽しめないかもしれません。ご容赦下さい。 パルナ「そう言えば、はくりゅーが持ってるゲーム機ってゲームボーイカラーにアドバンスにDS、全部任天堂だね。」 白龍…
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ゲーム:DS高速カードバトル カードヒーローについて

注意! ・ゲームが嫌いな人は楽しめないかもしれません。 ・このゲームを知らないと楽しめないかもしれません。 ・ネタバレだらけです。 ・ところどころ改変がなされている部分があります。 ・心の広い方じゃないと不快に感じるかもしれません。 白龍「私は感想や何やらを述べているだけであって、お勧めする意思はありません。なぜなら私が…
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ゲームについて(その2)

注意! ・ゲーム嫌いな人は読んでもつまらないかもしれません。 ・ネタバレがあるかもしれません。 ・それでなくてもだらだら喋ってるだけなのでゲームを知ってないとあまり楽しめないかもしれません。ご容赦下さい。 パルナ「人気投票締め切りまでダラダラ喋っちゃおー!」 白龍「まあそういうコーナー(?)になった…のか?」 パ…
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ゲームについて(その1)

注意! ・ゲームが嫌いな人は読んでもつまらないかもしれません。 ・ネタバレがあるかもしれません。 ・それでなくてもだらだら喋ってるだけなのでゲームを知ってないとあまり楽しめないかもしれません。ご容赦下さい。 パルナ「取り敢えず、人気投票締め切りまで何するの?」 白龍「じゃあ、私の秘密でも公開しますか。」 パルナ「…
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今後の小説発表予定

白龍「さて、人気投票締め切りまでの七日間、何をしましょうか。」 パルナ「無計画ー!」 白龍「新しい小説を発表して新キャラを増やすのもどうかと思いますし…。」 翼「では今後発表する小説の予定をインフォメーションするのはどうですか?」 白龍「それでいきましょう!」 私の小説は大まかに分ければ三つになります。 一つ目はまだ…
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第一回人気投票開催!

白木 翼「それでは、第一回キャラクター人気投票を開催します。」 佐藤 一輝「このブログに来てくれた方ならどなたでも投票出来ます。この記事のコメント欄に『誰々に何票入れる』と書き込んで下さい。」 ルビデ「一人の持ち票は10票だ。好きなキャラクターに好きな数だけ割り振ればいいぜ。例えばルビデに10票全部とかでもいいぜ。」 プリ…
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混線世界で冒険譚 後書きっぽい何か

白龍「いやー、一時はどうなることかと思いましたが何とか…。」 ルビデ「…おい、いくら演技だからってやり過ぎじゃねーか!!危うく死ぬところだったぞ!!」 パルナ「てへっ。」 白龍「うわあ、ボロボロですね。取り敢えずルビ娘ちゃんボディに入って傷の回復を待ちましょうか。」 ルビデ「黙れ黙れ!」 白龍「って言うか、実は本気で乗っ取れる…
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混線世界で冒険譚 最終話 幕引

ルビデは魔力を掌に集めた。 ルビデ(魔炎弾の一撃で殺す。爆風で瘴気が吹き飛んで復活なんてことになったら大変だからな。) その時、普通なら瘴気を吸ったために立ち上がれるはずのない者が立ち上がった。 「はくりゅー…。」 ルビデ「な…に?」 それはパルナであった。 パルナ「今、助けるよ…『天空の裁き』。」 耳を貫通するぐらいの轟…
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混線世界で冒険譚 7話 芝居

白龍「…さあ、帰りましょうか。」 白龍達がその場を後にしようとした時だった。白龍は奇妙な目まいを覚えた。 白龍「あれ…?景色が歪んで…。」 「クックックックックッ。白龍、お前は本当におめでたい奴だよ…。」 白龍「な…!まさか…!」 白龍が後ろを振り向くと、そこに立っていたのはルビデだった。 ルビデ「俺が本気で芝居をしてるとで…
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混線世界で冒険譚 6話 憐憫

写田「おかしいと思ったんだ。白龍さん達の攻撃がシールドに阻まれているのに、お前の魔炎弾がシールドに阻まれなかった。つまり、あれらのシールドは外側からの攻撃にのみ反応する。だったら内側から招いてもらえばいい。」 ルビデ「まさか…。」 写田「とても単純な答えさ。パルナちゃんに二階奥の窓を開けてもらった。そこから侵入したのさ。」 パルナ…
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混線世界で冒険譚 5話 油断

確かに白刃陽炎の攻撃は命中した。しかし、ルビデは無事だった。 ルビデ「…ックッククククックク!今ので倒せると思ったか?このルビデ様をよぉ!ここは俺の家!俺の隠れ家!俺の基地!バリヤーやシールド魔法をいたるところにセットしてある!お前達の攻撃は最初から無意味!戦況が拮抗してると思ったか?無様だな。お前達は最初から俺様に踊らされてたんだよ…
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混線世界で冒険譚 4話 本気

しばらく走って白龍一行は人気の少ない町の郊外まで来ていた。 真如「パルナちゃんはどこに…。」 写田「心配だな…。」 石田「うん…。」 白龍「ん?あの建物は…?」 一見したところ、ただの二階建ての家。しかし、その建物を白龍は知っていた。正確にはその建物が放つ独特の雰囲気を知っていた。 白龍「まさかルビデ…の隠れ家!?」 その…
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混線世界で冒険譚 3話 義憤

白龍達が不審者目撃情報があった場所に行ってみると、そこに多少の人だかりが出来ていた。その中心には二人の少年。一人は倒れていて、もう一人は倒れている彼に向って声をかけている。 「水太!しっかりしろ!」 「写田どん…済まんでごわす。油断したつもりはなかったんでごわすが…。」 白龍「水太君に写田君!?」 水太 権田(みずぶとり ごんた…
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混線世界で冒険譚 2話 依頼

白龍は風の如き速さで紋白町に到着した。だがそこにパルナの姿はなかった。 白龍「パルナちゃんはどこに…。ん?あそこにいるは…石田さん!」 近くを歩いていた少女に白龍は話しかけた。 石田 真理(いしだ まり)、「風」、「探偵の相方」などに登場した周りから頼られる秀才少女。ノートに情報を書き溜めて情報整理を行い、数々の問題を解決に導いた…
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混線世界で冒険譚 1話 激怒

静かなる水面に映るは白い雲、遠くの山並み、近くの木々、そして湖の住人。 ここは千花 白龍(せんか はくりゅう)の憩いの湖。この湖の主である白龍は休日なのを良いことにゴロゴロしていた。 白龍「休日は休むから休日なのです~。お仕事のことや嫌なことは全部忘れておくのです~。体を休めて体調管理するのも立派なお仕事です~。心の休養は体の休養あ…
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混線世界で冒険譚 プロローグ

パルナ「はくりゅー、はくりゅー!パルナはいつになったら小説に出られるの~!もう待ちくたびれたよ~。」 白龍「…『竜の爪(ドラゴンクロー)』で私のほっぺたをペチペチするのは止めて下さい。」 パルナ「はくりゅーはパルナという逸材を千夜の時の彼方で腐らせてしまうつもり?」 白龍「どう返せばいいのか分からないですが…。仕方がないですね。簡…
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「ルビデの受難」後書き

小説「ルビデの受難」について少々。 ルビデ「…ここは、どこだ…。」 白龍「ようこそルビ娘(ルビコ)ちゃん。主役お疲れ様でした。(笑)」 ルビデ「千花 白龍(せんか はくりゅう)!てめえの家か!」 白龍「ほ~ら、怒ると可愛い顔が台無しですよ~。プークスクス。」 ルビデ「糞が!よくもあんな訳の分からん悪魔を差し向けやがったな!…
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ルビデの受難 4

「ん?そう言えば…。」 プリスターはルビデの胸を見た。 「胸に神経が通ってるってことは…。」 「あ?」 ルビデは下へと下がるプリスターの視線を追った。ルビデは寒気を感じた。 「ちょっと味見でも…。」 プリスターは唇を軽く舐めながら近付いて来た。 「へ、変態とヤる趣味はねぇ!」 ルビデは逃げ出そうとした。しかし、プリスター…
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ルビデの受難 3

ルビデは思った。 (死んでも断る。) それと同時にこの悪魔に穏便に帰ってもらうのは不可能と判断した。ルビデの直接戦闘能力は高くないが自身で闘う術がない訳でもない。 「そうだなあ…この話…。」 (死ね!) ルビデはプリスターの首めがけて手刀を振り下ろす。話をしながら相手の意識を声に向けさせることで、奇襲は成功したかに見えた。しか…
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ルビデの受難 2

振り向いたルビデに追加でフラッシュがたかれる。それと同時に窓ガラスの割れる音がした。ルビデの部屋にゴスロリの格好をした者が入って来た。 「ゴスロリ悪魔プリスターちゃん、参上!」 ルビデは間髪入れずに叫んだ。 「うわっ!うさんくせ!」 「おだまりっ!」 二体の悪魔は睨み合った。 (何で俺のところにこんな訳の分からん悪魔が来やが…
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ルビデの受難 1

この世界には悪魔と呼ばれる生物が存在する。悪魔はある時は人間の魂を奪い、ある時は人間を誘惑し、不幸にする。その悪魔達が住んでいる世界を魔界という。魔界の一角に人間の家を模したような建物が存在する。本来、悪魔が好んで人間の家に住むなどということはない。多くの悪魔にとって人間は自分達の餌なのだから。しかし、この悪魔は違う。ルビデと呼ばれるこ…
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「理由」後書き

小説「理由」について少々。 白龍「この話は2008年5月30日から6月5日の間に書きました。作品内時系列で言えば小説「人形遊び」の前になります。人間の同士討ちを目指してこのようなゲームを考えたルビデは、これを発展させて『人形遊び』を計画しました。」 ルビデ「つまり名無士野権兵衛とは俺様だったんだぜ。てへ。」 白龍「いけしゃあし…
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理由 エピローグ

理由さえあれば人を殺してもいいのだろうか。 自分の欲しい物のために人を殺す。 自分の願いのために人を殺す。 自分の怒りのために人を殺す。 自分の暮らしのために人を殺す。 自分の将来のために人を殺す。 自分の憂さ晴らしのために人を殺す。 自分の借金のために人を殺す。 自分の正義のために人…
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理由 5話 梅花

ここは拝島 梅花が過ごした学校の屋上。その屋上の扉を開けて梅花が少しおぼつかない足取りでやって来た。彼女は空を見上げながら呟く。 「…アハハ…綺麗な空…こんな綺麗な空、初めて見た…全然気が付かなかった…。」 何の変哲もない空。夕焼けでもなければ朝焼けでもない。澄み切った快晴の空でもなく鱗雲や入道雲がある訳でもない、ただの空。 梅花…
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理由 4話 父

邪剣の柄を手にした梅花は電車に乗ってある場所へと向かった。剣の柄の説明書には、他の剣を手に入れた時の追加効果が書かれている。それは剣の特性が発動する『一定範囲』の拡大である。梅花は他の柄の方向を指し示す邪剣の柄に導かれて二つ先の駅で降りた。そこから、まるで見知った道であるかのように歩を進めた。梅花が歩いて行くと前方にオンボロなアパートが…
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理由 3話 同級生

お昼近くになって一人の少年が学校にやって来た。彼の手には剣の柄が握られていた。彼はある決意を持っていた。彼はその決意表明の第一歩として学校の門を剣で破壊した。そうして障害物を排除して学校の門をくぐった時、彼はいつもと違う妙な感覚に襲われた。学校が静か過ぎる。授業中とはいえ静か過ぎる。門を壊した物音は辺りに響いたはずである。窓に人影らしき…
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理由 2話 母

梅花は自分の家に帰って来た。 「ただいま。」 梅花はドアを開けて家の中に入る。家の中から梅花の言葉への返事は聞こえない。しかし、この家に誰もいない訳ではない。梅花は剣の柄を握り締めて台所に向かった。そこにはたくさんのゴミが散乱していた。そのゴミのほとんどはビールの缶だった。その空き缶の中に、ビールを片手にして壁にもたれながら寝そべっ…
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七夕

パルナ「はくりゅー、今日は七夕なんだよー!」 白龍「七夕ですか、いいですね。ジラーチさんでも呼びましょうか。」 秀「棚ぼたですか、いいですね。」 パルナ「!?」 白龍「おや、秀君じゃないですか。」 秀「お久しぶりです。お二人方。」 永石 秀(ながいし しゅう):小説「人形遊び」の登場人物。 パルナ「しゅう、おつとめ…
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理由 1話 始まり

「―――――であるからして―――――。」 今日もただ時間だけが流れる場所がある。学校の教室だ。 『キーンコーンカーンコーン…。』 「じゃあ今日はここまで。」 授業が終わり、皆が動き出す。しばらくすれば皆が下校する。そして明日にはまた皆が登校する。それだけの世界。 (それだけの世界に私はいる。) 皆が下校して空っぽになった教室…
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「藪 四郎」後書き

小説「藪 四郎」について少々。  この作品は2006年前後に書きました。この頃の作品は正確な日付をつけていなかったのです。堕胎関係の話を学校で学んだ時に感じたものを作品にしました。  四郎さんが考えていることは昔も今もたった一つ、命を救う、ということです。 ルビデ「いやぁ、よかったよかった。命の大切さに気が付いて男はきっと…
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藪 四郎 4

四郎が女の腹にメスを入れた瞬間、何か得体の知れないものが奇声を発しながら男に向かって飛び出した。それは手のひらよりも大きな赤ん坊であった。男は逃げようとしたが四郎が彼の腕をつかんでいた。赤ん坊は男の腹を貫通した。男はこの世のものとは思えない悲鳴を上げた。男は意識が薄れる中、赤ん坊が繰り返し何かを叫ぶのを聞いた。 男は目覚めた。…
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藪 四郎 3

男が言う。 「赤ん坊の臓器でどうだ。」 四郎は目を丸くした。 「よろしいんですか?」 「もちろん。」 突然、泣きじゃくっていた女がポツリと言った。 「赤ちゃんが、嫌がってる。」 「何言ってんだ?」 「ほら!激しく蹴ってる!やっぱり止めて!」 「うるさい!お前は黙ってろ!」 男は女の肩をつかんで無理やり押し留めた。…
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藪 四郎 2

「じゃあ、まずは理由でも聞かせてもらおうかな…。」 四郎は二人に優しく語りかける。男は泣いている彼女を尻目に言う。 「お金がないんです。これでは生まれてくる子どもが不幸になります。」 「親は?」 「大学卒業して独立していて僕達、共働きをしています。親には頼らないと決めています。」 「月収は?」 「二人で26万です。」 「そ…
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藪 四郎 1

 普段は人通りのほとんどない路地裏にひっそりと病院が一つ建っている。病院などと言うが、外見はほとんど普通の一軒家に近い。『藪病院』という小さな看板のみがここを病院と主張している。ここの院長は藪 四郎(やぶ しろう)という。院長などと言うが、常駐しているのは彼一人である。  彼はかつて医師免許を持っていたが、今は剥奪されている。なぜ剥奪…
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絵をもらっちゃった!その3

パルナ「パルナのはくりゅーへの愛がロゼリア一体分だと思ったの?」 白龍「いつの間にかロゼリア軍団に囲まれてるんですけど…。」 湖に遊びに来て下さった絵師、サーナイトさんが「父の日」のパルナちゃんを書いてくれました。「ロゼリアの後ろ姿は難しかった。」とのことです。ありがとうございます!
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「人形遊び」後書き

小説「人形遊び」について少々。  この作品は2009年6月18日から8月21日で書きました。最初は五人の男女が互いに殺し合うという嫌な感じの話が浮かんできました。しかし、なぜこの五人は殺し合わなければならなかったのかを考えている内に黒幕がいる気がしてきました。私の小説内のキャラクターでこんな悪趣味なことをする奴の筆頭はルビデだった…
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人形遊び 最終話 願い

ルビデが用いた契約魔法、それは本来二人に対して行われる魔法であった。一人の魂を捧げてもう一人が願うという形式の契約方法であった。ルビデはそれを、契約者五人を対象として用いたのだ。すなわち願いを言う権利を持つ者は、他ならぬ殺し合う予定のゲームの参加者全員であった。ルビデの誤算は桜が生きていること。しかし、桜はこの場にはいない。彼女はルビデ…
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人形遊び 第十四話 ゲームの結末

(あと少し…。) 沢川があと数歩で秀に襲いかかろうと思った時、秀は穏やかな口調で言った。 「確かに兄さんならあなたを殺さないでしょう。ですから、これは――――。」 秀はポケットから拳銃を取り出した。 「僕の意思です。」 沢川の顔が歪んだ。沢川は近くまで来ていたので簡単に銃弾の餌食になった。秀の持つ鉄の塊から煙が立ち登る。沢川は…
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人形遊び 第十三話 面と向かって

「鬼ごっこは終わりだ!」 秀が行ったビルの裏の先は増設されたような建造物があって先に進めなかった。コロンはハサミを鳴らしながらギラギラした目を秀に向けた。一方の秀は落ち着き払っていた。 「慎重になった方がいいですよ。罠を仕掛けておきましたから。」 「んなハッタリ効かねーよ!」 コロンは秀との距離を縮める。次の瞬間、コロンは地面に…
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人形遊び 第十二話 帰り道での再会

永石 秀は自分の部屋の鏡の前に立っていた。胸にはカレンの契約印のあざがある。その体の至る所に繋ぎ目のような跡がある。秀は帰り道に偶然会った顔見知りのことを思い出していた。秀が会ったのは藪 四郎(やぶ しろう)という男だった。彼は医者であり、秀の命の恩人である。その昔、秀と秀の兄が事故に巻き込まれた時、即死だった兄の体の臓器や皮膚を移植し…
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人形遊び 第十一話 叶えたい願い

夜道を歩く一人の少女。着ているセーラー服と見た目から中学生ぐらいだと思われる。その少女に数台のバイクが近付いてくる。バイクに乗った男達が少女に声をかける。 「へい、イカした彼女、オレらと遊ばない?」 すると少女は答えた。 「イカしてるんじゃない。イカれてるんだ。」 少女はどこからともなく大きなハサミを取り出した。その場に三つの首…
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人形遊び 第十話 口付け交わして

しかし、ハヤトの槍が秀を貫くことはなかった。 「な、なぜ…。」 ハヤトは動揺して槍を引いた。 「ぷはっ。」 桜は重ねていた自分の唇を離した。 「秀君、それ、あげるね。」 秀の舌に不思議な形のあざが出来ていた。その時の秀の顔は満開の桜の花びらのように紅色に染まっていた。 「契約印の譲渡だと!?だが、キスする必要はまったくない…
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人形遊び 第九話 突然の…

「秀君、次はどれに乗る?」 「そうですね。」 秀は遊園地の地図を覗き込む。 「この急流ジェットコースターなんてどうです?」 「うん、行こ行こ。」 二人の様子をカフェに座ってジュースを飲んでいるカレンが苦々しく見ていた。 (まったくシュウは無用心だ。これだけ人が多ければ敵が近付いても気付けないではないか。) カレンがそう思っ…
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人形遊び 第八話 デートのお誘い

「シュウ、学校に行く前に伝えなければならないことがある。」 ピンクの髪の少女、カレンはピンクの瞳で秀を見つめて言った。 「何ですか?」 秀は笑顔で聞き返す。 「私が知ってる他のドールの詳細情報だ。この前伝えればよかったのだが…。とにかく、ドールは全員で五人。私と昨日戦ったピュアドール、スナオ。スナオに関しては説明は不要だな。次に…
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人形遊び 第七話 敗者の末路

校舎の近くでその男の子は足がもつれて転んだ。秀は彼に追い付いた。カレンもやって来て、彼は校舎を背に追い詰められた。彼は自分の最後を悟って声を殺して泣き崩れた。大声で泣かなかったのは敵にこれ以上情けない姿を見せたくないという彼のプライドのためであった。秀はしゃがんで彼と目線を合わせた。 「あの女性と一緒にこの学校から逃げなさい。」 秀…
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父の日

翼「今日は父の日ですね。という訳で、白龍さんもこれをどうぞ。」 白龍「これはバラの花…。翼ちゃん、ありがとうございます。」 翼「白龍さんは私のもう一人のお父さんのようなものですから。」 白龍「ホロリ…。…待てよ、前にもこんなことが…。」 パルナ「はくりゅー、パルナのも受け取れー!」 白龍「やっぱり!しかし、同じ轍は踏ま…
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人形遊び 第六話 校庭の決闘

小学生の男の子は目撃されたことに一瞬驚いたが、すぐに結論を出した。 「スナオ!あいつらも殴り殺せ!」 メイド姿の女性がそれに答える。 「ハイです坊ちゃん。」 女性は素早い身のこなしで秀に襲いかかった。その間にカレンが入って抜刀した。メイドの女性はその剣を両手でつかんだ。 「いきなり例外措置とはやってくれる!ピュアドール、スナオ…
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人形遊び 第五話 思い出の小学校

「お待たせしました、カレンさん。」 放課後、秀は屋上へと登ってきた。カレンはもうそこにいた。どうやらずっと屋上で待っていたようだ。 「早速だが、今朝の話だ。あの事件の犯人はドールと契約した者である可能性が高い。」 「そうですね、間違いありませんよ。」 「いや、まだ確定した訳では…。」 カレンは秀の瞳を見た。それは濁っていた。酷…
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人形遊び 第四話 登校

「じゃあ、カレンさん、僕は学校に行きますので留守番をお願いします。」 高校生の秀は鞄を持って玄関のドアを開ける。そこにカレンがピンクの髪を乱しながら駆け付けた。 「待て、シュウ。お前だけでは危険だ。私もついて行く。」 「カレンさん、このゲームの序盤で重要なのは他のプレイヤーに、自身をプレイヤーだと認識させないこと。カレンさんは可愛…
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人形遊び 幕間 夢

今日もまた、夢を見る。あの日の夢を。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 「死なないで…死なないで…!どうか…どうか…!」 もし、目の前で家族が死んだら、この世界に何が残るのか。 もし、目の前で兄さんが死んだら、僕には何が残るのか。 僕は弱い。               …
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人形遊び 第三話 同じ屋根の下

歩いてすぐのアパートの一室が秀の家である。一人暮らしをしている彼は少女を家に招き入れた。 「さて、シュウ。まず…何から説明すべきか…。そうだな、ゲームの概要から話そう。」 「お願いします。」 秀はニッコリ笑った。 「シュウは私と契約した時点でゲームへの参加が決定している。このゲームはサバイバルゲームだ。優勝者は己の願いを一つ叶え…
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人形遊び 第二話 出会い

ここは人間界の一つの町、紋白町(もんしろちょう)。人口15万人程度のこの町の一角で街灯に照らされて浮かぶ影が一つ。その影の主は頬と服に切り傷がある。荒い息使いでその者はピンクの瞳で闇を睨む。その瞳に映る闇の奥から声が聞こえる。 「プリティドール、まだ契約者のいないお前じゃアタシには勝てない。大人しく、快楽的に切り刻まれな。」 プリテ…
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人形遊び 第一話 悪魔の計画

ルビデという悪魔は人間界の一部―――悪魔と戦う人々、エクソシスト―――の間では有名な悪魔である。悪名の高さもさることながら、臆病なほどの慎重さと徹底した狡猾さ、魔法技術の腕前で有名だった。直接的な戦闘能力は高くないが、多くのエクソシストを返り討ちにしている理由はそこにある。 「…出来…た。」 ルビデはペンを置いて紙の束をまとめた。 …
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人形遊び プロローグ

世界は一つではない。世界は人間の世界だけではない。人間の世界の他にも、いくつもの世界が存在する。その一つに魔界がある。人間の魂を糧とする、悪魔と呼ばれる者達が住む世界である。魔界の空は常に薄暗く、荒れ果てた大地や険しい山脈などが多数存在する。吹き荒ぶ風は岩を削り、枯れ木を打ち付ける。この世界の一角に魔界でも変わり者として少し有名な悪魔の…
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「女と悪魔」後書き

小説「女と悪魔」について少々。 ルビデ「…。」 白龍「この作品は2008年4月9日に書きました。小説「悪魔と人形」を書いた次の日ですね。」 ルビデ「…おい。」 白龍「はい?」 ルビデ「これはどういうことだ!?中、近世のヨーロッパと言えば悪魔が栄えると相場が決まっているのだぞ!?」 白龍「これは私の小説ですから。」 ルビ…
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女と悪魔

ある所に悪魔が居た。悪魔は人の心の隙間に入り込む。 「いいことを教えてやろう。」 悪魔は人の欲に付け込む。 「その願い叶えよう。」 そして悪魔は人を不幸にする。 ある時、悪魔は思った。 (次はどの人間で遊ぼうか。) 悪魔はたまたま近くを通りかかった女に近付いた。そして囁く。 「よう、姉ちゃん。俺はどんな願いでも叶える…
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「悪魔と人形」後書き

小説「悪魔と人形」について少々。 2008年4月8日、私の中に降りて来た闇をそのまま書いた作品です。点と点をつなぐようにして話を作っています。この少し前に『種をまく人』を読んでいたので、形式を参考にして少しずつ繋がっていく感じを出してみました。悪魔が暗躍しているということで中世~近世のヨーロッパあたりが舞台です。この悪魔の名前はル…
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悪魔と人形

ある所に人形職人のお爺さんが居た。このお爺さんは何体もの人形を作った。しかし歳を取るごとに手が思うように動かなくなっていった。そこでお爺さんは呟いた。 「最後に生きているような出来のいい人形を作りたい。」 そこに悪魔が現れた。そいつはお爺さんにこう言った。 「その願い叶えよう。その代わりお前の大切なものを頂くぞ。」 その後、お爺…
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小説(ダークサイド)全体の前書き

白龍「ふう、そろそろ書いた小説もなくなってきましたね…。」 パルナ?「白龍、何を寝ぼけているの?」 白龍「パルナちゃん…?いつもと雰囲気が全然違う…。」 パルナ?「あるじゃない、白龍のダークサイド、心の闇、その結晶の小説群が。」 白龍「あ、あれらは…。ほら、『憩いの湖』とは性質が違うような…。」 パルナ?「綺麗な水だけで人間が…
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「私とあいつと夏休み」後書き

小説「私とあいつと夏休み」について少々。 白龍「という訳で石田 真理(いしだ まり)さんの高校恋愛編でした。」 パルナ「まりー、少しアクティブになった?」 白龍「普段が無口なのは相変わらずですが、打ち解けて話が出来る人が増えたのも事実です。部活動にも積極的に参加してます。」 パルナ「まりーは何の部活に入ってるの?」 白龍「…
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私とあいつと夏休み 4

もうすぐ夏が終わる。蝉の鳴き声もいつの間にやら消えていて、秋風らしきものを感じるようになった。過ぎ去る夏を惜しむため、夜の公園に出掛けて花火でもしたいものだ。 しかし。 「いやー、終わんないな。宿題。」 「お前だけな。」 私は今、あいつの課題を見てやっている。 「そもそも何でこんなに課題が残ってる?馬鹿?馬鹿な…
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私とあいつと夏休み 3

夏休みのある日、私はあいつの家に遊びに行った。 あいつは皆から変わっていると言われる。変という意味で。 私はあいつを変わっていると思っている。おもしろいという意味で。 あいつがジュースを持って来て、もてなしてくれる。正直、あいつには気配りとかは無理だと思っていただけに、ちょっと見直した。 そしてあいつはエアコンのリモコンのス…
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私とあいつと夏休み 2

そいつは変わっている。周りは変な奴だと思い、私は面白い奴だと思っている。私はあいつが好きなのか今は分からない。 夏休みのある日、そんなあいつからメールが来た。 『今から俺ん家に来てくれない?』 何事かと思い、少しばかり準備(おめかし)をしてあいつの家に行った。 「どうした?」 「まず、これを見て欲しい。」 そう言って、あ…
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私とあいつと夏休み 1

周りの人間はあいつをおかしな奴だと言う。 私もあいつをおかしな奴だと思う。 周りの人間は、おかしな奴と言ってあいつを避ける。 私は、おかしな奴だと思ってあいつと会話する。 周りの人間の『おかしい』は『奇怪』なのだろう。 私の『おかしい』は『面白い』なのだ。 私は周りの人間から、頼りになると言われる。 私はあいつ…
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「ワンダフル・ツインズ」後書き

小説「ワンダフル・ツインズ」について少々。 白龍「この作品は2008年5月14日から29日の間に書きました。最後まで読んだ後、向こうの世界から戻って来たアキラ君と巴さんが抱き合うシーンが読者の皆さんの頭の中に浮かんでたら、うまく書けたかなと思います。」 パルナ「出来に満足してないってぼやいてたけど?」 白龍「何か足りないという…
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ワンダフル・ツインズ 第四話 決着

イセカイは自身の攻撃を止めようとしたがもう間に合わない距離まで来ていた。だがそれでもイセカイの攻撃は止まった。 「巴さんを傷付けることは僕が許さない!」 片方の手は巴を抱き抱えるようにして守り、もう片方の手でイセカイの攻撃を止めた。さらに止めたイセカイを後ろに押し飛ばした。アキラの声は男の子の声に変っていた。 「アキラ…君?」 …
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ワンダフル・ツインズ 第三話 お迎え

「あなた…何者?」 その者の身長はクラスの背の高い男子ぐらいあり、体の全ての間接とその周辺、それから腹部が金属のパーツで覆われていた。顔にはヘルメットをかぶっている。また腰の後ろの辺りから紫色の太い尻尾が出ている。そのただならない気配と見知らぬ人のせいでアキラは巴の後ろに隠れて怯えている。 『ワタシはイセカイ。依頼主の息子のAKIR…
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ワンダフル・ツインズ 第二話 君とちゃん

「あの時は何だったんだろうね。」 アキラの話題で皆が話している中でふと誰かが言った。 「なんか二重人格みたい。」 その瞬間、辺りに沈黙が出来た。 (ひょっとして…。もしかして…。) ある日の放課後、巴は教室の隅に残っているアキラを見つけた。 「ねえ。」 巴はそっと声をかけたつもりだったがアキラはビクッとした。しかし…
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ワンダフル・ツインズ 第一話 新しい友達

四月。入学の季節。とある高校でも多くの生徒が新一年生となって入って来た。クラス分けがなされて皆はそれぞれの教室に入って行く。その生徒達の中に巴(ともえ)という少女がいた。彼女は小学生の頃からリーダーシップを発揮していて、学級代表や学年代表を何度も務めた。彼女の中学校は人数が多かったので高校最初のこのクラスにも彼女の知り合いが何人もいた。…
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ワンダフル・ツインズ プロローグ

「必ず助けるぞ、我が子達よ!」 巨大な機械が立ち並び、辺りにはたくさんのコードがある部屋の中で、白衣を着た一人の男が叫んだ。コードの間に二つのカプセルがあり、それぞれに赤ん坊が入っていた。男は一心不乱に機械を操作し続けた。耳障りな警告音が鳴り響いていたがそれでも男は作業を止めなかった。 「…終わった!これで…。」 男がそう言った時…
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「反転少年」後書き?

真記「あれ?ここはどこ?」 天「ん?ここはどこだっ…真記?」 真記「天!?何でこんな所に?っていうか、ここどこ?」 ??「クックックッ。断罪の間だ。」 真記「その声はお姉ちゃん!」 真如「そうさ、お前のお姉ちゃん、阿久根 真如(あくね まじょ)だ。」 真記「何でこんな事を…。というか何をする気!?」 真如「言っただろう…
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反転少年 9

真記は再び逃げ出そうとしたが、天に回り込まれてしまった。 「どいてよ!」 「逃げんなよ!」 「わたくしが~。」 「逃げてないわよ!」 「逃げてる!」 「失恋したことを~。」 「全力で走りたくなっただけよ!」 「それを逃げてるって言うんだ!」 「お伝えしたくて~。」 「言いません!」 「言う!」 「ですね~。」 …
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反転少年 8

次の日、真記は学校に行くことが憂鬱だった。 (どんな顔して天に会えばいいんだろ…。) 「頭では分かってるんだけど…。」 「心が拒んでいると…。こんな時にお姉ちゃんが出来ることはただ一つ。」 「何?」 「急がないと遅刻するわよ、と言うこと。」 真記は大慌てで出発した。 (大丈夫よ、真記。あんだけ泣いたんだから…。ちょっと羨ま…
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反転少年 7

次の日、真記は天をまともに見れなかった。以前のような対応も会話も挨拶も一切なし。天の挑発にも乗らない上に、彼を避けるように行動していた。 (どうしようどうしようどうしよう。分かんないよ、どうしたらいいか。今まで私、どうやって天と話してたっけ?どうやって顔見てたっけ?分かんないよ、分かんないよ…。) そんなことを考えている内に放課後、…
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反転少年 6

真記と天は逆さまのまま校内を歩いた。夜の学校は昼と違ってとても静かだ。昼間の喧騒が嘘のようだ。真記は生徒会書記の仕事で夜の学校の顔も知っていたが、逆さまになって歩いてみると全く別の学校の顔が見えて来た。 (逆さまになるって楽しい!いつもの学校なのに初めて来たみたい!天井なんて普通じゃ触るのも無理なのに今、歩いてる!窓も天井からの方が近…
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反転少年 5

(あちゃ~。) その日の夜、真記は学校に戻って来た。 (忘れ物、忘れ物。) 真記は教室近くの廊下まで来た時、明りが漏れているのに気が付いた。 (こんな時間に誰かいるの?それとも消し忘れ?) 真記が教室を覗き込むと、そこにいたのは天だった。 「こんな時間に何やってんの?あんたも忘れ物?」 天だと分かって真記は教室に入って行っ…
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反転少年 4

その日の放課後だった。真記にクラスメイトの一人がゆっくりとした口調で話しかけて来た。 「あのぉ、真記さ~ん。ちょっとお話が、あるんですけど~。」 「寝屋川さん、どうしたの~?」 おっとりした口調、半分閉じたまぶた、眠り姫のあだ名を欲しいがままにする少女、寝屋川 寧々(ねやがわ ねね)。普段から物静かだが、その内40%ほどは眠ってい…
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反転少年 3

真記と天が同じクラスになって二ヶ月が過ぎた。二人の「ケンカ」はすっかり日常に溶け込んでいた。 証言一:「え?阿久根さんと天?そういや今朝も廊下で見たけど―――― 「おはよー、スパイダーマン。(天井に張り付いていたから)」 「おはよー、油性ペン。(真記→マッキーだから)」 って笑顔で言い合った後、あっかんべーしてたよ。よく…
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反転少年 2

冬が終わり、春が来た。真記は三年生になった。クラスが変わり、新しい教室で真記を待っていたのは、見知ったクラスメイトと見知らぬ別のクラスの生徒。しかし、クラスメイトでないにも関わらず見覚えのある顔を見て、真記は思わず叫んだ。 「あんたはあの時の天井男!」 真記の叫びでクラスにいた皆が二人の方を見る。元生徒会書記の真記と、その視線の先に…
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反転少年 1

『キーン コーン カーン コーン …。』 最終下校のチャイムを少女はいつものように生徒会室で聞いていた。 (もうこんな時間…。) また、と言いたそうな溜め息を吐いて彼女は机上の資料や文房具を片付ける。左手で持っていた鞄に右手を添えて部屋を後にする。そしていつも通りすっかり暗くなった、冷える廊下をただ一人で歩く。 (もうこんな季節…
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母の日

翼「今日は母の日ですね。という訳で、白龍さんもこれをどうぞ。」 白龍「これはカーネーション…。翼ちゃん、ありがとうございます。」 翼「白龍さんは私のもう一人のお母さんのようなものですから。」 白龍「ホロリ…。」 パルナ「はくりゅー、パルナのも受け取れー!」 白龍「ごふー!ラフレシアが飛んで来たー!」 パルナ「あ、勢い余っ…
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FFF(ファースト フード ファイター)後書き

小説「FFF(ファースト フード ファイター)」について少々。 パルナ「…!」(笑い転げた後、苦しんで何も喋れない状態。) 白龍「どうしました?パルナちゃん。」 パルナ「どうしたもこうしたもないよ、はくりゅー!何これ!何これ!?」 白龍「FFF(ファースト フード ファイター)ですけど?」 パルナ「いや、タイトルじゃなくて…
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FFF(ファースト フード ファイター)(後編)

うつむく白木に黒髪は声をかけた。 「待って、白木さん…。」 「麗子さん…。」 「水太さんは、クラスの中じゃちょっと内気なところがあったわ。そんな水太さんが勇気を出してここまで来た…。そして、大勢の前で優勝宣言をしたわ…。勝ちたいって言ったのよ…。わたくしは…わたくしは奇跡を信じたい!」 「…そうですね…。そうですね。」 白木は…
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FFF(ファースト フード ファイター)(中編)

「白木さん、何かご存知で?」 黒髪の問いに白木 翼(しらき つばさ)は真剣な表情で答える。 「はい。これは『ポテト(P)→ポテト(P)→ハンバーガー(H)→水(M)』を一サイクルとしてリズムを刻み食べ続ける方法です。」 「でも何のメリットがあるのかしら?ポテトを食べてる分不利ではありません?」 「一見そうでしょう。しかし、ハンバ…
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FFF(ファースト フード ファイター)(前編)

おいどんの名前は水太 権田(みずぶとり ごんた)でごわす。立派な体格のおかげか、両親の影響かは分からないでごわすが、相撲をするのが大好きで、日々稽古に励んでいるでごわす。体を鍛えると共に大切なのが体を作ることなのでよく食べるのでごわすが、食費がかかるのが玉に瑕(きず)でごわす。そのことをクラスメイトの白木(しらき)どんにポツリと言ったら…
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「微笑み」後書き

小説「微笑み」について少々。 白龍「という訳で新聞掲載最終話でした~。」 パルナ「これで全部だね。お疲れ、お疲れ。」 白龍「この作品は2011年1月11日から2月19日で書きました。」 パルナ「最初はチラシの裏に書いてたっけ?」 白龍「ノートに書けばよかったのですが、話がまだ固まってなかったもので…。」 パルナ「はくりゅ…
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微笑み(後編)

娘がぐっすり眠ったであろう時間に妻が帰って来た。 「ただいま~。」 妻は娘が寝ているだろうと思って小声で静かに入って来た。その顔は赤く、仲間と一杯飲んできたことがすぐに分かった。 「おかえり。今日も一日お疲れ様。」 「あなたもね。」 そう言って、妻はすぐに窮屈なスーツから楽な普段着に着替えた。 「いや~まいったまいった。聞い…
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微笑み(中編)

それから十年以上が過ぎた。大きな自然災害が二つあった。遠い国で戦争があった。そして僕は一児のパパになった。この長い歳月は、結婚し、新居を構えて、仕事もそれなりにこなせるようになるには十分な時間だった。それでも白木さんとの連絡は途絶えたままだ。実家の住所は変わっていないので、白木さんがまた手紙を出してくれればそこに届くはずだが、来てはいな…
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微笑み(前編)

 僕はあのことを一生忘れられない、という妙な確信を持っている。小学生の時に転校してきた女の子、白木(しらき)さんのことだ。透き通る声と白くたなびく髪、聡明な頭脳と優しい心を持つ僕の初恋の人。第一印象で既に惹かれていたがそれ以上に、今までクラスで一番の物知りだった(と思い込んでいた)僕よりもたくさんのことを知っていたことがそれに拍車を掛け…
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「SSS(スーパーサラリーマン佐藤)」後書き

小説「SSS(スーパーサラリーマン佐藤)」について少々。 パルナ「という訳で第四弾、舞台が学校から社会へ。」 白龍「中学校→中学校→小学校と来て居酒屋。2009年3月11日から14日までの3日間で書きました。」 パルナ「まさか、かずきーのお父さんが出て来るなんて。次は、ねねーの出番だと思ってたのに。」 白龍「盗られたものリス…
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SSS(スーパーサラリーマン佐藤)

(今日はいい天気だ。) そこそこ高いビルが建ち並ぶ街中。その街の中の一つのビルの中の一つの会社の中の一つの部署の中の一つの椅子に座っている中年男性は窓の外から入ってくる光を見てそう思った。その天気のよさに思わず笑みを浮かべる彼の元に一人の社員がやって来た。 「佐藤課長、次の企画案が出来ました。」 そう言って社員は分厚い書類の束を渡…
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「ミッケタナボッケ」後書き

小説「ミッケタナボッケ」について少々。 白龍「という訳で第三弾かつ区分けしての掲載でした~。」 パルナ「新聞の方でも2,3回に分けてたっけ?」 白龍「いえ、ページ増で2ページ一気掲載でした。」 パルナ「前の2作品は1日で書き上げたけどこれは時間かかったでしょ。」 白龍「まあ、そうですね。2010年2月4から14日までの…
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ミッケタナボッケ 5.夜、自分の家

ふと、のどが渇いたのでお茶を飲みに行こうと居間の前まで来た時、中から声が漏れていた。おじいちゃんの声だ。 「わしは逆に安心したよ。」 「え?どうして?」 こっちはお母さんの声だ。 「一輝があんなに泣いたのを見たのは久しぶりじゃった。泣きたい時に思いっ切り泣ける子が強い子になるんじゃ。あの子は本当に強い子になるよ。」 僕は何だか…
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ミッケタナボッケ 4.日暮れ、急斜面の底

不意に上の方から誰かの声がした。 「おおーい!誰かいるのかあ!」 誰かが僕の泣く声を聞きつけたのだ。 「今、助けに―――!」 「どうしたあ!何があったあ!」 今のは聞き覚えのある声だった。 「誰かがこの下に落ちたんだあ!」 「何い!おうい!待ってろお!今行くぞお!」 誰かがこちらに一直線に向かって来る。木の枝なんかはもろ…
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ミッケタナボッケ 3.放課後、帰り道

放課後になってもミッケタナボッケの話を蒸し返すクラスメイトはいなかった。そういう僕も給食のおかずの取り合いとか、体育でのクラス内ドッジボール対決とかで忘れていたけど。帰り道でふと思い出して、僕は立ち止った。論より証拠という言葉もあるし、実際にやってみようと思った。僕は周りに人がいないか確かめてから、小さく呟いた。 「ミッケタナボッケ。…
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ミッケタナボッケ 2.朝、学校

僕は沢山のことを知っている。神様やサンタさんがいないってことを知っている。嘘吐きは閻魔様に舌を抜かれるなんていうのは嘘だってことも知っている。幽霊の正体見たり枯れ尾花、という言葉があることも知っている。怪奇現象なんて全て科学の力で説明出来ることも知っているんだ。だから昨日の話はおじいさんの作り話か見間違い。でも、話のネタとしては悪くない…
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ミッケタナボッケ 1.真夜中、自分の家

「そりゃおめえ、わしも一回切りさ。」 おじいさんのしわがれた声がふすまを通り抜けて居間の外まで聞こえる。その陽気な声から、お酒を飲んでいることが分かる。そして、しわの刻まれた手を使って最大限のパフォーマンスをしながら話をしていることが簡単に想像出来る。話し相手は多分お父さん。でも、話の内容が何なのかは分からない。僕は居間のふすまをそっ…
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「探偵の相方」後書き

小説「探偵の相方」について少々。 パルナ「という訳で第二弾~。」 白龍「この作品は2008年4月11日に書いたものです。小説「風」書いた次の日に書きました。」 パルナ「盗られたものリストで名前だけたくさん出て来たね。」 白龍「今後登場するかもしれない人達の名前です。」 パルナ「パルナも小説に出たい~。ん?何で遠い目してんの…
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探偵の相方

『まず初めに、紹介したい奴が居るんだ。石田 真理(いしだ まり)って奴なんだけどよ。実はこいつ、すげえ奴なんだ。普段はあんま喋んないから何考えてんのかよく分からない奴に見えるけどな、今までにここいらで起きた幾つもの難事件を解決に導いてるんだぜ。 俺達の出会いはあいつが小一の頃、寝てる俺を無理やり起こして、いきなり相方宣言しやがったんだ…
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「風」後書き

小説「風」について少々。 パルナ「この話って、はくりゅーが最初に公開したんだよね。」 白龍「そうですね。まさに初めての航海。」 パルナ「後悔はないですか?」 白龍「…発表前は色々考えたけど、いざ発表してしまうと後悔はないですね~。」 パルナ「この作品のタイトルは結構悩んだみたいだけど…。」 白龍「色々考えましたけど最…
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私の所に突然、見知らぬ人が来た。 「僕の食べ物をくれませんか?」  全身が派手な赤で統一されていて、とても個性的な人だった。髪の毛は染めているのだろうか、真っ赤だ。まつ毛は随分と長い。付けまつ毛だろうか、これも赤い。服も上から下まで真っ赤っかだ。ただし、目の周りだけは銀のアイシャドウでコーティングされていた。とても困っているようだっ…
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試しにブログ開始。

「…。これがブログですか。ここが全世界に向けて発信されていると思うと何だか妙な気分ですね。」 「はい、細かいことは気にしない!」 「おおっ、パルナちゃん。」 パルナ「さて、まずは自己紹介。こっちが千花 白龍。ここの管理人。そして看板娘のパルナだよ。」 白龍 「ブログって『日記帳』みたいなものなので…
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はじめまして

★まずはご挨拶をどうぞ。 「千花 白龍(せんか はくりゅう)と申します。どうもよろしく。」 ★ブログを書こうと思ったきっかけは? 「自分の書いたものを発表する場が欲しくて。」 ★どんなブログにしたいですか? 「まったり、のんびり?」 ★どんな方たちに、あなたのブログを読んでもら…
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